2016年12月

2016年は、公私共に色々なことがあり、沢山の方々にお世話になりました。ハワイ大学を卒業して、ハワイで歯科衛生士の資格を取って、来年で、はや10年を迎えます。クリニシャンとしても経験を積み、大学時代のクラスメートを見ていても、皆、脂ののってきた良い歯科衛生士になってきました。どんな事でも、10年で一人前になるといいますから、2017年は、そういった意味でも、節目の年になりそうです。

日本での歯科衛生士としての経験、そしてハワイで習得した知識や経験を、これからは、後に続く、同じ夢や目標を持つ人達にシェアしていく番です。インプットから、アウトプットへ、ハワイから世界へますます目を向けていく、そんな新しい年になれば良いと思います。新年早々予定されているHJDS(Hawaii Japanese Dental Society)の2017年第1回常任理事会のミーティングを皮切りに、2月には、ハワイの歯科業界と医療界を繋ぐ組織の設立、日本の歯科従事者に向けての、ハワイでのCE (contentious education) セミナー実施に向けての準備、今まで紙の上だった構想を、いよいよ現実化してゆきます。

所属先のThree-Quarterでは、歯科衛生士向けのセミナーに加えて、歯科医師向けのセミナーも、さらに充実させます。従来の、歯科医院訪問見学研修ツアーも、一般歯科医の他、歯周歯科専門医、矯正歯科専門医等、クライアントのご希望に合わせた、カスタムメイドのセミナー実施が可能になります。

2016年、仕事を通じてお世話になった方々、私のレクチャーを真剣に聞いて下さった歯科衛生士学校の生徒の皆さん、指導して下さった、歯科業界のドクター方、私ごとですが、主人帰天の際、あらゆる方面から、サポートして下さった友人、そして、私のブログを楽しみに愛読して下さった皆様に、心から感謝申し上げます。良いお年をお迎え下さい。
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8年間、常勤のクリニックと、パートタイムの歯科医院でと、月曜日から土曜日まで、週6日50時間以上働いて来ましたが、主人の亡き後、少し仕事以外で時間を必要としてきたので、パートタイムを辞め、常勤のクリニックのみの診療スケジュールにしてみました。ところが、それを自ら主宰する歯科衛生士サイトに、公表するや否や、
1ヶ月のうちに、4ヶ所の医院からサブスティチュートの依頼があり、1月いっぱい迄、また、スケジュールが埋まってしまいました。怪我をして療養を必要とする歯科衛生士の代わり、忙しくダブルハイジーンスケジュールのため、もう1人歯科衛生士が必要な歯科医院、肉親に急病が出て、休暇を必要とする歯科衛生士の代わり、子供が未だ冬休みなので、一緒に家にいたい歯科衛生士の代わり。誰かが、私を必要とするのなら、いつでも何処でも、お手伝いに行きましょう、という気持ちです。

新しい歯科医院に行くと、それぞれ、やり方が違ったり、使っている器具が違ったり、歯科医師の哲学が違ったり、スタッフの仕事内容が異なったり、勉強になることが沢山あります。
まさに、10歯科医院があれば、10通りのやり方があるといっても過言ではありません。歯科医院用専用ソフトも、大手のDentrixの他、いくつか違うソフトを採用している歯科医院もあり、毎日Dentrixを使っている私は、始め慣れるのに少し時間がかかったりします。

歯科用レントゲンも、従来のアナログから、デジタル化が進むなか、こちらもいくつか競合するメーカーがあり、歯科医院によって使用しているものが異なることも多々あります。今回の一番の経験は、コードレス、ポータブル式の X-rayコーンです。(写真参照)
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以前からその存在は知っていましたが、実際に診療で自分が使うのは初めてでした。なんともハイテクで、画期的だなぁ、と感心しました。それぞれの部屋に、レントゲンを設置する費用の大幅削減になります。診療室が5つあっても、X-rayコーンは1つあればよく、必要な時に、診療室から診療室へ、持って行けば良いというわけです。

このように、歯科医療、技術も日進月歩。それを選択する歯科医院も、十人十色です。サブスティチュートで様々な歯科医院にお邪魔するたび、新しい発見や、経験ができるので、とても良い勉強になるのです。

