先日、セラハイト株式会社なる企業からサークルに連絡が来た。

なんでも「自社の製品と折り紙のコラボレーションコンテストをやる」とのこと。

しかも大学サークル限定とかいう謎の縛りがついてる。

え、完全に身内大会なんですけど。何この企業、折り紙サークルに何を期待してんの。


でも、一般企業が折り紙コンテストとかいうニッチなことをやってくれるとは思わんかったので、

一応期待をして見てたわけです。実はね。参加者少ないのは目に見えてたけど。

どうせ身内の作品ばっかだし、これ終わったら、ブログで講評書くぞ~!って。


で、応募作品と結果がこちらです。

セラハイトと折り紙のコラボアイデアコンテスト ←画像とかはここで見てね

せっかくの機会なので、今回は俺なりに講評を書きたいと思います。

久々の記事なのにこれだよ。



1. 沿革


コンテストを知らない人のために、このコンテストの内容と経過について。


内容としては「セラハイト」なる製品を、折り紙でデコレーションする、というもの。

小さい観葉植物の根の部分に保水性のあるセラミックがついてて、水から離して持ち運べる。

「水がいらないから、植物と折り紙を容易に組み合わせられる!」ってことらしいです。

要するに「観葉植物を折り紙でデコる」がテーマになります。


応募対象が大学生、それもサークルのメンバー限定という狭さだったこともあって、

応募数はメチャクチャ少なかったです。最初はU39さんとえずのくらいしか出してなかった。

応募期間の延長並びに身内の情けで、何とかコンテストの体を成した、ってとこでしょうか。

いやほんとなんで大学サークル限定にしたんだろう。若い会社の発想っぽくはあるけど。



2. 前置き


まず俺が今回のコンテストで考えたのは、コンテストの趣旨について。

そもそもこのコンテストって、「折り紙のコンテスト」じゃなくて、

「セラハイト(観葉植物)と折り紙のコラボのコンテスト」
なんですよね。

折り紙が主役、というわけではない。JOASの折り紙コンテストとかとは事情が違うわけです。


事前の予想として、応募作品は大きく2つのタイプに分かれると考えていました。

一つは、アート性を前面に出した作品。もう一つは、アイデア勝負のシンプルな作品。

がっつりコンプレックス創作勢は前者、ほどほど勢は後者に寄るだろうな、と。


ここで危惧したのは、アート性で勝負する作品。

自分なりのコンセプトを造形に盛り込みすぎると、「折り紙が主役」になってしまうかな、と。

「あれ、これ植物なくてもよくね?」では、本末転倒もいいところ。

特に最近の大学折り紙勢の間では、何かと抽象作品やコンセプト作品が話題になりがちですから。


「コンテストの趣旨」と「自分なりのコンセプト」のバランスを、ちゃんと取れるのか?

これを何より心配して見ていました。すんごい上から目線ですけど。


3. 作品評


個別の作品について。長すぎてもアレなんで、上位3賞のだけ。


金賞 応募作品 002 えずのさん    「Dress up」
     

作品番号見てもらってわかる通り、めっちゃ序盤、2番目に応募されたやつ。

俺はこれ見て「やられた」って思って、応募するのやめようと思っちゃいました。ハイ。

なんつったってね、↑で言ってたコンテストの趣旨にばっちり添いつつ、

「植物に『着せる』」という自分なりのコンセプトもしっかり盛り込まれてるんですよ。

ミウラ折りの造形も単純ではあるけど、折り紙ならでは。それでいて、植物の存在感を際立たせている。

うーん、こいつの勝ち!w って感じ。


抽象、広告とかまで視野に入れて創作してきてるえずのだからこそできるんだろうな、って。

一時間で作ったらしいけど、それってつまりほぼ意識せずとも↑みたいなことできるってことですからね。

すごいなあ(こなみ)


銀賞 応募作品 005 レオンハルトさん 「白と黒の抱擁」


応募作品の中では、一番アートにぶっちぎったタイプの作品だと思います。

歯車超かっけえよなあ…。配置がまたいいよなあ。この非対称な感じ。

……とまあ、「折り紙作品」としては多分応募作品中ぶっちぎりでナンバーワンだと思うんですよ。

でも、アレっすよね。「植物要るん?」が、俺の中ですごいネックになった。

ぶっちゃけ、植物取っちゃっても作品として完成されちゃってる気がする。


レオンハルトにはめっちゃ失礼な話やけど、「これ金賞取ったら色々とまずくないか?」と思ってました。

ごめんなさい。何でもはしません。

結果、えずのの方が金賞だったってことは、審査基準とかもあるんでしょうけど、

一般の目から見ても、折り紙はコンプレックス絶対主義ではない、という証左ではないかと。


銅賞 応募作品 005 t_yamam0t0さん 「Vase」
     

誰だよこれ。taigaって書けよ。

ミウラ折り、捻り折りを駆使した花瓶。メリハリのあるシルエットが印象的。

コンセプトは本人曰く「適当にそれっぽいこと書いた」らしいけど。

独特なデザインもあって、若干花瓶が主張しすぎか?とは思ったけど、

コンセプトが薄めなこともあって、アート全振り感はない。

上位二人に比べると、独自性という点でインパクトに欠けたのかな。


4. 総評


アレっすね。順当も順当でしたね。

企業のコンテストだし、アイデア一発勝負の15cm折り紙用紙作品が一つくらい入賞するかと。

自分が事前につけた順位と全く同じで笑いますわ。


さて、俺がこんな誰得講評を書こうと考えたのは、

このコンテスト、図らずも若手創作家の個性を引き出せる内容になってるな、と思ったからです。

創作者の折り紙に対する姿勢とかが、如実に出ると思うんですよ。こういうの。

応募数が少なかったのは、仕方ないにしても残念でしたね。

普段の自由気ままな創作とはまた違って、

「こういうお題を出された時、折り紙勢はどういう回答を出すんだろう?」というのが

個人的にメチャクチャ興味深かったので、ヒジョーに残念です。

取り寄せたけど作品応募してない、っていう人の作品も見てみたいなあ(チラッ




ああ、ここまで書いて何ですけどね。


俺、このコンテスト応募してないんすわ。



(;・∀・)<植物は取り寄せたから!期限忘れてただけだから!