1か月近く前の話になりますが、2017/1/28~1/30に 福島県・二本松にある岳温泉へ行ってのんびりしてきました。3日間の間、さまざまな宿での日帰り入浴などをしてきたので、3回に分けて記述してみます。

(到着した1/28に泊まった「櫟(くぬぎ)平ホテル」の近くある鏡ヶ池。完全に凍っています。奥に見える山が、自信がないのですが、「安達太良(あただら)山」だと思います。)
<関連記事>
[温泉] 岳温泉 Ⅱ (空の庭リゾート/ニコニコ共和国/光雲閣)
【2】 鏡が池 碧山亭
【3】 櫟(くぬぎ)平ホテル
※ ※ ※

公共の交通機関で行く場合、一番便が良いのは、JR二本松駅からバスで行く方法です。東北本線上の二本松は、郡山と福島の間にあり、どちらかからも、20分位です。東京から行く場合は、新幹線(もしくは高速バスなど)で、郡山へ行き、乗り換えて二本松へ、そしてバスで30分ほどかけて行くのが一般的かと思います。
昔は、岳温泉の宿を予約すると、郡山から一日1便でているバスに乗ることができたのですが、今回そのルートがあるかどうかは少しわかりませんでした。

二本松駅前にある、交番。「奉行所」と命名されていて、左手に「目安箱」が設置されていました。歴史ある二本松藩の名残での演出でしょうか。「行政機関、警察、JR等について意見があれば、この目安箱に投函してください」と書かれていました。

ここは、詩人・彫刻家として有名な高村光太郎の妻、高村智恵子が生まれた場所としても有名です。智恵子は、1886年(明治19年)5月20日、福島県安達郡油井村字漆原(今の二本松市)に生まれました。高村光太郎の『智恵子抄』に、「智恵子は遠くを見ながら言ふ。阿多多羅山(あだたらやま)の山の上に 毎日出ている青い空が 智恵子のほんとの空だといふ。」という句があり、「ほんとうの空」は、この地域のキャッチフレーズになっていると思います。
この彫刻は、二本松市の依頼で高村光太郎が制作した「ほんとうの空」という彫刻。本当の空を指さす智恵子がイメージされています。

バスは、1時間に1本ぐらいなので、あらかじめ時刻表を見ておく方がいいと思います。時刻表は、岳温泉観光協会のHPからリンクできます。もし、時間が合わなくても、駅前には、セブン・イレブンや、軽食屋もあるので、時間はつぶせるかと思いますが。バスの乗ると、30分位で、岳温泉駅に着きます。ちなみも、岳温泉にも、このバス停からほど近いところに、ファミリーマートが1軒あります。

岳温泉のお湯は全国にある天然湧泉の中でもめずらしい「酸性泉」。あまり知名度が高くないかも知れませんが、とてもいい湯です。私は、だいぶ前の2009年に一度ここを訪問したことがあります。そのころは温泉に興味を持ち始めたころで、あまり知識もありませんでしたが、この岳温泉はとても記憶に残っていて、いつか再訪したいと思っていました。
昔訪問したときも、湯めぐり手形があったことを覚えています。メモが残っていたので見てみると、3軒日帰り入浴できて、1,000円とあります。現在は、同じく3軒で、1,300円。有効期限は6か月で、宿泊する宿で買うことができます。(初めから日帰りだと買えないのかと思います)
今回は8年ぶりの訪問となりますが、とても楽しみにしてきました。有休をとって、2泊3日としたので、昔訪問した宿も含め、なるべく多く回ろうと思って、宿に着くと早速手形を手に入れて、湯めぐりを始めました。
「櫟(くぬぎ)平ホテル」というホテルと、鏡ヶ池に面して「鏡ヶ池 碧山亭」という旅館があります。

「ヘルシーパル あただら」の外観です。ここも、前回2009年に訪問した時に、訪れたことを覚えています。当時は「ヘルシーパル 二本松」という名称でした。宿泊施設と同時に、日帰り・休憩施設でもあり、広間でくつろいでいました。当時は温泉の知識が乏しく、確か露天にいくと、細かい湯の華があったのを、汚れと思い、あまり露天に入れなかった覚えがあり、もったいないことをしました。近年改装したときいています。今回は寄りませんでしたが、次回はまた寄ってみたく思っています。

