2019年10月08日

【うまれてないからまだしねない】ポスト末法にて。

こんばんは。演出の中村と申します。もうはじめましてではないですね。汽水に遊ぶサワガニ公演「うまれてないからまだしねない」、無事終演致しました。ご来場いただきありがとうございます。
アンケートなんかを見ると様々な感想や考察が綴られていて、ああこれが、わたし達の、人間の豊かさだと、思います。
わたしとあなたが違うこと、棲んでいる水が違うこと、根本的に別人であること。「わかりあえない」と言ってしまえば悲劇的ですが、わたし達が他者であるというのはとても豊かなことです。
とはいえ、やっぱりとても虚しくもあって。
だから、その当たり前の虚しさに狂わされないように、虚しさに対して爽快というか、涼しげな気持ちで向かいたいのです。何の話だという感じですね。
滅亡に向かう世界を扱う戯曲を演出していると、現実の世界はもうとっくに終わってるんじゃないかって気がしてくるんですよね。現代の世界を末法の世も終わったポスト末法なんて呼ぶ向きもあるみたいですね。わたし達の世界はもう閾値を超えていて後戻りできないんじゃないか、と思いながら。それでもどこかに向かわなければ。逃げるでも進むでもなんでもいい。なんでもいいから次の場所へ向かわなければ。そういうことを感じます。まあ本質的かどうかはわかりません。すみません。
長くなってしまいました。夜も遅くなってきたのでこの辺で。おやすみなさい。



kyoto_keppeki at 21:39コメント(0)汽水に遊ぶサワガニ公演『うまれてないからまだしねない』  

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
カテゴリ別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