民主党は参院選の第2次公認候補を4月2日にも発表する。

 小沢幹事長は詰めの調整に余念がないが、内閣支持率が低下する中、2人区では小沢氏の2人擁立方針への反発が強く、新たな党内対立の芽になりそうな気配だ。

 民主党は今月3日に1次公認87人(選挙区47人、比例代表40人)を発表した。2次公認では新たに10人前後を決める方針だ。

 小沢氏は29日、国会内で役員会に出席したが、幹部らの報告を黙って聞くだけだった。その後、社民党との公認調整が難航している富山に入った。

 12ある2人区のうち、2人目の擁立を巡って紛糾しているのが茨城、静岡、長野、京都だ。

 小沢氏は26日、党静岡県連会長の牧野聖修衆院議員と会い、2人目の擁立を渋る牧野氏に対し「県連が2人目を擁立しないのなら、党本部で擁立することもある」と通告した。

 これに対し、静岡県連は29日の常任幹事会で、県連として2人目は擁立しないことを決めた。牧野氏は静岡市での記者会見で、「(鳩山内閣の)支持率は下がっている。どう考えても2人出して戦える状況ではない」と指摘。小沢氏の「党本部主導」の擁立方針についても、「地方の意見を尊重してやっていこうという党の基本精神に合わない」と反発した。

 長野県選出の羽田雄一郎参院議員も26日、小沢氏を訪ね、2人目の擁立に難色を示したが、小沢氏は応じなかった。小沢氏は30日に長野入りし、「党本部主導」の2人目を発表する予定だ。

 静岡、長野など2人区側が2人目擁立に難色を示すのは、共倒れの危険性があるほか、無党派層の支持を得やすい女性や若い新人を擁立した場合、現職の方が落選の危機にさらされる可能性があるためだ。

 長野では北沢防衛相が改選を迎えるが、県連内では、「米軍普天間飛行場の移設問題が北沢氏にマイナスに働く可能性がある。2人擁立して北沢氏が落選したら、目もあてられない」との声が出ている。

 これに対し、小沢氏は「2人擁立しても共倒れの危険はほとんどない」(周辺)とみる。衆院の小選挙区や参院の1人区は「風」に左右されやすいが、2人区では、民主党が仮に自民党を下回っても、公明党や共産党に負けなければ議席を確保できるとの判断からだ。2人擁立して比例票の上積みにつなげた方が得策との思惑もある。

 小沢氏に近い党幹部は「1人区が死に物狂いで戦っている最中に、2人区が1人だけで、『公示と同時に選挙は終了』みたいになったらおかしい。我々には大義がある」と指摘する。

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