一昨日は、東京で、HPVワクチンの被害者とともに、グラクソ・スミスクライン社、MSD社及び厚生労働省への要請行動に参加しました。

子宮頸がんワクチン:被害者連絡会が救済の要求書を提出
毎日新聞 2015年03月31日20時15分
 子宮頸(けい)がんワクチン接種後に痛みを訴える女性が相次いでいる問題で、被害者や家族でつくる全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会(松藤美香代表)は31日、厚生労働省や製薬会社に対し、原因を究明するための第三者機関の設置や治療支援の充実、医療費の無償化などを求める要求書を提出した。
 同ワクチンは2013年4月に定期接種となり、2カ月後に接種勧奨を中止。厚労省は副作用報告のあった接種者全員を対象に、症状のその後の状況を確認するため追跡調査している。
 被害者連絡会は追跡調査を全接種者に広げ、接種者と接種していない人での症状の発生状況を比較するための疫学調査を要求。同ワクチンを定期接種から外し、記憶障害などの症状にも対応した治療体制の整備や、回復のための賠償を求めた。
【桐野耕一】
 
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 HPVワクチンは、HPV(ヒトパピローマウイルス)感染を予防することにより、子宮頸がんの発症を予防しようとする発想のワクチンです。2006年、アメリカにおいてMSD社のガーダシルが承認を受けたのが世界初で、グラクソ・スミスクライン社のサーバリックスは2007年にヨーロッパで承認されました。日本では、2009年10月にサーバリックスが、2011年7月にガーダシルが承認されています。
 HPVワクチンが日本で広く接種されるようになったのは、2010年11月から実施された子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業によります。これによって、一定年齢(中学1年生〜高校1年生)の接種が無償化され、自治体による接種勧奨、広報が行われるようになりました。2013年4月には予防接種法の一部改正により、法律上の定期接種の一つになっています。
 このワクチンの副反応被害が注目されるようになったのは、定期接種化の直前である2013年3月のことです。サーバリックスを接種した東京都の女子中学生に歩行障害などの重い症状が出ていることが報道され、それ以降、HPVワクチン接種後に身体の異常を訴える例がたくさんあることが明らかになっていきました。
 その症状は極めて多彩です。ハンマーで殴られるような頭痛、全身の痛み、不随意運動、突然の脱力、不眠・過眠、知的障害、記憶障害……被害者連絡会への相談はこれまでに1300件を超え、登録している被害者は351人に及びます。

 製薬企業の前で、厚労省の前で、記者会見で、院内集会で、お母さんたちは口々に被害を訴えました。

 それまで元気だった娘の人生が、自分が打たせた予防接種で狂ってしまった。
 大好きだった学校に行けない
 母親であるわたしのことを認識できない
 病院に連れていっても医者から信じてもらえない。
 目の前で苦しんでいる娘になにひとつしてあげられない。


 おそらく、こんな被害に遭うまでは、人前でマイクを持って話す機会などなかったであろうお母さんたちです。ときおり声を詰まらせながらも、凜と背筋を伸ばし、胸を張って、娘たちの被害回復を求め続ける彼女たちの姿は、きっと道行く人たちの心に刻まれたことと思います。

 今回、被害者連絡会が提出した全面解決要求書には、以下のような内容が含まれています。

 〇 責任の明確化
 〇 副反応被害の全体像を把握するための疫学調査
 〇 副反応被害に対する医療提供体制及びその研究体制の整備
 〇 副反応被害についての無理解・偏見を解消するための施策
 〇 すべての被害を回復するにふわしい賠償
 〇 HPVワクチンの非定期接種化
 〇 第三者機関による原因究明


 要求書とともに提出された、薬害対策弁護士連絡会「HPVワクチン副反応被害に関する意見書」は、この副反応被害についての国及び製薬企業の責任を明らかにし、被害者連絡会の要求が正当なものであることを裏付けています。是非、多くのみなさんに読んでいただき、この薬害事件に関心を持っていただきたいと思っています。

 被害者連絡会の全面解決要求に対し、国及び製薬企業はどのように応えるのか、今後ともご注目下さい。
(小林)

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