民主党の小沢一郎幹事長が衆院政治倫理審査会(政倫審)で弁明する意向を党幹部に伝えたのは、夏の参院選に向けて、自ら説明責任を果たしたとアピールする方が得策と判断したためのようだ。衆院で過去8回開かれた政倫審は原則非公開で、登院自粛などの勧告はできるが証人喚問とは異なり偽証罪には問われない。これまでも疑惑持ち議員が、“みそぎの場”として利用してきた。

 東京地検特捜部が小沢氏に3回目の事情聴取を要請した12日夕、小沢氏は国会内の幹事長室で、山岡賢次国対委員長、三井辨雄(わきお)国対委員長代理と会談した。

 山岡氏が「ご自身で説明されたらいかがでしょう」と意見具申すると、小沢氏は「そうだ。いつでも出る」と応じた。

 民主党幹部は「これまでも幹事長は『きちんとした場で説明したい。政倫審はおれが作った』と言っていた」と語った。

 ただ、小沢氏は2月には「どこであれ話すが、政倫審であれ、何であれ、検察の捜査に勝るものはない」と述べ、出席に否定的な考えを示していた。しかし、内閣や党の支持率低下がやむ気配はなく、国会では自民党が小沢氏の証人喚問や参考人招致に応じることが法案審議の前提だと主張してきた。小沢氏が政倫審出席の意向を示したのは、特捜部による事情聴取要請も意識したものとみられる。

 政倫審出席後、議員辞職に追い込まれたのは、平成14年に秘書給与流用疑惑がもたれた田中真紀子元外相だけ。

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 民主党幹事長室は12日夜、小沢氏に対する事情聴取について報道各社に「何か具体的な動きがありましたら、記者会見やぶら下がり取材でしっかりと対応致しますので、バイクなどでの追跡は控えていただければ幸いです」と要望した。

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