2008年02月14日

建築によるコミュニティ活性化(2)

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 中国地域のチャレンジを東京から応援する東京会議(中国地域連携東京会議)
と東工大地域イノベーション研究会の共催で「地域・コミュニティの活性化」を
テーマとした講演会がありました。

 「建築によるコミュニティの活性化」というテーマで、2005年グッドデザ
イン賞を受賞された、NODESIGN(一級建築士事務所)の小倉亮子氏のお話の続編
で、2007年の8月に行われた、第30回全日本おかあさんコーラス全国大会
の会場デザインです。

1.講演:建築によるコミュニティの活性化(2)  小倉亮子氏
     「第30回全日本おかあさんコーラス全国大会 会場デザイン」
2.池田明さんの海外便り 「西方犬糞録……糞害に憤慨!」
3.岡部さんの暇人の独り言  「ターベルモーノ」

かわら版のバックナンバーは、私のホームページからご覧頂けます。
京増弘志 PDB01260@nifty.com  http://homepage3.nifty.com/kyomasu/
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1.講演:「建築によるコミュニティの活性化(2)」 小倉亮子氏

 ■第30回全日本おかあさんコーラス全国大会 会場デザイン

 □お客さんを迎える木陰スペース

 鳥取のような小さな県で全国大会がおこなわれることは初めてで、2日間で
お客さんも含めて4千人もいらっしゃるので、どうにかして全国から来る出演者、
お客さんたちをもてなしたいという依頼でした。前年の文化祭を見ていただいて、
同じことをしてほしいとの依頼です。

 先の文化祭の時に真夏に現地の調査をして、直射日光で室内が温室状態になる
ことがわかっていましたから、木陰を作ろうと思いました。今度のテーマはホス
ピタリティです。鮮やかな緑で出迎えて、木陰で涼をとってもらえるよう休憩
スペースを作りました。

 これは事務局のおかあさんたちと、葉っぱの吊り方の試作をしているところで
す。メッシュの網目はどれがよいか、葉っぱの密度はどのくらいがよいか、など
検討しています。私よりもおかあさん達の方が力が入っていて、いろいろ案を
出していただいてよりよいものとなりました。
(写真 試作風景)
(写真 おかあさんや地元大学生との準備風景)

 最初は何が出来るのかわからなかったと思うのですが、多くのおかあさんたち
に参加してもらって、一枚一枚画用紙をカットするところからはじめ、形になっ
て見えてきたときに何か感じるものが出てこられるようでした。
(写真 完成した木陰の休憩スペース)

 案の定、会場は日傘をささなくてはいられないほど、日が差し込んでいます。
大会当日、主催者側の計らいで氷柱が運び込まれ、みなさんに木陰に入って一息
ついてもらうことができました。お客さんや出演団体からも評判がよかったよう
で、受付にいると褒められたそうです。会場を歩いていると、「私も切ったのよ」
と声をかけてくださる方が多かったです。
(写真 人で賑わう木陰スペース)

 今回の大会のシンボルというか、誇りに思うものがあって、自分が参加して
作ったとなると気持ちが違うようでした。
(写真 告知のインスタレーション)

 次回からは、鳥取以外の物件を紹介させていただきます。

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2.池田明さんの海外便りです。

 ■西方犬糞録……糞害に憤慨!

 昨年末から年始にかけて、フランスを旅してきましたが、美しい花の都の路地
に犬の糞がやたら転がっているのに驚きました。この犬の糞のことを中心に旅の
印象を「西方犬糞録」として書いてみました。

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昨年末から年始にかけて、フランス(パリと南仏プロバンス)を旅してきました。

パリには8年前に共に数日滞在したことがありますが、今回はパリのほか、アヴ
ィニョン、アルル、エクスアン・プロヴァンス、など南仏を訪れ、ゴッホ、セザ
ンヌ、ルノアール、モネ、・・・といった印象派画家の足跡を追っての旅が主で
した。また、リュベロン地方のゴルド(丘の上の中世の城砦、眺望が素晴らしい)、
セナンク修道院、シルバカーヌ修道院などの12世紀ロマネスク様式の建築もな
かなか見ものでした。

南仏は、主にレンタカーと鉄道・バスの組み合わせで巡りましたが、パリとア
ヴィニョン間の往復はフランス国鉄が世界最高速と誇りにしているTGVに乗り
ました。乗り心地や設備、デザインなどは成る程と頷けましたが、窓ガラスは
汚れたままだったし、通路やトイレの掃除が行き届いていないのには興ざめで
がっかりしました。

パリでは、もっぱら地下鉄METROで動き廻りました。地下通路など東京のように
綺麗ではないが、慣れると東京の地下鉄よりも便利な面もあります。また、パリ
市民がストリートパーフォーマーに寛大なのには驚きました。ギター、ヴァイオ
リン、トランペットなどの楽器演奏者、歌手、大道芸人などがメトロの通路や
車内にまで入り込んで、歌ったり、演奏したり、CD販売したりしていても誰も
文句を言わないし、小銭を缶に入れる人もいる。これもフランスの伝統的な文化
政策なのでしょうか?