岳温泉は自然涌出の温泉で、坂上田村麻呂が東征の折に発見したと言われ、 湯本は安達太良山連峰の鉄山直下、標高1,500mにあり、8km引き湯される間に適度に揉まれ、 肌にやさしい柔らかなお湯となっています。泉質は無味澄透で無臭、PHは2.48の酸性泉です。この写真は坂を下る中ほどにあるのですが、引き湯が展示されているものだと思います。

その近く、すこし坂を下ったところには、足湯もあります。

「無色透明」とありますが、見かけ上は少し緑がかった灰色に見えます。近寄ってみると細かく白い湯の華が浮いています。「酸性泉」といいますが、使っていてピリピリする感覚は、私には感じられませんでした。

鏡ヶ池公園。奥にある湖は、凍っていました。前日まで雪が降っていたのかもしれませんが、私が訪問した、1/28-30は天気が結構よく、うららかな感じでした。

坂を下りて、正面に先の「鏡ヶ池公園」と鏡ヶ池をみると、その左手に、「鏡ヶ池 碧山亭」があります。

全景。この宿は、前回2009年に来た時に泊まったところです。その当時は、海外旅行が好きで、寝るだけのためになるべく安いホテルで過ごすのに慣れていたころ。国内旅行での温泉旅に慣れていなかったので、畳の部屋で、夕食も旅館から出ないですごせる、というシステムがとても珍しかったです。
(もっとも少し旅慣れた今は、このシステムは少し高いので、最近は素泊まりか朝食のみの利用が多いですが)

入り口。ブルーに「鏡ヶ池 碧山亭」という看板が印象的です。この看板は、2009年に来た時もこの通りであったと思います。

内部のロビーです。手形を使って、さっそく日帰り入浴を申し込ませてもらいました。通常に、日帰り入浴をお願いすると、740円(大人)とHPに記載がありました。

入り口。真ん中には「深夜1時~4時は清掃のため閉めます」とあります。男女入れ替えではないと思います。また、出たところに、湯上り用の水として、「奥会津金山 天然炭酸の水」が置かれていました。

脱衣場。広々としていて、この写真の場所の他に、鏡が置かれている所も別にあり、ベビーシートなどもありました。白樺?っぽい木がインテリアとしてでしょうか、飾られているのがとてもオシャレです。
温泉の成分表も掲示されていましたが、同時に、温度調整についての注があり、引き湯した源泉を循環濾過せずに使っているので、少し温度調整に時間がかかるのでご理解を、という内容が記載されていました。差し湯・差し水で対応するので大変です。

内湯。やはり色は緑がかった灰色に見えます。以前来ているはずですが、すっかり忘れてしまっていました。しかし入り心地はとてもよいです。酸性ではあるのですが、引き湯され、揉まれてやわらかくなっているのと、保湿成分「メタケイ酸」も豊富に含まれていることで肌に良い温泉として知られています。

露天風呂。ちょっとこじんまりとした感じです。入浴すると、位置が低くなるので、鏡ヶ池を観ることはできなかったです。

近くで見る湯は、写真ではわかりずらいですが、細かい湯の華が舞っていました。強酸性ではありますが、ピリピリするところがないのは、全身で浸かっても同じ印象です。ただ、気のせいか、強酸性の成分が体を包み込むような感じが、温泉に入っているな、という気分を高めてくれます。
8年ぶりに入る岳温泉でしたが、記憶の通りよい湯で、とても嬉しくなりました。

「くぬぎ平ホテル」は、坂を下ったところ、鏡ヶ池公園の手前、向かって左手にあります。以前、碧山亭に泊まった時、こちらのホテルも良さそうで、1人向けの廉価なプランを出していたので、いつか泊まろうと思っていたのですが、大分経ってしまいました。今回は、土曜日に泊まったにもかかわらず、一泊朝食付き、6,000円(税抜き)という格安なお値段で泊まりました。大分早い時期にたまに出る価格だと思います。

お値段的に、ビジネスホテル並みですが、こちらはとても立派なホテル。これはお風呂場へ繋がる道ですが、広々としていて、絵画なども飾られていて、非常に雰囲気がよく、立派です。

部屋。こちらもベット一つで、ある意味ビジネスホテルの様ですが、逆に個人的にはこのような部屋の方が和室よりも好みなので、くつろげます。

お風呂の入り口。左手が「大浴場」。右手が、貸切露天風呂「愉楽(ゆらく)」です。貸切露天風呂は、「木音(きおと)」と「葉音(はおと)」、二つのお風呂があるとのこと。1回45分 2,000円(税込) 定員2名です。