先日、HJDS発足以来、2回目の忘年会を迎えました。常任理事を中心に、2名の病欠を除いて、19人の盛大なパーティーとなりました。毎回、素晴らしい人達の輪が広まって、回を重ねる毎に、参加人数が増えていくのは、大変喜ばしいことです。

今年の忘年会は、歯科医師4人、歯科衛生士3人、歯科助手3人、受付2人、歯科技工士4人、それに、今回からハワイ大学の歯科衛生士学科に通う、現役の、そして歯科衛生士の卵の学生さん達3人を加え、ハワイの歯科業界で活躍する、ハワイ在住日本人達の交流の場となりました。

まず理事長の、ホノルル歯科のDr. Satoによる開会の乾杯で始まり、HJDSの使命の確認、参加者全員の、簡単な自己紹介と共に、パーティは進んでいきました。

この大人数のパーティ開催にあたり、快く場所提供に協力して頂き、バラエティに富んだお料理のコースメニューで今回お世話になったのは、ホノルル、キングストリートにある、串揚げ専門レストランの、フジヤマ テキサス ハワイさんです。上席部分の貸し切りにより、プライベートな空間でくつろぐことを可能にしてくれました。

美味しい食事でお酒もすすむ中、3つのゲームで更に、宴は盛り上がりました。始めは、本職以外の隠れた別の一面を発見するゲーム。みんな席を立ち、移動しながら、お互いに質問しあい、より知り合ってもらうのが目的でした。M&Mチョコレートを、ストローて吸い上げて、別の器に移すゲームも、皆んな真剣でした。最後に、ドクター4人による、パントマイムで、歯科用語を当てるグループ対抗戦では、先生方の、苦戦、健闘が見られ、全員で、更に盛り上がったのでした。

今後も、ハワイ在住日本人歯科従事者として、共に助け合い、ベストの歯科医療を提供することで、地域社会に貢献し、更に日本とハワイの歯科業界の架け橋となるという、HJDSの使命を達成すべく、ますます、組織としても成熟していくことを期待してやみません。
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翌朝、Yちゃんから、悲鳴混じりのメッセージ。薬効かない、痛くて眠れない、顔が腫れて、とんでもないことになっている…と。これは、月曜日の専門医を待つのではなく、一般歯科医で、神経の治療をする先生のところにすぐ送り込まないと、まずい事態のようでした。こうなったら、保険効かなくても、仕方がない。実費だと$1000-2000ぐらいかかるかもしれないけど、もうこの痛みのために背に腹はかえられない、と言う本人の意思もあり、救急でとってくれる歯科医のところに、私が通訳でついて行くと言うことで、探し始めました。
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写真だと、少しわかりずらいですが、向かって右側(Yちゃん本人の左側)がずいぶん腫れています。方丈線が薄くなるほど、そして目まで腫れているのがわかります。

すると、Yちゃんが、これ、私の保険を扱ってくれる先生のリストなんですけど…とメッセージ。見ると、私のよく知っている、すごく良い先生の名前が…ラッキーにもそのDr. Hの予約がとれ、セカンドオピニオンを聞きに、そして、もし、Dr.Hが神経の治療をその場でしてくだされば尚良しと期待して送り込みました。Yちゃんには、私の名前を告げるように、絶対良くして下さるから、と。終わったら、電話をくれるように、途中でもわからないことがあって、日本語で聞きたいことがあれば、いつでも私がDr. Hと話をするから、と言っておきました。残念ながら、Dr. Hは、神経の治療はなさらない先生でしたが、休日でも開いている専門医を探して下さり、すぐに紹介状を書いて月曜日まで待たず、即日治療の予約を取って下さいました。神経の治療に行く前のYちゃんには、治療後は、麻酔のため3時間程何も食べられなくなるので、道中、何でもいいから、お腹に入れておくようにアドバイスしておきました。

専門医では、apicoectomyと言って、歯からではなく、歯茎を切開して根尖にある嚢胞を取り除く治療が施され、何とか痛みの根源を取り除いていただけたのでした。治療後は、Dr. Hそして神経の専門医の両先生から、Yちゃんの症例についての説明を受け、それをYちゃんに通訳して伝え、ひとまず私の役目は終わったのでした。何より、歯科医療従事者として、友人として、二日間、痛みに苦しんでいたYちゃんの症状の改善の役に立ててよかったでした。

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