2016年11月

ある朝7:00過ぎのこと、その日は、ちょうど祝日で、仕事が休みだったので、いつもより少しゆっくり過ごしていたのでした。

すると、娘と同じほど年の離れた、妹分のYちゃんから、"歯に激痛が!"との一報。噛めず、食べられず、痛み止めの薬も効かずで、日本語を話せる歯医者を探しているのだが、助けて欲しいと…

さぁ、大変。先ずその日は祝日。開いている歯医者を探さなければならず、救急だけど、可能な限り費用の負担を軽減するために、Yちゃんの持っているちょっとマイナーな保険を扱ってくれるところを探し、言葉の問題は、私が通訳するということで、知り合いの先生に連絡を取り始めました。すると、彼女なりに必死に探したのか、1箇所予約が取れたので、取り敢えず行って来るとの連絡、が、その先生は、広告では日本語OKと謳っているが、実際はほとんど英語で、しかも、あまり評判がよろしくない…そこで私は、取られるだろうレントゲンを私に写メしてと頼み、抗生物質と痛み止めだけもらって来るように伝えました。診断は、神経の治療が必要で、週明けに専門医に紹介状を出すとのことでした。何日か前から始まった歯の疼きに、ついに耐えらるなくなるほどの痛みに変わったその日は、運悪く、祝日を含んだ三連休の週末だったので、とにかく、抗生物質で炎症を止め、痛み止めを飲んでやり過ごすようにアドバイスしました。

一方、私は、送られてきたレントゲンと主訴をメッセージし、自分のネットワークを使って、知り合いの歯科医数人に、セカンドオピニオンを聞いていたのでした。そして、Yちゃんの歯の痛みは無事に引いたのでしょうか? 続きは、volume 2をお楽しみに…

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11月半ば、ハワイ大学マノア校にて、日本から、歯科衛生士学校の学生の皆さん達をお迎えして、一日セミナーをおこないました。

午前中3時間、ハワイの歯科衛生士について学ぶレクチャーを受講後、昼食を摂り、ハワイ大学歯科衛生士学科の施設見学を含む、マノア校のキャンパスツアーに参加。夕方、4グループに分かれて、個人の開業医を訪問見学という、中身の濃い一日研修でした。

午前中のレクチャーでは、日米の歯科衛生士の違いや、働き方の違い、又、どのようにしてアメリカで免許を取るか等、具体的に学びました。休憩を挟んでの二部構成の後半では、写真をふんだんに盛り込んだ、ハワイで働く歯科衛生士の毎日を見ていきました。更に、毎日歯科衛生士が使っている器具や、米国ならではの歯科材料等を、実際に手にとって体験したりし、肌で感じてもらうコーナーも設けました。

昼食は、在学生に混ざり、寮内に設けられた学生用食堂で、食べ放題ビュッフェのランチで、アメリカ大学生の食生活を体験。中でも人気は、デザートのアイスクリームバーでした。お気に入りのフレーバーに、思い思いのトッピングをして、デザートは別腹と、食べ放題を楽しんでいました。

マノア校キャンパスツアーでは、広々とした大学内をガイドと共に散策し、学生生協で、ハワイ大学ロゴ入りの文房具や、Tシャツ等を購入したり、歯科衛生士学科の教室、実習室などを視察、在学中のスクラブを着た学生達の忙しそうな学生生活を垣間見ました。

マノアキャンパスを後にして、4グループに分かれてバスに乗り、いよいよ開業医の見学に向かいました。私が担当したのは、一般歯科と歯周歯科でした。中でも、歯周歯科では、ドクターが丁寧にiPadを使って、典型的な手術のビデオを見せながら、説明をして下さったり、使用する、歯周歯科ならではの器具などを紹介して下さり、とても興味深い訪問となりました。

