埼玉県飯能市の正丸峠に大量の犬などの死骸(しがい)が捨てられていた事件は27日、ペットの火葬代金をだまし取った詐欺事件に発展した。詐欺容疑で再逮捕された動物葬祭業の元三芳町議、阿部忍容疑者(71)は、同業者の参入が相次いだため経営が悪化、ついに違法行為に手を染めたとみられる。

 「出張費無料・納骨無料・仏具5点セット無料」-。阿部容疑者は電話帳に掲載した広告の中で「安さ」を強調していた。その背景には、年々激化する業者間競争があった。

 ペットビジネスコンサルティング会社「JPR」(横浜市)によると、「チワワやプードルの人気が高まった平成12年以降、ペットの家族化が進み、葬儀業者が急増した」という。

 県警によると、阿部容疑者が動物葬祭業を始めたのは昭和62年ごろ。当初は、年間約6千万円程度の利益があった。しかし、その後の同業者の乱立で価格競争が激化、経営が傾き始めた。

 阿部容疑者が火葬代を浮かせるためペットの死骸を遺棄し始めたのは、まさに同業者の新規参入が急増した平成12年ごろ。最近では、月約60件の依頼を受けて70~90万円の売り上げがあったが、広告費や出張のガソリン代などの経費を差し引くと、手元に残るのは数十万円。県警では、阿部容疑者がこれまでに200匹以上のペットを投棄して経費を浮かさないと業務が成り立たない状態だったとみている。

 依頼主の自宅まで祭壇つきのワゴン車などで出向く出張費は、「通常は2千~3千円かかる」(JPR)というが、それを「無料」と宣伝してまで顧客集めに奔走していた阿部容疑者。県警によると、顧客に対しては「弁償しないといけないかな…」と供述することもあるという。

【関連記事】
犬遺棄の元町議、詐欺容疑で再逮捕 
犬遺棄「もうからないので捨てた」 埼玉県警が元町議を詐欺容疑で再逮捕へ
埼玉の山中に大量のペットの死骸 野焼きもしていた元町議が捨てた理由とは…
ペット死体遺棄で山中を再捜索 約80匹の動物の頭蓋骨見つかる
ほど遠い「まごころ奉仕」経営 ペット死骸放棄に顧客、住民は動揺

<ISS>日本実験棟「きぼう」のオゾン層観測装置が故障(毎日新聞)
小沢氏「起訴相当」議決 民主ダンマリ、自民ツイッター攻勢(J-CASTニュース)
路上の女性遺体は29歳ホテル従業員 茨城・日立、殺人容疑で捜査(産経新聞)
性犯罪被害「就寝中」すべて無施錠、高層階4割(読売新聞)
勤務中、ネットで株取引955回=上席調査官を減給処分-東京国税局(時事通信)