今さらではありますが、ようやくあとがきが書けました。
長いし、いろいろネタバレもしているので、一応隠しておきますね。
■作者名
星野莢

■サイト名&アドレス
莢果堂
http://say-a.com/

■参加ブロック、作品番号、作品タイトル、作品アドレス
B-07、「空に咲く花」http://fukumennkikaku.web.fc2.com/3/b07.htm

■ジャンル
現代恋愛?

■あらすじ
片想い中の男友達、河野の家に呼び出された華。
彼女にとって河野との恋は「空に咲く花」──叶うはずのないものだったが、河野はいとも簡単に空に花を咲かせてしまう。


■意気込みテンプレを使用された方は、URLを教えてください。
http://blog.livedoor.jp/kyoukadou/archives/51314159.html

■この作品を書くのに、どのくらい時間がかかりましたか?
意気込みの方にも書きましたが、執筆にのべ五日ほど。実質10数時間ぐらいです。
構想にはかなり時間をかけたと思います。

■推理をかわすための作戦は?
今回はぜひ見つけていただこうと思っていたので、実は作戦は特になし。いつもと同じように書いたつもりです。
しいて言うなら、サイトトップにあった某企画サイトへのリンクをリンクページに移したことと、作品を新しい順に並べ直したこと。
「眼鏡好き」がばれたら即分かってしまうと思ったので。さすがにそこまでバレバレなのはまずいかと思いまして。

■この企画のために書いた作品、他にもありましたか?
書きたかった話が二つほど。
病院の窓ごしに四角い空を眺め続ける少女の話「紙ひこうき、空へ」と、壊れかけた世界を救うために連れ去られた双子の弟・タケルを連れ戻そうとする姉・サトルと、その前に現れた謎の青年・ティエンの物語「世界の果てを探しにいこう」。
このどちらかを出していたら、正解率はもう少し低かったかもなあと思います。

■その作品を提出しなかった理由は?
間に合わなかったんです……。
間に合ったとしても、夏に出すにはちょっと内容に問題があったかも。特に後者。

■この人にだけは当てられたくない、と思っていた探偵さんの推理はいかがでしたか?
むしろ当てていただくのが目的だったので、こちらはパス。

■この人には当てられるかも、と思っていた探偵さんの推理はいかがでしたか?
当てられ率はかなり高かったと思います。……と思ったら、そうでもなかった? 六割を切ってるみたいですね。思ってたより低かった。
作品の雰囲気を基に推理された探偵さんの方が、文体から推理された方より正解率が高かったかも。

■あなたが当てたいと思っていた作者さん、当てることができましたか?
お一方しか推理していないですが、なんとか。

■今回の推理のポイントはなんでしたか?
ポイントは特にないです。
もう、どう見てもその方の作品としか思えなかったので。雰囲気も文体も。


■作品のネタを思いついたきっかけは?
元ネタは、別の企画の時に考えていたもの。眼鏡関連で使えそうなものを探していて、万華鏡に行き当たりました。
結局その時はそのネタは使わず終いだったのですが、今回ネタ出しをしていた時に、相手を「空」に絡めたらこのネタが使えるかも、と思いつきました。
大まかなストーリーとラストで万華鏡を出すことは既に決まっていたので、それと対比する形で、最初に「地に咲く花」の話を出して──という具合に、エピソードが埋まりました。

次に、お題の消化について考えました。
前回、いろんな星を出すことに挑戦したのですが、中盤以降にしか星が出てこないことがひそかに不満でした。
なので、今回は最初から最後まで満遍なく「空」を散りばめたいなあと思いました。
でも、ただ「空」が付く言葉を出すだけでは面白味がないので、(「そら」は別として)同じ読みをする言葉は使わないという制約を付けました。「空(から)回り」を使ったら、「空(から)梅雨」、「空(から)元気」は使えないってことですね。
そんなわけで、「空(そら)」以外に、「空(す)いた」「空(くう)調」「空(あ)き地」「空(から)回り」「空(むな)しく」を使ってみました。もう少し頑張れたかなあという気もしないではないですが……。

最後に、覆面作家企画らしいネタも入れようと思いました。
・主人公の名前……華→「花」
・河野のフルネームを逆から読むと天野河、天の河→「星」の暗示
・河野の名前……天→「空」
ということで、歴代のお題を二人の名前に埋め込んでみました。
自分では、結構満足しています。いや、所詮自己満足なんですが。でもいいの、私が楽しかったから!