この写真で、左手にある建物が、貸切露天風呂への廊下です。目の前は堀のようになっています。写真では少し伝わりにくいですが、とても雰囲気のよさそうな露天風呂の様でした。

こちらは、「大浴場」の入り口。左手が女湯。右手が男湯、真ん中は整体ルームです。入れ替えはありませんでした。大浴場は、内風呂、露天風呂、その他に薬草露天風呂の3つのエリアがあります。

脱衣場。とても広いです。中央やや上に木の板があり、その上に、「くぬぎだいらの湯」として、湯の説明(泉質 酸性泉。温度 58.3度)や効能、薬湯の成分などが書かれています。

こちらは内湯。「源泉から約8kmの引き湯。お湯は山肌をとうとうと流れ下り、適度に湯もみされ」たお湯が、かけ流しとHPにあります。ph2.5なので、消毒の必要はないとのこと。ただし、温泉資源の保護と衛生管理のため、循環ろ過装置を利用している、と案内されていました。

露天風呂。こちらも広いです。湯は濾過されているためか湯の華がそれほどあるように感じませんが、とても開放的で、ゆったり入浴できます。

さて、少しびっくりしたのは、毎日14:00~17:00に、露天風呂にて枡酒のサービスがあること。飲み放題です。枡で飲めます。私は、基本は飲めないのですが、この時は、露天+酒というものを体験してみたくて、枡酒を飲みながら露天でのんびりさせてもらいました。(北海道の登別温泉・第一滝本館も露天でお酒が飲めましたが、有料だったと思います。)

枡には、「笹の川」とありました。調べると、福島県郡山にある酒造会社。そこのお酒なのでしょうか? 前述私は基本飲まないので、日本酒を口にするのは、おそらく数年ぶり?です。故に、味はよくわからないのですが、結構飲みやすかったです。
早い時間と5時少し前の2回入ったのですが、5時少し前は枡もなくなって、コップで飲む状態でした。お酒を楽しむなら早い時間に入る必要があります。

露天で、お酒飲みながらの雪景色。雪が降っていたらもっと風情があったかもしれません。右手が大浴場で、奥にあるのは、薬湯露天風呂です。

薬草露天風呂。たまにスーパー銭湯などに薬湯がありますが、実は私は漢方の独特の匂いが結構好きで、このような薬湯も大好きです。露天の薬湯は珍しいのではないでしょうか?少し温めで独特の香り、とても好みでした。

後ろの板に、脱衣場と同じように、泉質や効能、この薬湯の成分が書いています。十種類の漢方のブレンドで、陳皮、葛根、蘇葉、薄荷、十薬、川芎(せんきゅう)、艾葉。生姜、甘草、薏苡仁(いよくにん)が入っているそうです。HPにそれぞれの薬草の詳しい効能が説明されていましたが、ここでは省略します。
※ ※ ※
今回、食事は、朝食がバイキング形式で提供されていました。

場所は、水上ダイニング「時空(とき)の舟」という所だったと思いますが、本当に水上かは、注意深く見てこなかったです。HPを観ると、ディナーの時に、「テーブル下のガラス越しの水面から射し込む光が、ダイニングを幻想的に演出」されるとのこと。
朝食は、メニューが豊富で、だいぶ食べ過ぎました。

盛り付けはいつもながら今一つですが、最初に皿に乗せたもの。控えめにしたつもりですが、それでも種類が多いので、たくさん取ってしまいます。左にある、白いシチューのようなものは、「安達太良(あただら)ミルキーカレー」というカレー。このくぬぎ平ホテルの名物で、牛筋もじっくり煮込まれて、見た目と違い結構辛いです。

カレーがおいしいのでお代わり。売店でレトルトで売っていたのですが、買うのを忘れてしまいました。その他、フォー等もあり、朝から食べ過ぎてしまいます。この日は、お昼は食べませんでした。
※ ※ ※
以前から、泊まりたいと思っていたホテルでしたが、コストパフォーマンスは最高の部類かと思います。少し早めの、1時過ぎに着いたのですが、部屋の清掃が済んでいるかどうか確認してくれ、OKだったので、その時間にチェックインさせてもらうこともできるなど、サービスもよかったです。週末は通常は少し高くなるみたいですが、個人的には、また訪問したいホテルです。

