2015年11月23日

ブログを移転しました。

今更ですが、、、
現在のブログやホームページ等、関連サイトのURLをお知らせしておきます。

・共同売店ファンクラブブログ(てぃーだ) http://kyoudoubaiten.ti-da.net/
・ホームページ http://w1.nirai.ne.jp/kyodobaiten/
・mixi http://mixi.jp/view_community.pl?id=236613
・ツイッター https://twitter.com/kyodobaitenFC
・Facebook https://www.facebook.com/kyodobaitenFC/



kyoudoubaiten at 16:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2005年09月14日

沖縄大学の地域研究所に行ってきました!

報告がすいぶん遅れて申し訳ないですが、
先月26日に、沖縄大学の地域研究所に行ってきました。

というのも先月、このブログに地域研究所の副所長の宮城先生からコメントが届きました。
くわしくはこちら参照
この「共同売店ファンクラブ」は、素人が勢いで作ってしまったものですから、そりゃもうかなりビックリしました。なにせ副所長ですよ。「無断で資料を転載するな!」とか怒られるんじゃないかと(笑)
ところが「楽しく有意義なブログですね」「仲間に入れてくれませんか」「気軽に遊びにきて下さい」と大変ありがたいお言葉をいただき、喜んで研究所にお邪魔してきたわけです。

大学の研究所なんてところは滅多に入る機会はないので、ずうずうしいのが取り柄の僕もさすがに緊張してたんですが、無精ヒゲと笑顔で迎えてくれた宮城先生は、さっそく「これ読んだことある?」「これは持ってる?」と共同店研究の資料を山のように持ってきてくれました。
そもそも宮城先生がこのブログを知ったきっかけは、asahi.comの「宮城県 なんでもや 開店」という記事をこのブログで紹介していたことからとのこと。
この記事の最後に宮城先生のコメントも載っているのですが、そもそも朝日新聞は沖縄取材の際、まず宮城先生のところに来たそうです。

(この「なんでもや」は沖縄の共同店を参考にして宮城県で作られたものです。結城登美雄さんという民俗研究者が、遠い宮城と沖縄を結びつけてくれたんですが、これはまたあらためて紹介しようと思います)

フォーラム







実は、私は一度、沖縄大学のシンポジウムで宮城先生のお話を聞いたことがありました。
『地域を知る、市民調査の可能性』というシンポでした。
たまたま知人に誘われて行ったんですが、この「共同売店ファンクラブ」の方向性を教えられたような気がしてとても参考になったんですね。ブログにも書いてます
そこに住んでいる住民、市民が自分たちで地域を知ることがとても大切だということを知らされました。この「共同売店ファンクラブ」もそうあるべきだと。
地域研究所は、生涯学習の場として市民に開かれた学園を目指し、市民調査を支援するのも大きな目的のひとつだそうです。
「共同売店ファンクラブ」が「市民調査」であるということを教えてくれた沖縄大学で、こうして繋がりができるなんて不思議な気がします。

僕は共同売店の取材に行く時、なるべく父と一緒に行くようにしています。父が一緒だと、方言も分かるし、知り合いがいるし便利だというのもあるけど、何より嬉しいのは、次第に父自身が積極的になってくることなんですね。
自分で調査することにより、実情を知り、問題点を知ることで、具体的な活動へと発展していく。
そういうことを宮城先生にも話すと、
「とてもいいことですね」
と仰ってくれました。

具体的な活動ということでは、先生の方から「何かできないかな」と言われたので、以前からやりたかった「共同売店ツアー」の話をしたところ、こころよく協力していただけることになりました!
沖縄大学の教室で少し勉強して、バスで奥共同店や奥部落、資料館、その他の共同店を回る、という感じにしたいと思っています。
実は僕も入ってる沖縄ちんどん屋同好会でも「共同売店を盛り上げるためにやんばるを廻ろう!」という計画があります。
ブログ上でも参加を募りたいと思っていますので、興味も持たれた方は気軽にご連絡ください。

少しづつですが、輪が広がってきています。
一緒に共同売店を応援しましょう!

kyoudoubaiten at 00:28|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

2005年08月31日

いろいろなお知らせ

まずは、しばらくの間更新が滞っていたことをお詫びいたします。

共同売店ファンクラブの活動はチャンと進んでますよ!
前回の記事「比地共同店」取材以後のことを駆け足でお知らせします。

karakara

1、まず先月、雑誌「季刊カラカラ」の編集部から原稿依頼がありまして、7月24日に奥共同店の取材に行ってきました。
記事は、昨日発売の「季刊カラカラ秋号」に載っています!拙い文の小さなコラムですが、共同売店ファンクラブの大きな一歩になるといいなあ。
「季刊カラカラ」

2、沖縄タイムスの投稿コラムで紹介されました。

3、SNSのMIXIにコミュを作りました。

4、てぃーだブログに「共同売店ファンクラブ てぃーだ版」を併設しました。
『共同売店ファンクラブ てぃーだ版』

5、沖縄大学地域研究所の宮城先生からブログにコメントを頂きまして、地域研究所にお邪魔してきました。(いきさつは、前回の記事のコメントをごらんください)
沖縄大学地域研究所

一度にいろいろ書きたいのはやまやまですが、能力がついていかないので、順にお知らせしていきたいと思います。
 

kyoudoubaiten at 17:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2005年07月17日

祝!比地共同店、復活!