70人近い大きなクラスのグループでしたが、学生の皆さん大変熱心で、質問も活発にでて、研修を楽しんでいるようでした。研修修了証の授与を終え、近く国家試験に向けて、また、思いを新たにしたようでした。有意義なハワイ研修であったらよいと思います。
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今夜の秘密のミーティングは、ハワイ大学歯科衛生士学校の先輩にあたる、そして、今は、とても良い友人の未絵さんとです。未絵さんの発案で、私達は、他3人のハワイ在住日本人歯科医師と、HJDS (Hawaii Japanese Dental Society)を立ち上げ、日本とハワイの歯科業界の橋渡しとなり、貢献しあっていこうと、常に試行錯誤しています。

最近の私達の構想の1つに、ハワイの歯科団体と医療団体をまとめる、さらに一回り大きな団体を作れないだろうか、というものがあります。ハワイ在住の日本人医療関係者が手を取り合い、ハワイ在住日本人が、安心して全身、又は、口腔の診察治療が受けられるように、横の連携を強めようという狙いがあります。又、医療、歯科の間の垣根を越え、情報交換して、それぞれをサポートし合う場を作れれば、とても良いと思っているのです。

ハワイ州には、現在5人の日本語を話す歯科衛生士、15人程の看護士がいるそうです。歯科医師、専門医を含む医者や技術者を数えると、相当数の日本人が活躍していることになります。ハワイ州における、日本からの移住者の人数の多さを考えれば、施すべき医療の需要の多さも、想像に余りあります。20年以上の診療経験を誇る先生方が増えてきて、ハワイの日本医療が成熟度を高めてきた今、何か新しい波を起こすのに、タイミングも良いのではないかと、考えています。

この、未絵さんと私の、壮大な夢計画の実現には、これから、沢山の方々のご協力を仰ぐ必要があります。Inputを終え、これから後に続く若い世代にoutputのできる、熟練した医療関係者の組織を作ることによって、ここハワイにて、クオリティの高い医療、歯科サービスを提供することが目標です。

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少し昔の話になってしまいますが、この8月中旬、歯科衛生士の友人に誘われて、HCDS主催のイベントに行ってきました。アラモアナビーチの海に飛び出ているところ、マジックアイランドに集合して、ビーチを清掃するボランティアです。このビーチ清掃は、毎年、独立記念日の後、夏のピクニックや、BBQなどのシーズンの終わり頃に、ビーチやビーチパークに残されたゴミを拾うために実施されています。

主催のホノルル郡歯科協会と、協賛者として、地元の銀行、レストラン、そして、歯科材料会社が、イベントをサポートし盛り上げます。HCDSロゴ入りのそろいのT-シャツに着がえました。レストランからは無料の朝食と、プレートランチのランチ付きです。地元銀行は、両手が空いて、ゴミ拾いをしやすいように、私物を収容するためのリュックを支給してくれました。ゴミ拾いに使う、ハンドサニタイザー、ゴム手袋、トングなどは、歯科材料会社から寄付されました。
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暑い日曜日の午前中、帽子を被り、サングラスをかけ、お揃いのT-シャツを着た、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付、など、ここハワイの歯科業界で仕事に従事する人々が、一斉にビーチのゴミ拾いを始めます。共に食べ、語り、清掃の仕事をしながら、時間を一緒に過ごします。懐かしい衛生士学校時代のクラスメートの顔が見えます。昔の職場の同僚や、以前お世話になったドクターとの、久々の再会もありました。誰もが、砂浜を見つめて、必死で、タバコの吸殻、お菓子の包み紙、花火の残骸、瓶の王冠、プラスティックの袋などなど、小さなゴミまで拾っていきます。ボランティアと言う良い行いをした、という事と、汗を流しながらビーチの端から端まで歩くという、心地よい運動の後の気分は爽快です。
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このように、ハワイには様々な歯科団体があり、イベントやボランティアを通して、地域社会に貢献し、又、業界内での情報交換、親睦を深める事を目的とし、活発に活動しています。ボランティアが盛んな米国では、このようなイベントには、率先して沢山の人々が参加してきます。新旧問わず、歯科業界に従事する私達が、今後も益々、これらの活動の輪を広めていかなければ、と改めて思ったのでした。

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