2010年03月01日

不良○○を考える。

98.4%が『裸の王様』で取り上げた東1上場の98.4%が「ドンブリ原価計算」!?大企業が“正しい決算書”を作らない理由の続きを読んで行くと、5番目の教訓がかいてある。
童話をよく読むと、王様を裸で歩かせた仕立屋だけが、一方的に悪いというわけではないようだ。目的と手段を履き違えた王様や、媚びへつらう宮廷官吏にも問題がある。これが、筆者が学んだ第5の教訓である。
補足?で取り上げた、「H」の説明の訂正と再補足にもなるのだが、「Hには、売上高−売上原価=売上総利益」と書いたが、やはりHには何も入らない。Gの価値観を説明しないことには、Hは見えない。
損益計算書

売上原価計算書
「実際原価に基づく決算書」では販売原価、「予定原価に基づく決算書」では製造原価、と考え、商品は販売原価に関わる価値を持ち、製品は製造原価に関わる価値を持つと考えてみた。
「ドンブリ原価計算」というのは、製造原価を採用して販売予定価格で商品を計算するのなら、予定価格に基づく予定売上高が採用されるべきで、実際の売上高を予定棚卸高で計算すべきではないということになる。商品と製品を確実に別けたら問題はないと考えられるが、棚卸の時点で実際価格と予定価格を使い分けることにも問題があると思う。「商品≠製品」と仮定して、「製品=商品+不良品」と考えてみた。Fは、仕掛品、貯蔵品など資産となる価値が記載すると考えて、あえて、Gに不良品や不良在庫を入れてみる。
まず原料仕入、材料仕入があり、原料、材料から製品を作る過程において費やされる費用が製造経費と考えると、製品を製造せずに取り寄せる場合に発生するのが外注費や製品仕入高で、商品を取り寄せる場合に発生するのが商品仕入高と考えられる。製品を商品化するためにかかる費用は、損益計算書では、販売経費だから「製品=商品」と考えてしまっても仕方が無い。マイナス思考に陥らない程度に考えて欲しいのが、『決算書に不良品を抱えています・・と記載する会社があるだろうか。』ということだ。目的と手段は、高品質の高性能の商品だとしたら、不良品の価値は「ゼロ」であり、不良品を決算書に記載する必要は無くなる。価値観の問題だが、製造過程で経費として処理されるか、一般管理費として処理されるか、営業外費用に回されるか・・・その辺りがよくわからないままなのだが・・・不良品は記載しないのが通常だ。Gに「不良品」を考えた場合、製造原価と販売原価に違いが生じても不思議は無い。「商品=製品 かつ 販売原価=製造原価」と考えるのは、資本至上主義の結果なのかもしれない。逆に、コスト削減や固定費削減の努力は、決算書に現れない仕組みになっていると考えるべきなのかもしれない。ちなみに、勘定科目は業種によって異なるので、無理に当てはめようとしても無理があるのだけれど。
Hに何が入るか・・・商品に関わる価値を入れたいと思う。決算書の性格から考えた場合、価値観を持ち込むわけに行かない。商品や現金・預金などの資産と負債は「貸借対象表」に振り分けられて、「損益計算書」は、当期発生の勘定科目が振り分けられるため、資産・負債に関する科目は「損益計算書」に記載されない。複式簿記の借方・貸方という関係を考えると、売上原価や営業利益の反対側に何があるか考える必要があると思ったということ。
売上高  ?
売上原価 ?
売上総利益? (?-?)・・・△なら売上総損失
販売費及び一般管理費?
営業利益 ? (?-?)・・・△なら営業損失
営業外収益?
営業外費用?
経常利益 ? (?+?-?)・△なら経常損失
・利益・ ?
・損失・ ?
当期純利益? (?+?-?)・△なら当期純損失
「損益計算書」は、上記のように書かれると思う。ここで、「収支決算書」を考えてみる。
どちらが「ドンブリ勘定」か、考えて見ればわかると思う。収入と支出の仕訳では、何に対しての収入・支出かわからない。
減価償却費という費用は収支決算では説明できない。固定資産をリース物件にして賃借料にする方法も考えられる。しかし、純資産の持つ意味が曖昧では信用を得られないのではないだろうか?貸借対照表については、またの機会に触れるとして、僕は、収入とは何かを考えずに、決算書を作ることは出来ないと思う。逆を考えれば、収入がわからなければ、決算書は作れないと思う。営利、非営利を問わず、経費は発生する。発生した経費を補うのが収入ではない。収入が減ったら、経費も減らすという考え方は、商品の価値を低くし、売上を減らす方向へ向いていないかを検証する必要があると思う。
売上が伸びないのは、ニーズにあった商品が登場しない理由も考えられる。ニーズの無い商品を作り続けても、「不良品」と同じ「不良在庫」を増やすだけで、売上は伸びない。商品を考えずに、コスト削減や固定費削減を行って、別な費用を増やしていないか考える必要があると思う。
Aに商品や製品が入っているのだから、Bには不良品や不良在庫を計上するくらいの考え方を持って欲しいと思う。商品の価値がわからないような決算をしている会社が、今後伸びて行くとは思えない。まだ、負債と考えて欲しいモノがあるのだが、これは後日書くとして・・・。。。
難しいかなぁ??

kyoyou at 23:41コメント(0)トラックバック(3) この記事をクリップ!
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1. 日本のとうさん  [ きょうの出来心 ]   2010年03月03日 00:16
日本は滅ぶ・・で取り上げた日本の凋落はなぜ起きたかなのだが、今考えると、「日本には国土も資源も無い。」と考えていること自体に問題がある。日本には、資産価値が無いのかと改めて問いたい。 おそらく、管理職以上の人が日本を支えているとでも言いたいのだろう。もし....
「価値のパラドックス」・・「水は有用だが通常は安価であり、宝石はさほど有用とはいえないが非常に高価である。」を考えてみた。[チリ地震]が、「カネはあるが、食料がない。断水で飲料水もない」という住民を略奪行為に走らせたように、通常ではない事態が発生したした時....
3. 安全保障に愛も情熱も無い。  [ きょうの出来心 ]   2010年04月05日 23:57
「取引に、愛や情熱が必要でしょ?」と書いたが、複式簿記には、愛も、情熱も、記載されない。金融商品や高額な商品などの特殊な例を除けば、「商品」も期首・期末の棚卸に登場するくらいで通常の取引には記載されない。現金で仕入れた商品を現金で売上げた場合  借方(左....

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