「救急搬送で1時間以上もたらい回し」などの話を聞くと、人ごとではなく、誰もが私達の地域では大丈夫かなと不安になって当然です。
市民の生命の安全・安心の要になる本市での救急搬送状況は、平成25年度実績によると富田林市内に搬送された人数は全体の38.9%で、4割にも満たず、6割以上が市外に搬送されている状況です。
過去に搬送途中にたらい回しをされ、患者が死亡するという有ってはならない事故を教訓にして、市民の命は市が守るという強い意志で南河内医療圏域の幹事市として、準夜・深夜帯における初期救急の受け入れ体制の強化などを求めて来ました。
大事なのは、南河内医療圏域において北部地域(松原市、羽曳野市、藤井寺市)が平日の準夜・深夜帯共に「2病院体制」をひいて対応に当たっている一方で、富田林市が所属する南部地域(富田林市、河内長野市、大阪狭山市、河南町、太子町、千早赤阪村)では内科系「1病院体制」でしかなく、この事が受け入れ体制を弱めている点です。
地域中核病院である富田林病院が、平日の曜日にも当番病院としての体制が取れれば北部地域同様に「内科2病院体制」をひくことができ、受け入れ強化につながります。
当番病院での当番医師がすでに患者の治療中であったりして、救急車が近くにいても、なかなか受け入れ先が決まらない事があり、2病院体制であればそのリスクを減らせます。
早期に南部地域の2病院体制を確立して、さらに実務者連絡会での整備強化が話し合われ、救急搬送時にたらい回しがおこらず、速やかに受け入れ体制が取れることを期待します。
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