もう一つ、今回私が大変気分を害したフランスの街の大きな欠点は、(観光案内
書には書かれていないようですが?)街路に犬の糞が平気で放置されていたこと
です! パリに限らず、南仏の街でも同様でした。どうやら早朝に犬を散歩させ
る人が放置するらしく、朝早い時間に周辺の景色に見とれて歩いていたら、うっ
かりして柔らかいのを踏んづけて滑りそうになった。あのシャンゼリゼ大通りで
も一寸路地に入ると糞を避けて通るのに苦労をするほどでした。糞害に憤慨!

日本も今やペットブームだが、犬の散歩には始末袋を持ち歩き、糞をすればその
場で必ず片付けているので、道路に糞がころがっているのを見かけることは滅多
に無い。パリジャンヌの公衆道徳は一体どうなっているのでしょうか? そうい
えば、フランスの肖像画には、小型犬を抱いた婦人、猟犬をそばに侍らした殿方
が沢山描かれているから、フランス人には昔から犬好きな人が多い事は間違い
ないが、昔から犬の下の世話をする習慣はないのでしょうか? 

また、メインストリートにも糞だけではなく、ゴミも沢山落ちていました。ロン
ドンもニューヨークも北京でも、こんなに汚くはなかったように記憶するが?
パリ最大のデパートGalerie Lafayetteのクリスマス・イルミネーションは実に
美しかったが、その入口前の足元には犬の糞が転がり、通路にはゴミが落ちて
いたし、トイレも綺麗とは言い難かった。

パリジェンヌのハイセンスなファッション、デザイン、芸術感覚は歴史的に高く
高く評価されているのに、一方では、フランス人は、よほど掃除が苦手な人達な
のだなとつくづく驚きを新たにしました。前回はほとんど車で案内して貰ったり
したので、気付かなかったのですが。

一寸脱線しますが、下水道が完備するまでのヨーロッパの街では、家にトイレが
全く無く、夜中に大小を催すとオマルの中に垂れ流しておき、朝になるとそれを
窓から歩道の側溝めがけて投げ捨てるのが習慣であったとのことです。朝の通り
を歩く時は上からその爆撃を受けないように戦々恐々であったとか。また、その
臭いから逃れるために香水が発達したとのことでもあります。こういう歴史的な
バックグラウンドを知るとむべなるかなと頷くことができます。

さはさりながら、上品で美しいイルミネーションに飾られたパリ・シャンゼリゼ
大通りで年越しのカウントダウンを迎えることができて大変嬉しかったし、ま
た、元旦の夜には16世紀ゴシック様式で優美なサン・トゥシュタット大教会で
素晴らしいコンサートを聴く事が出来て感動しました(曲目は、パッヘルベルの
カノン、シューベルトのアベマリア、ヴィバルディの四季など)。

今回はパリの欠点を論う話ばかりになりましたが、パリの魅力は限りなく、サン
・シャペルのステンド・グラスの目を見張る美しさ、ルーブル、オルセー、オラ
ンジェリー等の美術館は何度行っても飽きないし、また近い将来マロニエの花咲
く頃か、紅葉の秋に訪れたいと思います。

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3.南風舎の岡部正敏さんのメルマガ「暇人の独り言」のご紹介です。

 ■ターベルモーノ

 2月10日(日)朝8時25分からのNHKテレビで、「経済最前線」という
番組をやっていた。築地の豆腐屋野口屋の社長が登場。数年前まで、豆腐が売れ
なくて悩んでいたのだそうだ。ある時、築地市場で、荷物を2輪の引き車に載せ
て運んでいるのを見て思いついた。リヤカーに豆腐類を積んで、豆腐屋のラッパ
を吹いて行商してはどうかと思った。

 それが当たるかどうかまったく確信はなかったが、やってみたところ、これが
お年寄りに歓迎されることがわかり、今では、100人(?)くらいのアルバイ
トを雇って、年商8億円になったという。足が悪くて外まで買い物に行けない
お年寄りがおられる。5分も10分も歩いてスーパーに行くのも辛いという人が
結構いるのである。たまたまリヤカーによる行商がニーズにマッチしたのである。
これはやってみてわかること。野口社長が言われたことが印象的だった。「歩い
てみて分かるものがある」。会社の名前は遊び心が入っているのか、“ターベル
モーノ”。

 私はこの番組を見ながら教えられた。零細企業、中小企業にとっては経済環境
が悪い、大変だという言葉は良く聞くが、それでどうしたという話はあまり聞か
ない。この番組で教えられたことは、愚痴や不満を言う前に先ず行動することが
大切、先ず、歩いてみよう。そんなことをちょっと肥満体の野口社長から教えて
もらったように感じた。また、ビジネスの原点がここにあるのではないか、とも
思った。

 以上

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