新奇探索性

「お前にはチャレンジ精神が足りない」
とか、スポーツの現場ではよく耳にします。ビジネスの現場でもあるでしょうか?教育現場では多いですよね。
これを未だに日本では根性論で語る人が多いのですけど、そういう問題じゃありません。遺伝的な問題が関与しているからです。

新奇探索性と脳科学では言うそうですが、新しい刺激を求め行動する能力が高い人と低い人がいます。実は日本人には少ない刺激で脳が満足できる遺伝子を持った人が多いのです。欧米人ですと逆になります。
満足できるのですから、新たな刺激を求める必要がない。そういう事なんですね。
これには有名な「ドーパミン」が関わっているのですけど、この説明は省略します。気になる方は脳科学の方で調べられますと、たくさん出てくるかと思います。


で、これを整体的に考えてみますと、腰椎5番の働きになるわけです。
これは行動力を司っているわけですが、近年はここが毀れている人が若者にも多いのです。老人の様な腰をした人が本当に多い。
かと思えば、うちの祖父なんかそうですけど、90歳近くになって、未だに腰が若い。今でも何やら研究をしてまして、会うといつも驚かされます。

腰椎5番を一般の方が観るのは難しいかもしれません。そこで簡単な見分け方ですが、お尻のトップの位置が高い人は腰椎5番がしっかりしていると観て良いでしょう。逆に低い位置にある様なら、弱った腰という事。ちょっと大雑把な判別方法ですが、十分かと思います。

そして腰椎5番を基点に動かれる方というのは、両足つま先に重心があるのです。お辞儀してもらうと特徴的で面白い。しゃがむと踵が浮くのも特徴ですが、これは最近ですと足首が硬くて踵が浮く人も多いので見分けにくいかもしれませんね。
体癖論では前後型と呼ばれるタイプですが、肩にも特徴があるのです。パっと見でまず肩に目が行く様なら前後型と観て良いのです。
ちなみに、このタイプは考える前に行動しちゃう。良い面もあるし、悪い面もある。どの体癖もそうですけどね。


というわけで、根性論で語るのは現代には合わないと思います。そうした間違った教育を終わりにしていかないと、海外との差は広がるばかりかもしれません。これは学校での教育や家庭での躾だけでなくて、企業での社員教育などでも言える事でしょうね。
整体師としては、体癖別の教育がなされれば良いのにと思わずにいられません。