明日の自由を守る若手弁護士の会

　４月も半ばになろうかというのに、風が冷たい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか？

　さて、国会で改憲論議がなされるさなか、私ども全国の若手弁護士一同は、今なされている改憲論議、特に自民党の改憲案及びその憲法に対する姿勢に危機感を抱き、憲法とは国家権力との関係でいかなるものなのか、などについて、特に若い世代の方々に広く知っていただくべく、『明日の自由を守る若手弁護士の会』を設立いたしました。

明日の自由を守る若手弁護士の会　ブログ
http://www.asuno-jiyuu.com/
　

　日本国憲法は、国家権力の濫用を防げず、むしろ助長してしまった戦前の大日本帝国憲法に対する反省を踏まえ、国民を主権者とし、基本的人権の尊重を掲げるとともに、法の支配を定め国家権力を制限する立憲主義的憲法として制定されました。
　しかしながら、自民党の改憲案は、基本的人権に対する一般的制約や国家緊急権の規定など、国民の権利保障を制限し、その代わりに国家権力に対する制限を大幅に緩和したものとなっています。これでは、戦前の大日本帝国憲法の時代に逆戻りです。

　このように、現在の改憲論議は、日本社会のあり方を根底から変化させてしまいかねない危険性をはらんでいます。それにもかかわらず、改憲に対する報道も少なく、また特に若い世代に方々の中では関心すら払われていないのが現状です。
　そこで私たちは、特に若い世代の方々に対して、憲法の意義と役割、自民党の改憲案の持つ危険性について伝える活動を行うべく、『明日の自由を守る若手弁護士の会』を立ち上げたのです。

　現在、会員は全国各地に増え、その数も２００名を超えました。
　憲法、特に立憲主義についてわかりやすく伝えるための紙芝居やパンフレットなども作りました。
　これらのツールを使って、憲法についての講演会を行ったり、勉強会に講師として参加したりと草の根レベルで憲法について考える機会を作る活動をおこなっています。

　私たちの活動に興味をお持ちの方は、当事務所までぜひご連絡ください。

（髙木）