(到着した1/28に泊まった「櫟(くぬぎ)平ホテル」の近くある鏡ヶ池。完全に凍っています。奥に見える山が、自信がないのですが、「安達太良(あただら)山」だと思います。)
<関連記事>
[温泉] 岳温泉 Ⅱ (空の庭リゾート/ニコニコ共和国/光雲閣)
<目次>
【1】 岳温泉へのアクセス【2】 鏡が池 碧山亭
【3】 櫟(くぬぎ)平ホテル
※ ※ ※
【1】 岳温泉へのアクセス

公共の交通機関で行く場合、一番便が良いのは、JR二本松駅からバスで行く方法です。東北本線上の二本松は、郡山と福島の間にあり、どちらかからも、20分位です。東京から行く場合は、新幹線(もしくは高速バスなど)で、郡山へ行き、乗り換えて二本松へ、そしてバスで30分ほどかけて行くのが一般的かと思います。
昔は、岳温泉の宿を予約すると、郡山から一日1便でているバスに乗ることができたのですが、今回そのルートがあるかどうかは少しわかりませんでした。

二本松駅前にある、交番。「奉行所」と命名されていて、左手に「目安箱」が設置されていました。歴史ある二本松藩の名残での演出でしょうか。「行政機関、警察、JR等について意見があれば、この目安箱に投函してください」と書かれていました。

ここは、詩人・彫刻家として有名な高村光太郎の妻、高村智恵子が生まれた場所としても有名です。智恵子は、1886年(明治19年)5月20日、福島県安達郡油井村字漆原(今の二本松市)に生まれました。高村光太郎の『智恵子抄』に、「智恵子は遠くを見ながら言ふ。阿多多羅山(あだたらやま)の山の上に 毎日出ている青い空が 智恵子のほんとの空だといふ。」という句があり、「ほんとうの空」は、この地域のキャッチフレーズになっていると思います。
この彫刻は、二本松市の依頼で高村光太郎が制作した「ほんとうの空」という彫刻。本当の空を指さす智恵子がイメージされています。

バスは、1時間に1本ぐらいなので、あらかじめ時刻表を見ておく方がいいと思います。時刻表は、岳温泉観光協会のHPからリンクできます。もし、時間が合わなくても、駅前には、セブン・イレブンや、軽食屋もあるので、時間はつぶせるかと思いますが。バスの乗ると、30分位で、岳温泉駅に着きます。ちなみも、岳温泉にも、このバス停からほど近いところに、ファミリーマートが1軒あります。

岳温泉のお湯は全国にある天然湧泉の中でもめずらしい「酸性泉」。あまり知名度が高くないかも知れませんが、とてもいい湯です。私は、だいぶ前の2009年に一度ここを訪問したことがあります。そのころは温泉に興味を持ち始めたころで、あまり知識もありませんでしたが、この岳温泉はとても記憶に残っていて、いつか再訪したいと思っていました。
昔訪問したときも、湯めぐり手形があったことを覚えています。メモが残っていたので見てみると、3軒日帰り入浴できて、1,000円とあります。現在は、同じく3軒で、1,300円。有効期限は6か月で、宿泊する宿で買うことができます。(初めから日帰りだと買えないのかと思います)
今回は8年ぶりの訪問となりますが、とても楽しみにしてきました。有休をとって、2泊3日としたので、昔訪問した宿も含め、なるべく多く回ろうと思って、宿に着くと早速手形を手に入れて、湯めぐりを始めました。
【2】 碧山亭
バス停のある所には、隣に観光案内所もあり、岳温泉の中心地と思いますが、そこを南東の方に坂を下ると、「鏡ヶ池」という池があります。坂の入り口には「岳の湯」という共同湯があり、坂を下る途中に、「やすらぎの宿 ヘルシーパルあただら」という施設があります。その先に、今回泊まった「櫟(くぬぎ)平ホテル」というホテルと、鏡ヶ池に面して「鏡ヶ池 碧山亭」という旅館があります。

「ヘルシーパル あただら」の外観です。ここも、前回2009年に訪問した時に、訪れたことを覚えています。当時は「ヘルシーパル 二本松」という名称でした。宿泊施設と同時に、日帰り・休憩施設でもあり、広間でくつろいでいました。当時は温泉の知識が乏しく、確か露天にいくと、細かい湯の華があったのを、汚れと思い、あまり露天に入れなかった覚えがあり、もったいないことをしました。近年改装したときいています。今回は寄りませんでしたが、次回はまた寄ってみたく思っています。