■ストーリーの構築において気を使った点、苦労した点などあれば教えて下さい。
正直、苦労はそんなに。すごく楽しんで考えたし書けたので。
あ、ただタイトルには悩みました。
最初は「空色万華鏡」とか「君色万華鏡」とか、そういう方向で考えていたのですが、ちょっと可愛すぎるなあと。
それに、タイトルの時点で万華鏡を出してしまうのは、展開的にもあまりよろしくないなとも思いまして。
それで結局「空に咲く花」に落ち着いたわけですが、なんかこう、何かが足りないような気がします。
あと、20枚に収めるのには苦労しました。多分、普通に書いたら30枚くらいになったと思います。20枚なら20枚なりの話の作り方があるのだろうと思うのですが、その辺りがなかなかつかめません。もっと精進しなくては。

■削ったエピソードなどありましたか? 作成裏話歓迎です。
あちこち削りまくりです。最初書いた時点では、25枚を軽く超えていたので。
個人的には、立花先生をもっと出したかったです。だって、眼鏡だし!
以前つまらないレポートを出して先生に蔑むような目で見られてショックを受けた学生がいたらしいという話を聞いて、華が「蔑むような目……それはそれでありかも……!」と思ったりとか。
でも本筋とまったく関係ないエピソードなので、泣く泣く断念しました。
あと、ケーキ屑は河野が自分で食べるのではなく、河野が華に食べさせるというのを考えていたのですが、何だか健全でないような気がしたのでやめました。

■その作品の続編または長編化のご予定は?
ないです。ただ、華がお土産にしたケーキを売っている店は、別のシリーズもので出てくる予定なので、そこの客として二人が登場することはあるかもしれません。

■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
えーと、登場人物の名前(の小ネタ)?


■推理期間中、褒められた点は?
可愛いとかハートフルとか?
あ、あと小物が効いてると言っていただきました。
褒められたというわけではないのですが、読んでニヤニヤしたり照れたりどきどきしたりしていただけたのは、個人的に嬉しかったです。

■推理されてみて、いかがでしたか?
前回もそうでしたけど、自分では気付いていない癖ってあるものですね。
「そう」が好きそうという指摘を受けて、過去の作品を読み返したら、確かに「そう」が頻出してました。気付いてなかった……。
前回は「〜のだ」が多いと指摘されたので、そちらは今回気をつけたのですが。
ということは、「そう、彼らは双子のランナーなのだ」なんて書くと、かなり私っぽい文章になるということですね……!

■あなたの作品だと推理された作品はありましたか?
いくつかありました。
複数票が入ったのは、B-05の「空の色」ですね。

■あなたの作品が他の方の作品だと推理された作者さんはいましたか?
何人かおられますね。
複数の方から名前を挙げられたのは、東野アキさん。


■推理してみて、いかがでしたか?
■あなたの正解率、どのくらいでしたか?
推理したとは言えない状態なので、この質問はパス。

■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
やっぱり私の作品には「……」と「──」が多いんだなあと。「──」は作品によるのですが、「……」は確かに多い。元々自覚はしていたのですが、今後気をつけようと思います。

■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。
全作品読破していないので、パスさせてください。

■参加作品の中で印象深いタイトルの作品をあげてください。
「うわのそら滑走路」。一見結びつきそうにない言葉の組み合わせに惹かれました。
他にも魅力的なタイトルが多く、すごいなあと思いました。私ももっとセンスのいいタイトルを付けられるようになりたいです。

■参加作品の中で面白かった3作品&一言感想、お願いします。
全作品読破していないので、こちらもパス。

■探偵さんに一言。
拙作を読んでくださって、ありがとうございました。感想も推理も、とても楽しく読ませていただきました。今後の参考にさせていただきますね。

■他の参加者さんに一言。
覆面作家の皆様、お疲れさまでした。同じお題で書いても、こんなに違った作品に仕上がるのだなあと、読者としても楽しませていただきました。
主催の青野さま、本当にお疲れさまでした。サイト移転絡みでもいろいろとご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。おかげさまで、楽しく参加することができました。ありがとうございました!
下読みボランティアの皆様にも、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

■次回(あるかも?)について一言。
とりあえず冬は、読者として楽しもうと思います。
前回・今回とほのぼの日常路線が続いたので、次回があって参加するとしたら、日常を逸脱してみたいです。
とはいえ、その時になってみないとなんとも言えませんが。自作品を改めてみてみると、どうやら覆面作品にはその前に書いた作品の反動が色濃く出ているようなので。
前回:「掌の中の星」はほのぼの系、その前の作品「ねじれる森」はダーク系。
今回:「空に咲く花」はほのぼの恋愛もの、その前の作品「雫の森」は悲恋もの。
これは大きなヒントなのか、それとも次回に向けての罠なのか……?