かずよし絵日記

宮城県議会議員 畠山かずよし 〜海・山・人〜 リアスの郷の「いのち」と「くらし」

2011年04月

93d1a096.jpgやっと仮設住宅が完成しました。当所の数が少なく皆さまにはまだ辛抱していただくことになり申し訳ありません。全員が一日でも早く完成するようにしっかり対応して参ります。国の一次補正が二日に成立することになりました。そのことは歓迎しますが災害対応の補助率のかさ上げなどはほとんど認めない内容になっているようです。精査して二次補正に備えます。

b8ac6846.jpg今日の炊き出しは鳴子温泉です。タンクローリーで熱い温泉が鬼首から届きました。この位の規模になると受け入れも難しくなります。松岩公民館などに引き受けて貰いましたが大分喜んで頂きました。唐桑、小原木地区では49日の合同慰霊祭もありました。多くの知人、友人が被災しました。考えると哀しみに耐えません。静かに胸に仕舞って置きたいと思います。 かねてより企画してきた気仙沼復興協会の設立会も開催されました。まずは日々の生活支援からと具体的な活動が始まります。

fcc0c332.jpg天皇、皇后両陛下が被災地ご視察のために宮城県にお出ましになりました。東松島市の航空自衛隊基地に飛行機、その後ヘリコプターで南三陸町伊里前、仙台市と厳しいご日程のご視察を終えお帰りになりました。私は東松島基地でお出迎え、お見送りをいたしました。被災に対するお見舞いのお言葉を賜りました。国民の生活を案ずる両陛下の御心に復興への決意を新たにいたしました。

3fe116d2.jpg連日、各方面から大勢のお客さまが気仙沼においでになります。昨日は宮崎県の正副議長がお見えになりました。前日は高知県の知事もお出でのようでした。いずれも鰹繋がりです。魚市場の復興をここらから願ってくれています。漁協関係者はもとより市民にとってもありがたい話です。滞在二時間のために山形経由二泊三日のスケジュールです。ご苦労様でした。ここのところ被災者の雇用対策に取り組んできましたが二、三日中に運営組織設立の予定です。まずは生活の安定からです。仮設店舗の商店街やライフラインの完備した住宅の設計など被災体験から学ぶものも多くありますね。

3cc4cc27.jpg大島航路へフェリーの復活です。広島からのチャーター船が27日から運航されます。エースポートの改良が完了したようです。ここに新たな第一歩が印されます。夕方、舞根地区の集団移転の期成同盟会の設立総会に出席しました。地域が集団で高台に移転する県内始めての試みです。これも復興への第一歩です。

771cbb93.jpg津波被害はどうしても水産関係がクローズアップされますが沿岸から深く浸入した津波は農地にも決定的なダメージを与えました。気仙沼も例外ではありません。今日は階上地区の農業関係者との意見交換です。とりあえずの対応、今後の課題など話し合いました。壊れた作業場、瓦礫が散乱しまだ水が引かない現場で、あくまでも前向きに、積極的に取り組む姿勢に敬意を表します。関係者の熱い思いが私たちの活力の源です。

f75d6a6a.jpg今日は何日ぶりかの気仙沼です。子ども達の精神的なケア対策や雇用対策について意見交換や水産政策についてのマスコミの取材などありました。立ち上げる時の国営化についての考え方を説明しました。写真は仙台空港の時刻表です。地震発生時で止まっています。津波で千名以上の人が避難して全員無傷で助かりました。偶然滑走路には一機の飛行機も居ませんでした。間一髪だったようです。

0db02e02.jpg災害の時の議員の被災地視察は非常に難しいものがあります。現場で対応する関係者の邪魔をしないように配慮が必要です。一方で予算など審議するためには現状の把握が必須です。県議会ではこうした課題に対するため、特別委員会を設置、ある程度事態が落ち着いてからの調査、超党派での視察を行いました。国会に対しても同様の対応を要望しました。昨日は衆議院農林水産委員会が気仙沼に来ました。こうしたかたちでの視察が適切な対応だと思います。昨日は県、国の視察に参加するため県南、県北と移動の長い一日でした。今日は常任委員会がありました。環境生活委員会では瓦礫の処理、原子力発電所の課題などについての審査が三時間ほど続きました。頼んでいた中古車がやっと納車になりました。

ae6c11c6.jpg調査最終日です。今日は山元、亘理、岩沼に来ました。広大な平野に位置する県南地方にとって津波の襲来はそれじたいがまったく想定外の事でした。写真は福島県との県境にある中浜小学校の二階です。津波は右手の東南の方向から来ました。ここがすっぽり隠れたそうです。高さが実感出来ます。ここにいた小学生90名はこの上の屋根裏で全員助かったそうです。奇跡ですね。見渡すかぎりの土地が瓦礫に覆われいます。被害のあった面積では県内ではこの地方が最大のようでした。亘理の瓦礫の量は百万トンを超すようです。百年を越す処理量だそうです。特産のイチゴは9割被害に会いました。住の確保、農業の再生、破壊された海岸線の修復がここの課題のようでした。

7a536d5f.jpg七ヶ浜、多賀城、仙台港、JA宮城、名取、仙台空港が今日の視察先です。宮城の空と海の玄関口の被害も凄いですね。特に仙台港の背後地の工業地帯は深刻です。あらゆる分野が被災しています。県の経済、財政に大きな影響は避けられません。復興計画で叡智を結集して未来に向かいましょう。トヨタのフル操業開始の明るい話題もあります。空港も営業再開。港の大型のクレーンなども稼働に向けた点検が急ピッチで始まっています。今が一番苦しい時かもしれません。しっかり頑張りましょう。

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