「今年(2005)の3月で閉店してしまった」
と聞いていた比地(ひじ)の共同店。
国頭村の比地共同店は、近くに奥間ビーチや比地大滝があり、やんばるの中でも県内外から観光客が訪れる有利な場所にあると思っていたので、閉店と聞いた時には意外な気がしました。
付近が観光地化され、コンビニや道の駅(国頭観光物産センター)が国道沿いにできたせいで、国道から少し奥まった売店はかえってドライブ客などの目に付きにくくなり、部落の人の利用も減ってしまったのでしょうか、、、
とりあえず自分の目で確認しようと、先日7月12日に行ってきました。

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名護市からさらに北上し、大宜味村を過ぎ、国頭村に入る。
「道の駅・ゆいゆい国頭(観光物産センター)」のある信号を右折(左にいくとJALプライベートリゾートオクマ)。
やんばる野生生物保護センターの入り口を左に見ながら、大滝の方へ進むと「比地共同店」が見えてくる。
まだ看板は出ていました

店の前には、車も何台か停まっている。
開いてるじゃないか!と思いつつ覗いてみる。
店は開いてはいるけど、やけに品揃えは少なく棚も空いてるところが目立つ。
そこへ卸し業者がやってきて、品物を確認したり忙しそうにしている主任らしき人に、邪魔だろうな、と思いつつ店のことを尋ねる。

「私たちを殺す気か!」
閉店が決まった時、車にも自転車にも乗れないオバーがそう言ったという。
部落で話し合い、売店はどうしても必要ということになり、個人の引き受け手を探して、ようやく今月始めから開けているとのこと。
「売店がなくなると、車にも乗れず、足の悪いオジーオバーたちは生きていけない。料理するのもつらくなってきて、毎日売店にやってきては、パンと牛乳と黒糖を買っていく人もいる。そういう人の生活を支えているのが共同売店。たまに近くの施設のヘルパーの人たちが訪問しているようだけど」
個人請負をされたのは比地部落の方で、他の仕事をしながら売店をひき受けた。周囲の人たちも手伝っていくという。

沖縄ブームで沸くリゾートビーチのすぐ隣りで、こういう現実があるんだと痛感しました。
共同売店は、まだ必要とされています。本当に部落に必要なのはこういう存在なのに、道路ばかりきれいになり護岸工事や公共施設や、老人を集めて閉じ込める施設ばかり増えていくのはなぜなんでしょうか?
これはまた別の機会に書くつもりですが、役場はぜんぜん共同売店に関心がないんですね。売店のことを訪ねても、
「売店は各部落で経営するもので、村としては関係ない」
と、売店の果たしている役割を認識していない。国や県から補助金を引っ張ってくることが財政で、地域の資本を流出させず地域で循環させるという共同売店の持つすぐれた仕組みを忘れている。

高齢化、過疎化していく一方で、産業は農業から、自然を活かした観光産業へと変化していく。共同売店の役割が変わりつつあるのは確かです。この変化にどう対応していけばいいのかは、まだこれから模索していかなければならない課題です。でも、明治以来地域を支えてきた共同売店の知恵は、ずっと受け継いでいかないといけない。
再出発を果たした比地共同店を見て、改めて考えてしまいました。



kyoudoubaiten at 20:54|Permalink 共同売店を訪ねる 

2005年07月12日

宇良共同店!

宇良共同店に行って来ました。

宇良共同店は、ブログ「うららか うらから 」(リンク集←参照)でおなじみですよね。
共同店自身が発信しているHPやブログというのは、この「うららか うらから」だけじゃないでしょうか?非常に貴重な情報を発信してるということになりますね。
共同店の日常の様子が、暖かいイラストと文章で生き生きと描かれていて、とても楽しいブログです。まだご覧になってない方、ぜひ見てみてください!

