本市全公共施設の約150施設の内、昭和40年代から50年代に建設され、30年以上経過しているものが89施設もあり、仮にこれらを良好な状態で維持するための改修を加えるのには概算で220億円必要となり、さらに今後10年後に30年を経過する施設が34施設で、同様に概算で130億円必要になるなどの見通しが示されています。
これまでも、持続可能な施設運営を進めるためには、先進市に習い、まずは個々の施設の老朽化状態、維持経費、過去の修繕履歴や利用状況などを一元的に管理する情報のデータベース化を求め、やっと平成27年に公有財産台帳管理システムが導入されました。
そして今回、「富田林市公共施設等総合管理計画(素案)」が示されたわけですが、府下て取り組まれている先進市のファシリティマネジメントと比較して10年は遅れています。
素案では公共施設マネジメントを推進するとのことですが、今後データベース化を促進して、公共施設の中長期計画を策定する上で、人口減少や利用需要の変化を踏まえ、施設の統廃合や再配置を積極的に進める必要があります。
特に建設コストや維持管理コストの削減に努めるためには、大胆に「PFI方式の導入」による民間資金の活用を進め、「コンパクトシティ化」を見据えたまちづくりが求められます❗️
本市都市計画マスタープランでは、本市が目指す都市像として、市民協働型の都市づくりとして集約型都市構造を考えており、市街地のスケールを従来より大幅に縮め、歩いていける範囲を生活圏とするなど、公共施設の配置、在り方と整合性をはかる必要があります。
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