九州合同法律事務所

福岡市東区馬出1−10−2メディカルセンタービル九大病院前6F
医療事故の患者側代理人の仕事が中心です。
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HPVワクチン問題を考えるワークショップ・交流会のご案内

 毎日うだるような猛暑の中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 さてさて、すっかりブログの更新を怠っておりまして、誠に情けないことです。

 久々なる更新ですが、本日は、当事務所の弁護士が全員で参加している、HPVワクチン薬害訴訟に関連して、支援したいと思っていらっしゃるみなさんに、ワークショップ・交流会の開催について、ご案内させていただきます。
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インフォームド・コンセントを理解していますか?

 かつて某大学医学部の教授から依頼され、年に1回、4回生にインフォームド・コンセントの講義を行うようになりました。調べてみたら直接依頼を受けた教授が東京の大学に移られたのが平成10年ですから、何と20年以上も続けていることになります。
 たった一コマ70分の講義。しかも午後3時頃からという最も眠い時間帯、4月や5月のあたたかい陽射しの中での枠です。医学生にとって直接医師国家試験とは関係なく、配布されている用紙に走り書きで感想文を書くだけの課題。
 ですから、当然ながら学生たちの関心は薄く、特にここ10年くらいは講義中の態度はさんざんで、多くがスマホやタブレットをいじり、最前列でもこれ見よがしに眠っていたりします。
それでも、医学生が「患者の権利」や「インフォームド・コンセント」について学ぶ機会は滅多にないのだからと、心を奮い立たせて教壇に立ってきました。
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医薬品添付文書と医療水準〜福岡地裁医療関係訴訟運営改善協議会

 1月24日、福岡地裁で第16回医療関係訴訟運営改善協議会が開催されました。この協議会の趣旨、沿革については第12回の協議会の際の記事(福岡地裁医療関係訴訟運営協議会)で書いたことがあります。また、第36回医療問題弁護団・研究交流集会inつくばで挙げている福岡地裁医療集中部の一審終局区分や鑑定率のデータは、この協議会で裁判所から提供してもらったものです。
 今回も、協議会冒頭に、裁判所からそのデータの説明がなされました。終局区分では従来どおり70%程度が和解であり全国平均の約50%よりもかなり高い和解率を示している一方、平成28年は判決6件全てが請求棄却、平成27年は判決5件中4件が請求棄却という認容率の低さが目につきました。平成20年以降、医療過誤事件の勝訴率は全国的に低迷しており、ここ数年は20%そこそこで推移していますが、それに比べてもかなり低い数字です。わたしたち患者側代理人弁護士としては、奮起を要するところかもしれません。また、最近は、これまであまり行われてこなかった鑑定が採用されることが多くなり、平均審理期間がやや長くなっている傾向が見られました。

 この協議会では毎回、医療訴訟の論点をテーマとして、福岡県内の4つの大学病院の医療関係者と、わたしたち法律家とでディスカッションを行うことになっています。第12回は「生存率等の医療統計資料の評価について」がテーマでしたし、その後、「説明義務」、「非専門家に求められる医療水準」、「ガイドラインと医療水準」といったテーマが取り上げられてきました。
 今年のテーマは、「医薬品添付文書と医療水準」。
 わたしは、鬱血性心不全へのテノーミン、ワソラン併用投与事件でこの論点に悩まされたばかりでしたので、たいへん興味深くこの議論に参加しました。続きを読む

鬱血性性心不全へのテノーミン、ワソラン併用投与〜和解解決事例から

 先日、鹿児島地裁で医療過誤訴訟の和解が成立しました。担当は、久保井と小林。2012年11月に提訴した事件で、私の訴訟事件中、最古参になっていたものです。警鐘事例としての価値があるケースだと思いますので、この機会に報告させていただきます。
 
事案の概要

 患者は、当時46才の女性。事故日の約半年前から、両手の震え、冷汗、動悸等の症状があったようです。事故日の約1週間前から、食欲不振、咳、息苦しさを感じるようになり、薬局で気管支喘息に効くという漢方薬や、動悸の薬である「救心」を購入して服用するも症状は改善しませんでした。
 当日、患者は夫に付き添われて、午前10時40分頃に相手方病院を受診しました。問診票には、「胸が苦しい」、「水分食事とれてない」、「尿少しずつ」、「下痢している」(1週間前くらい)、「呼吸がしづらい」、「座っている方がいいです」といった訴えが聴き取られています。体温は36.5度、血圧は204/107、酸素飽和度は97%、意識レベルは清明で会話は可能でした。
 この問診票をみた初診当番のA医師は、胸部X線、心電図、採血の各検査を指示しました。胸部X線で、右大量胸水、心胸郭比63%の心拡大、心電図からは心拍数193回の頻脈性心房細動が認められました。また、総ビリルビン2.7、AST136、ALT129、LDH413という血液検査の結果から、軽度肝障害が疑われました。
 この検査の後、A医師は患者の問診をしたとされていますが、その問診内容は診療記録に記載されていません。
 A医師から報告を受けた循環器科のB医師は、甲状腺ホルモンの検査を追加するよう指示、その結果、遊離T3値14.03(正常値1.71〜3.71)、遊離T4値4.03(正常値0.70〜1.48)、THS値0.01(正常値0.35〜4.94)というものであり、著明な甲状腺機能亢進症が明らかになりました。このとき同時に指示された胸部CTでは、肺野に明らかな病変はなく、呼吸器疾患には否定的な所見でした。
 この検査結果の報告を受けたB医師は、テノーミン50㎎の内服、ワソラン、アリサミン、リスモダンの静注を指示しました。なお、この指示をするにあたり、B医師は、患者を診察していません。
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HPVワクチン薬害訴訟第2次提訴

 2016年12月14日午後2時、全国4地裁に、HPVワクチン薬害による被害者57名が一斉に提訴行動を行いました。
 福岡地裁にも、九州各県の被害者20名が提訴し、新たな原告となりました。
 HPVワクチン薬害の概要と、訴訟の意義については、当事務所サイトや、当ブログの第1次提訴に関する記事でご紹介していますので、そちらをご参照下さい。
 また、今回の第2次提訴、全国の状況は、全国弁護団のサイトに記事が掲載されていますので、こちらもご覧下さい。

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