岳温泉は自然涌出の温泉で、坂上田村麻呂が東征の折に発見したと言われ、 湯本は安達太良山連峰の鉄山直下、標高1,500mにあり、8km引き湯される間に適度に揉まれ、 肌にやさしい柔らかなお湯となっています。泉質は無味澄透で無臭、PHは2.48の酸性泉です。この写真は坂を下る中ほどにあるのですが、引き湯が展示されているものだと思います。

その近く、すこし坂を下ったところには、足湯もあります。

「無色透明」とありますが、見かけ上は少し緑がかった灰色に見えます。近寄ってみると細かく白い湯の華が浮いています。「酸性泉」といいますが、使っていてピリピリする感覚は、私には感じられませんでした。

鏡ヶ池公園。奥にある湖は、凍っていました。前日まで雪が降っていたのかもしれませんが、私が訪問した、1/28-30は天気が結構よく、うららかな感じでした。

坂を下りて、正面に先の「鏡ヶ池公園」と鏡ヶ池をみると、その左手に、「鏡ヶ池 碧山亭」があります。

全景。この宿は、前回2009年に来た時に泊まったところです。その当時は、海外旅行が好きで、寝るだけのためになるべく安いホテルで過ごすのに慣れていたころ。国内旅行での温泉旅に慣れていなかったので、畳の部屋で、夕食も旅館から出ないですごせる、というシステムがとても珍しかったです。
(もっとも少し旅慣れた今は、このシステムは少し高いので、最近は素泊まりか朝食のみの利用が多いですが)

入り口。ブルーに「鏡ヶ池 碧山亭」という看板が印象的です。この看板は、2009年に来た時もこの通りであったと思います。

内部のロビーです。手形を使って、さっそく日帰り入浴を申し込ませてもらいました。通常に、日帰り入浴をお願いすると、740円(大人)とHPに記載がありました。

入り口。真ん中には「深夜1時~4時は清掃のため閉めます」とあります。男女入れ替えではないと思います。また、出たところに、湯上り用の水として、「奥会津金山 天然炭酸の水」が置かれていました。

脱衣場。広々としていて、この写真の場所の他に、鏡が置かれている所も別にあり、ベビーシートなどもありました。白樺?っぽい木がインテリアとしてでしょうか、飾られているのがとてもオシャレです。
温泉の成分表も掲示されていましたが、同時に、温度調整についての注があり、引き湯した源泉を循環濾過せずに使っているので、少し温度調整に時間がかかるのでご理解を、という内容が記載されていました。差し湯・差し水で対応するので大変です。

内湯。やはり色は緑がかった灰色に見えます。以前来ているはずですが、すっかり忘れてしまっていました。しかし入り心地はとてもよいです。酸性ではあるのですが、引き湯され、揉まれてやわらかくなっているのと、保湿成分「メタケイ酸」も豊富に含まれていることで肌に良い温泉として知られています。

露天風呂。ちょっとこじんまりとした感じです。入浴すると、位置が低くなるので、鏡ヶ池を観ることはできなかったです。

近くで見る湯は、写真ではわかりずらいですが、細かい湯の華が舞っていました。強酸性ではありますが、ピリピリするところがないのは、全身で浸かっても同じ印象です。ただ、気のせいか、強酸性の成分が体を包み込むような感じが、温泉に入っているな、という気分を高めてくれます。
8年ぶりに入る岳温泉でしたが、記憶の通りよい湯で、とても嬉しくなりました。
【3】 くぬぎ平ホテル
今回2泊したうち、最初の一泊は、「櫟(くぬぎ)平ホテル」に宿泊しました。やはり鏡ヶ池の近くにあります。
「くぬぎ平ホテル」は、坂を下ったところ、鏡ヶ池公園の手前、向かって左手にあります。以前、碧山亭に泊まった時、こちらのホテルも良さそうで、1人向けの廉価なプランを出していたので、いつか泊まろうと思っていたのですが、大分経ってしまいました。今回は、土曜日に泊まったにもかかわらず、一泊朝食付き、6,000円(税抜き)という格安なお値段で泊まりました。大分早い時期にたまに出る価格だと思います。

お値段的に、ビジネスホテル並みですが、こちらはとても立派なホテル。これはお風呂場へ繋がる道ですが、広々としていて、絵画なども飾られていて、非常に雰囲気がよく、立派です。

部屋。こちらもベット一つで、ある意味ビジネスホテルの様ですが、逆に個人的にはこのような部屋の方が和室よりも好みなので、くつろげます。

お風呂の入り口。左手が「大浴場」。右手が、貸切露天風呂「愉楽(ゆらく)」です。貸切露天風呂は、「木音(きおと)」と「葉音(はおと)」、二つのお風呂があるとのこと。1回45分 2,000円(税込) 定員2名です。

