腰が痛い、膝が痛い、肩がこる。。。

病院へ行っても「骨に異常はない」と言われ、
痛み止めのクスリと湿布薬を処方されるだけ。

いろんな治療や施術を受けても、
痛みやコリが軽くなるのは一時だけで、
次の日になれば、また同じように痛みやコリが出る。。

「加齢によるものだから仕方ありません。」
そう言われても、ツラいものはツラい。

そのような人は非常に多いと思います。

と言いますか、身体の痛みを抱えている人のほとんどが、
そんな感じではないでしょうか?

何が身体に痛みを引き起こすのか?

エイド・ステーションの初診時に、
患者さんに書いていただく質問票に、
以下のような問いがあります。

❏甘いものが好きでよく食べる

❏ご飯やパン・麺類をよく食べる


身体の慢性的な痛みを訴える患者さんの多くが、
この二つの質問にチェックが入るのです。

現代人の食生活は、
糖質過多で、タンパク質と脂質不足です。

つまり、食事の中心があまりに炭水化物に偏り、
身体にとって必要なタンパク質や脂質、
ビタミンやミネラルが決定的に足りていないのです。


では何故?そういった食生活で身体に痛みが出るのでしょう?

糖質を食べると血中のブドウ糖濃度が上がり、血糖値が上昇します。

あまりに血糖値が高くなると、血液はブドウ糖の影響でネバネバになり、
血の巡りが非常に悪くなります。

例えば、腰の痛みは、
大腰筋という腰の中心にある筋肉が硬直することによって起きることがほとんどなのですが、
この筋肉は、活動するのに酸素を必要する赤筋という筋繊維が多く含まれています。

さて、高血糖が続くと血がネバネバになり血流が悪くなると先ほど書きましたが、
そうなると腰の中心の筋肉である大腰筋にも血が行きにくくなります。

血が行き届かないということは、酸素と栄養が届かないということになります。

特に運動不足の人や、一日中座りっぱなしで仕事をしている人などは、
ほぼ間違いなく、大腰筋が酸欠になり栄養不足になっています。

それでも人間は、立ったり座ったり歩いたりといった日常動作を行います。

大腰筋に酸素も栄養も届いていないのですから、
本当ならエネルギー不足で筋肉は動かないはずなのですが、
人間の身体は良くデキていて、酸素がなくてもブドウ糖があれば活動できるように、
バックアップ装置が備わっています。

ブドウ糖を分解することでエネルギーを獲得し、
なんとか日常生活に必要な筋肉の動きを行うのですが、
酸素不足の環境下で糖を分解し続けると、

「乳 酸」

という代謝産物がつぎつぎに産生されていきます。

この乳酸が厄介なのです。

血行不良で酸欠の状態で、腰の筋肉を活動させつづけると、
そこに乳酸がどんどん溜まっていきます。

乳酸は酸であり、糖の性質も持っていますから、
筋細胞の中は酸化し酸性となり、加えて糖化も進行します。

糖化とは、糖がタンパク質や脂肪とくっついてしまうことです。

糖化は赤血球にも起こり、ヘモグロビンが糖化すると、
酸素運搬能力が極端に低下するので、ますます酸欠が進みます。

「酸化」と「糖化」は炎症を引き起こします。

(※2015年01月20日の記事「人の3大劣化『酸化』『糖化』『炎症』」も読んでみてください。)

この炎症が痛みを引き起こす元凶となるのです。

また筋肉は、筋細胞内の乳酸濃度が0.3%を超えると活動ができなくなってしまいます。

すると、縮んだ筋肉はゆるまなくなり、ゆるんだ筋肉は縮まなくなります。
要するに、筋肉が活動不能になるということです。

この状態を、我々は「筋肉のロック」と呼んでいます。

以上のように、現代人は糖質の摂り過ぎと栄養不足によって、
腰痛や膝痛、肩こりなどの慢性痛を抱えることになるのです。

そういった症状を根本から改善するには、
大元の原因である糖質の過剰摂取を改める必要があるのです。

主食として、ご飯やパン・麺類などを三度の食事でかならず食べ、
ヘルシーだからといって野菜中心のおかずにし、
動物性のタンパク質や脂肪は太るという間違った情報を鵜呑みにし、
おやつの時間に砂糖の入ったお菓子やデザートや飲料を摂っていると、
間違いなく血液と細胞は酸化して酸性に傾き、身体中に炎症を引き起こします。

「酸化体質」「酸性体質」「炎症体質」を改善する第一歩は、糖質制限に他ならないのです。