特許事務所勤務(10年) → 特許庁審査官(5年) → 特許事務所経営(約3年)
こんな経歴を歩んできました。

そんな中、いろんな方とお会いしてきました。特許に対する思いもさまざまです。
偏りはあるかも知れませんが、わたしがこれまでに伺った、みなさまの特許に対する思いをいくつかご紹介します。

①特許事務所
より広い範囲で、まずはとにかく特許!

②企業の知財部
権利として意味のある部分について、まずはとにかく特許!

③発明者
・技術的に意味がなければ特許なんて要らない(職人的?)
・退職後に特許手当がもらえて、印税気分(現実派?)

④審査官
・ニュートラルに判断する
・特許することに敗北感を感じる
・特許することに生き甲斐を感じる
さまざまですね。

<補足>
①と②の違いについては、こう考えます。
特許事務所は、拒絶理由を受けたときの主な検討事項が、本願発明と引用文献との対比になります。
権利として意味のある部分がどこであるか?について、常にわかるとは限りません。
特許事務所(弁理士)と、企業の知財部との意思疎通が重要になってきます。

②について、ある企業の知財部の方(弁理士)からこんな話しを聞いたことがあります。
「たとえ無効理由を有しているとしても、特許されることには意味がある。」

その理由として、以下が挙げられます。
・必ずしも無効にされるとは限らないこと
・無効にされるまでは有効であること
・第三者に対する牽制になること

逆に、意味のない部分についていくら特許があっても仕方がないとも言えるのかも知れません。

④については、別の記事で書いた、「審査官は、特許が原則か?拒絶が原則か?」に関係すると思います。
いつも対応している審査官は、特許に対してどのような思いでいるのか?
この点がわかると、対応がしやすくなり、双方のメリットになります。

以上、何かのお役に立てば幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。

東雲特許事務所【東京都港区新橋】【東京都北区田端】
弁理士(特許庁審査官 経験者) 田村誠治


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