「うららか うらから 〜沖縄本島ヤンバル国頭・宇良共同店発信♪〜」

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554ab5ce.jpg
宇良共同店は、沖縄県北部の国頭村にあります。名護ICから車で北上することおよそ1時間くらいかな?那覇からだと、、、結構かかります。
国頭村役場のある辺土名を過ぎると、国道沿い右側に「宇良共同店」というくっきりとした文字が目に飛び込んできました。

「かすれて見えなくなってた看板を、自分達で塗りなおしたんです」

閉店寸前まで追い込まれていた共同店を救おうと、今年の3月、有志4人で「リニューアルオープン」。
こういうと簡単に聞こえますが、他の部落では経営を引き受ける人がいなくて次々に閉店を余儀なくされている店が多い中、再出発し、維持していくのはとても大変なことのはずです。
「客が減る」→「赤字になる」→「品数を減らす」→「さらに客が減る」
という悪循環を止めるために、商品を大幅に増やした。夏に向け、ビール用の冷蔵庫も新しく入れた。その結果、少しづつ利益も上がっているそう。

「子供とオバーがターゲットですね。子供が好きなお菓子を増やし、オバーには、欲しいものは何?といつも尋ねるようにしています。殺虫剤ひとつとっても、ゴキジェットじゃダメらしいんです。フマキラーじゃないと(笑)。今では、わざわざ隣りの部落からお菓子を買いにくる子供達もいるんですよ」

そういえば「うららか うらから」にも、店にやってくる子供達のことがよく出てきますね。
お客さんの欲しいものを絶えず確認し、素直に取り入れていく姿勢はさすが。さらに、フリーマーケットの開催、中古車の委託販売など、いままでの共同店にはできなかったこともいろいろ始めているそうです。宮城県の共同売店「なんでも屋」の例でも、とにかくいろいろやってその中から地域のニーズにあったものを探していったようですしね。

これからの「共同売店再生」の大きなきっかけとなりそう。
ぜひガンバッテ欲しいです。私も非力ながら応援していきます。またゆっくりお話したいですね〜。
直接行けない方も、ブログ「うららか うらから」を覗いてみてね!



kyoudoubaiten at 23:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 共同売店を訪ねる 

2005年07月04日

安里英子氏にお話を伺いました。

本日、安里英子さんにお話を伺うことができました。
お話を伺った、というよりは逆に「なぜ共同売店に興味を持ったの?」と私の方が聞かれる立場でしたが(笑)。

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安里英子
1948年那覇市生まれ。1977年ミニコミ誌「地域の目」を発行。沖縄の村落を訪ね歩き、草の根自治に学ぶ。1990年から97年にかけて、奄美から与那国島など琉球弧の35の島々を巡り、リゾート開発のルポを書き、島々の聖なるウタキや遺跡を訪ね歩き新聞に連載。著書「沖縄・共同体の夢」では、暮らしの最少単位であるシマ(村落共同体)の自治のルーツを探り、本来の自治の豊かさを説く。第5回地方文化賞次席(1992年)、第2回女性文化賞(1998年) 。沖縄大学非常勤講師。
著書
「沖縄・共同体の夢―自治のルーツを訪ねて」榕樹書林
「琉球弧の精神世界」お茶の水書房
「ハベル(蝶)の詩―沖縄のたましい」神奈川大学評論ブックレット
Amazon
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安里氏「なぜ共同売店に興味を持ったの?」

―――「祖父の家のすぐ隣りに田港共同店(大宜味村)があったんですが、その思い出の売店がなくなったのが淋しかった、というのがきっかけです。何とか残す方法はないかな、と。それで調べるうちに、住民が共同で経営し利益を共有する、という仕組みが現代にも通用するすばらしい仕組みだということを知りました」

安里氏「共同店っていうと田舎で自然発生的に何となく生まれたような誤解をされるけど、そうじゃないんですね。明治39年にできた奥共同売店は、その経営規則を見ると、非常に整備された仕組みを最初からもってます。イギリスの産業革命以後の共同組合運動の流れをきちんと汲んで作られている。でも、単に仕組みがいいだけじゃなく、共同店には懐かしさ、マブイがこもってますよね。心の拠り所になってます」

―――「沖縄の共同売店を参考にして新しく作られた店が、宮城県にあることも知りました。福祉的側面はこれからの時代にますます必要とされているし、ITやマーケティングの要素を取り入れ、まちづくりの視点から共同店を見なおせば、沖縄でも新しく生まれる可能性もあると思うんです」

安里氏「共同店というのは、住民による自治なんですね。共同店の奨学金制度のおかげで多くの人材が世に出ています。国頭三村で共同店の活性化のための連絡協議会を開いたんですが、共同仕入れ案などが出てましたね。沖縄大学地域研究所のシンポでもいろいろな提案がありました(2003/03所報No29)」

―――「村外(地域外)組合員制度のようなものを作ってみたらどうでしょうか」

安里氏「それはとてもいいアイディアだと思いますよ」



kyoudoubaiten at 23:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 共同売店って?