昨日は、福岡県弁護士会の新人ゼミに参加しました。
「新人ゼミ」というのは、福岡県弁護士会が平成22年度から始めた制度です。弁護士登録1年目の新人弁護士を、約10名程度の小グループに分け、それぞれのグループに講師2名、世話役1名を割り当て、4月から12月まで、毎月1回、研修を行います。
ほかの多くの仕事と同じように、弁護士の仕事も、実際の仕事に携わりながらでなければ学べない部分がほとんどであり、OJT(on the job training)がとても重要です。しかし、弁護士人口大増員政策の結果、ベテランと新人との割合が大きく変わってしまい、適切なOJTの機会が得られにくくなったと言われています。また、福岡県弁護士会に登録する新人が1年に10名前後だった頃は、同期としての連帯感も強く、集まって相談したり情報交換したりといった機会に事欠きませんでした。しかし、いまでは毎年50名以上の新人が登録しています。新人同士でも顔を知らない人がいるようですし、全員で集まる機会をつくるのは容易ではありません。
そういった問題点を、できるだけカバーしようとして始まったのがこの新人ゼミで、ユニークな制度として全国の単位弁護士会の注目を集めているようです。
「新人ゼミ」というのは、福岡県弁護士会が平成22年度から始めた制度です。弁護士登録1年目の新人弁護士を、約10名程度の小グループに分け、それぞれのグループに講師2名、世話役1名を割り当て、4月から12月まで、毎月1回、研修を行います。
ほかの多くの仕事と同じように、弁護士の仕事も、実際の仕事に携わりながらでなければ学べない部分がほとんどであり、OJT(on the job training)がとても重要です。しかし、弁護士人口大増員政策の結果、ベテランと新人との割合が大きく変わってしまい、適切なOJTの機会が得られにくくなったと言われています。また、福岡県弁護士会に登録する新人が1年に10名前後だった頃は、同期としての連帯感も強く、集まって相談したり情報交換したりといった機会に事欠きませんでした。しかし、いまでは毎年50名以上の新人が登録しています。新人同士でも顔を知らない人がいるようですし、全員で集まる機会をつくるのは容易ではありません。
そういった問題点を、できるだけカバーしようとして始まったのがこの新人ゼミで、ユニークな制度として全国の単位弁護士会の注目を集めているようです。
私たちの第5班は、新人弁護士11名に、講師として池田耕一郎弁護士(50期)と小林、世話役として佐藤裕介弁護士(63期)という構成です。
昨日の第1回は、まず池田弁護士が「私が考える弁護士の心構え」というテーマで、日頃の挨拶から、先輩弁護士、裁判官、検察官との接し方、相談者や相手方と相対するときの配慮など、総括的な話をしたあと、新人のみなさんから、この新人ゼミでどんなことを学びたいかという希望を聞きました。
私が弁護士業を始めた福岡第一法律事務所は、弁護士全員が共同経営者という形態の事務所でしたし、いま仕事をしている九州合同法律事務所もそうです。これに対して、池田弁護士は、損保会社などの顧問を持っている有名事務所の勤務弁護士を経て独立開業した方で、勤務弁護士の経験もなければ勤務弁護士を雇ったこともない私のような弁護士とは全く対照的な経歴の持ち主です。その池田弁護士が新人に語る「心構え」は、もちろんどんな弁護士にも通ずるものがほとんどなのですが、やはり人間関係上の配慮は、私などよりもずいぶん肌理細かいものがあり、私にとってもずいぶん勉強になりました。
次回は、私が講師を担当し、相談から受任というプロセスでの注意点を議論することにしています。
福岡県弁護士会は、ここ1年ほど、会員による不祥事が相次ぎました。彼らによって被害を被った市民のみなさまには、同じ弁護士として、ほんとうに申し訳ないというしかありません。また、彼らによって弁護士に対する社会的信頼が損なわれたことについては、まことにほぞを噛む思いです。再発防止のためにいったい何が必要なのか、弁護士会全体で考えていく必要があります。
この新人ゼミは、その再発防止という趣旨で始まったものではありません。しかし、弁護士業務の基本を確認するとともに、何でも相談できる人間関係をつくっていくという意味で、長い目でみればそういった役割を果たすものの一つになるかもしれません。
私自身も、新人のみなさんと一緒に研鑽を積んでいきたいと思います。
昨日の第1回は、まず池田弁護士が「私が考える弁護士の心構え」というテーマで、日頃の挨拶から、先輩弁護士、裁判官、検察官との接し方、相談者や相手方と相対するときの配慮など、総括的な話をしたあと、新人のみなさんから、この新人ゼミでどんなことを学びたいかという希望を聞きました。
私が弁護士業を始めた福岡第一法律事務所は、弁護士全員が共同経営者という形態の事務所でしたし、いま仕事をしている九州合同法律事務所もそうです。これに対して、池田弁護士は、損保会社などの顧問を持っている有名事務所の勤務弁護士を経て独立開業した方で、勤務弁護士の経験もなければ勤務弁護士を雇ったこともない私のような弁護士とは全く対照的な経歴の持ち主です。その池田弁護士が新人に語る「心構え」は、もちろんどんな弁護士にも通ずるものがほとんどなのですが、やはり人間関係上の配慮は、私などよりもずいぶん肌理細かいものがあり、私にとってもずいぶん勉強になりました。
次回は、私が講師を担当し、相談から受任というプロセスでの注意点を議論することにしています。
福岡県弁護士会は、ここ1年ほど、会員による不祥事が相次ぎました。彼らによって被害を被った市民のみなさまには、同じ弁護士として、ほんとうに申し訳ないというしかありません。また、彼らによって弁護士に対する社会的信頼が損なわれたことについては、まことにほぞを噛む思いです。再発防止のためにいったい何が必要なのか、弁護士会全体で考えていく必要があります。
この新人ゼミは、その再発防止という趣旨で始まったものではありません。しかし、弁護士業務の基本を確認するとともに、何でも相談できる人間関係をつくっていくという意味で、長い目でみればそういった役割を果たすものの一つになるかもしれません。
私自身も、新人のみなさんと一緒に研鑽を積んでいきたいと思います。