眼鏡祭2で公開中の作品のうち、「クリスマスなんか大嫌い」を自サイトにアップしてみました。

以下、あとがき的なもの。
この話は、以前書いた「サンタクロースを待ちながら」(以下「サンタ待ち」)の関連作になってます。
世界観が同じというか、同じ街でクリスマスイヴに起きた不思議な出来事というか……シリーズという程のことはないんだけど。
そんなわけで、前作の主人公だったちふみが脇役で再登場してます。一応、前作の一年後の話です(実際には六年近く経ってるやんというツッコミはなしで)。
ちふみの名前の意味について触れたくて強引に入れた結果、中盤がちょっと冗長になってしまった印象ですが……。

この作品は覆面作家企画2に出した「掌の中の星」とも関連していて、そちらには大学生になったみづきが登場します。
というか。覆面作家企画2のお題が『星』だと知ったとき、最初に書こうかと思ったのは「クリスマスなんか大嫌い」だったんです。
でも、「サンタ待ち」を読めば作者がすぐにバレてしまうし、かといって「サンタ待ち」を下げるのもどうかと思うしで結局それは諦めて、他にあたためていたほくろと金平糖のネタを使って書いたのが「掌の中の星」でした。
そちらのみづきは頼りがいのあるお姉さんに成長しているので、興味のある方は併せてお読みいただくと面白いかもしれません。

ちなみに、みづきは「月」、陽太は「太陽」から名前を取ってます。そして「星」も話に関わってくるということで、天体がこの話の隠しモチーフになってます。まあ、だから何だということもなく、単なる自己満足の遊びなんですが。

最後に言い訳。
これ、眼鏡作品にしては眼鏡要素がもの凄く薄いです。なぜなら、元々考えてた話に無理矢理眼鏡を足したから。
しかも、恐ろしく季節外れです。8/1に公開されるのに、なんでクリスマス?
そもそも最初は7/1に間に合わせるつもりで書いていたので、ほぼ半年ずれてます。
思えば、「サンタ待ち」も夏に書いていたんだった……。あの時は、どこもかしこも冷房がきつくて、冬気分だったんだよね。
今回は、あまりの暑さに厭気が差して、せめて小説の中ぐらい涼しくしたかったんでした。
自サイトに上げる分には季節外れなんて別に気にしないんだけど、企画参加作品としてはどうだろう……とびくびくしながら提出したんですが、特に怒られたりはしませんでした。皆さん、お優しい……。