この写真で、左手にある建物が、貸切露天風呂への廊下です。目の前は堀のようになっています。写真では少し伝わりにくいですが、とても雰囲気のよさそうな露天風呂の様でした。

こちらは、「大浴場」の入り口。左手が女湯。右手が男湯、真ん中は整体ルームです。入れ替えはありませんでした。大浴場は、内風呂、露天風呂、その他に薬草露天風呂の3つのエリアがあります。

脱衣場。とても広いです。中央やや上に木の板があり、その上に、「くぬぎだいらの湯」として、湯の説明(泉質 酸性泉。温度 58.3度)や効能、薬湯の成分などが書かれています。

こちらは内湯。「源泉から約8kmの引き湯。お湯は山肌をとうとうと流れ下り、適度に湯もみされ」たお湯が、かけ流しとHPにあります。ph2.5なので、消毒の必要はないとのこと。ただし、温泉資源の保護と衛生管理のため、循環ろ過装置を利用している、と案内されていました。

露天風呂。こちらも広いです。湯は濾過されているためか湯の華がそれほどあるように感じませんが、とても開放的で、ゆったり入浴できます。

さて、少しびっくりしたのは、毎日14:00~17:00に、露天風呂にて枡酒のサービスがあること。飲み放題です。枡で飲めます。私は、基本は飲めないのですが、この時は、露天+酒というものを体験してみたくて、枡酒を飲みながら露天でのんびりさせてもらいました。(北海道の登別温泉・第一滝本館も露天でお酒が飲めましたが、有料だったと思います。)

枡には、「笹の川」とありました。調べると、福島県郡山にある酒造会社。そこのお酒なのでしょうか? 前述私は基本飲まないので、日本酒を口にするのは、おそらく数年ぶり?です。故に、味はよくわからないのですが、結構飲みやすかったです。
早い時間と5時少し前の2回入ったのですが、5時少し前は枡もなくなって、コップで飲む状態でした。お酒を楽しむなら早い時間に入る必要があります。

露天で、お酒飲みながらの雪景色。雪が降っていたらもっと風情があったかもしれません。右手が大浴場で、奥にあるのは、薬湯露天風呂です。

薬草露天風呂。たまにスーパー銭湯などに薬湯がありますが、実は私は漢方の独特の匂いが結構好きで、このような薬湯も大好きです。露天の薬湯は珍しいのではないでしょうか?少し温めで独特の香り、とても好みでした。

後ろの板に、脱衣場と同じように、泉質や効能、この薬湯の成分が書いています。十種類の漢方のブレンドで、陳皮、葛根、蘇葉、薄荷、十薬、川芎(せんきゅう)、艾葉。生姜、甘草、薏苡仁(いよくにん)が入っているそうです。HPにそれぞれの薬草の詳しい効能が説明されていましたが、ここでは省略します。
※ ※ ※
今回、食事は、朝食がバイキング形式で提供されていました。

場所は、水上ダイニング「時空(とき)の舟」という所だったと思いますが、本当に水上かは、注意深く見てこなかったです。HPを観ると、ディナーの時に、「テーブル下のガラス越しの水面から射し込む光が、ダイニングを幻想的に演出」されるとのこと。
朝食は、メニューが豊富で、だいぶ食べ過ぎました。

盛り付けはいつもながら今一つですが、最初に皿に乗せたもの。控えめにしたつもりですが、それでも種類が多いので、たくさん取ってしまいます。左にある、白いシチューのようなものは、「安達太良(あただら)ミルキーカレー」というカレー。このくぬぎ平ホテルの名物で、牛筋もじっくり煮込まれて、見た目と違い結構辛いです。

カレーがおいしいのでお代わり。売店でレトルトで売っていたのですが、買うのを忘れてしまいました。その他、フォー等もあり、朝から食べ過ぎてしまいます。この日は、お昼は食べませんでした。
※ ※ ※
以前から、泊まりたいと思っていたホテルでしたが、コストパフォーマンスは最高の部類かと思います。少し早めの、1時過ぎに着いたのですが、部屋の清掃が済んでいるかどうか確認してくれ、OKだったので、その時間にチェックインさせてもらうこともできるなど、サービスもよかったです。週末は通常は少し高くなるみたいですが、個人的には、また訪問したいホテルです。