サクランボの生産量日本一を誇る山形県東根(ひがしね)市は、11年4月に開校する新しい小学校の校名を「さくらんぼ小学校」と決めた。同市はブランドの「佐藤錦」発祥の地でもあり「全国に送られるサクランボのように大きく羽ばたいて」などの思いを込めた。文部科学省教育制度改革室も「校名に特産品の名前を付けた例は聞いたことがない」という。

 山形市の約20キロ北にある東根市の人口は約4万7000人。宅地開発などで20年前より約4000人増えており、小学校を新設することになった。校名を市民から募集したところ「さくらんぼ」が783件中132件でトップ。「サクランボのように太陽の光をたくさん浴びて」「実が2個連なるように仲良く育って」などの理由が多かったという。

 農林水産省の調査で、同市のサクランボ生産量は3910トン(06年)と、2位の同県天童市の2980トンに大差をつけている。市教委の校名審査では「温暖化などで日本一の座を失うかも」と懸念する声もあったが「仮にそうなっても日本一だったと後世に伝えられる意義もある」として決めた。

 東根市は99年に新設されたJRの駅名を「さくらんぼ東根」とし、原付きバイクのナンバープレートにサクランボのイラストを入れるなどPRしている。

 11年4月には約510人の「さくらんぼ小学校生」が誕生する予定。長女(5)が入学する主婦(37)は「かわいらしい名前で、親しみが持てていいと思う」と話している。【細田元彰】

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