最高裁が審理を名古屋高裁に差し戻す決定をした「名張毒ぶどう酒事件」で、冤罪を訴え続ける奥西勝死刑囚(84)は、三重県名張市の尋常高等小学校を卒業した後、修理工を経て両親と茶の栽培など農業を営む一方、石切り場で働いていた。

 1961年の逮捕直後に警察署で行った記者会見では「大きな事件を自分のちょっとした気持ちから引き起こした」と犯行を認めた。しかし、起訴前に否認に転じ、1審判決は無罪。釈放後の記者会見で、「(逮捕直後の会見は)警察官に『教えてやるから』と言われ、下書きするなど勉強した」と話していた。

 2審では一転して死刑判決が出たが、無罪を信じる母親が出廷前に「前祝い」として炊いた赤飯は、奥西死刑囚が口にした最後の手料理となった。

 名古屋高裁でいったん出た再審決定が2006年12月に取り消された時には、面会に訪れた弁護士に「私は無実です。命の限り闘いたい」と話した。

 支援者や弁護士によると、奥西死刑囚は03年には胃がんが見つかり、大阪医療刑務所で手術を受け、胃の3分の2を摘出。食事はおかゆ中心となっている。「無罪となったら温泉に行きたい」と話しているという。

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