自民党が24日の党大会で発表した新綱領(要旨)は以下の通り。

 【現状認識】

 わが党は、「反共産・社会主義、反独裁・強制的統治」と「日本らしい日本の確立」-の2つを目的とし、「政治は国民のもの」との原点に立ち立党された。平成元年のベルリンの壁の崩壊、3年のソ連邦の解体は、この目的の1つが達成されたという意味で、わが党の勝利でもあった。

 日本の存在感が増すにつれ、国際化の中でわれわれは多くのものを得た半面、独自の伝統・文化を失いつつある。

 われわれは、日本国及び国民統合の象徴である天皇陛下のもと、今日の平和な日本を築き上げてきた。

 伝統的な国民性、生きざますなわち日本の文化を築き上げた風土、人々の営み、現在・未来を含む3世代の基をなす祖先への尊敬の念を持つ生き方の再評価こそが、もう1つの立党目的、すなわち「日本らしい日本の確立」である。

 わが党は21年総選挙の敗北の反省のうえに、立党以来護り続けてきた自由と民主の旗の下に、時代に適さぬもののみを改め、維持すべきものを護り、秩序の中に進歩を求め、国際的責務を果たす日本らしい日本の保守主義を政治理念として再出発したい。

 われわれが護り続けてきた自由(リベラリズム)とは、自立した個人の義務と創意工夫、自由な選択、他への尊重と寛容、共助の精神からなる自由であることを再確認したい。

 われわれは、国民総生産を、与党のみの独善的判断で国民生活に再配分し、結果として国民の自立心を損なう社会主義的政策は採らない。政治主導という言葉で意に反する意見を無視し、与党のみの判断を他に独裁的に押し付ける国家社会主義的統治とも断固対峙(たいじ)しなければならない。日本の主権を危うくし、「日本らしい日本」を損なう政策に対し闘わねばならない。

 わが党は「新しい日本」を目指して、新しい自民党として、国民とともに安心感のある政治を通じ、現在と未来を安心できるものとしたい。

 【わが党は常に進歩する保守政党である】

(1)正しい自由主義と民主制の下に、時代に適さぬものを改め、維持すべきものを護り、秩序の中に進歩を求める

(2)勇気を持って自由闊達(かったつ)に真実を語り、協議し、決断する

(3)多様な組織と対話・調整し、国会を公正に運営し、政府を謙虚に機能させる

 【わが党の政策の基本的考えは次による】

(1)日本らしい日本の姿を示し、世界に貢献できる新憲法の制定を目指す

(2)日本の主権は自らの努力により護る。国際社会の現実に即した責務を果たすとともに、一国平和主義的観念論を排す

(3)自助自立する個人を尊重し、その条件を整えるとともに、共助・公助する仕組みを充実する

(4)自立と秩序ある市場経済を確立する

(5)地域社会と家族の絆(きずな)・温かさを再生する

(6)政府はすべての人に公正な政策や条件づくりに努める(イ)法的秩序の維持(ロ)外交・安全保障(ハ)成長戦略と雇用対策(ニ)教育と科学技術・研究開発(ホ)環境保全(ヘ)社会保障等のセーフティーネット

(7)将来の納税者の汗の結晶の使用選択権を奪わぬよう、財政の効率化と税制改正により財政を再建する

 【わが党は誇りと活力ある日本像を目指す】

(1)家族、地域社会、国への帰属意識を持ち、自立し、共助する国民

(2)美しい自然、温かい人間関係、「和と絆」の暮らし

(3)合意形成を怠らぬ民主制で意思決定される国と自治体

(4)努力するものが報われ、努力する機会と能力に恵まれぬものを皆で支える社会。その条件整備に力を注ぐ政府

(5)すべての人に公正な政策を実行する政府。次世代の意思決定を損なわぬよう、国債残高の減額に努める

(6)世界平和への義務を果たし、人類共通の価値に貢献する有徳の日本

【関連記事】
政治の閉塞 平成の龍馬はいないのか 
小沢幹事長聴取 異常事態の責任は重大 これからが検察の正念場だ
小沢氏「我慢、我慢」で活路は開くか
小沢氏聴取 自民・大島幹事長が「お好み焼き」挑戦
小泉元首相が鳩山、小沢両氏を批判「自民なら退陣」

飲酒運転繰り返す、鹿嶋市職員2度目の懲戒免職(読売新聞)
日航破綻 東北の翼行き先懸念 各県、利用促進頭悩ます(河北新報)
聴覚障害裁判員候補 手話通訳の手配怠る(産経新聞)
人類はどこまで速く走れるか- 瞬間時速69キロ 米大学など試算(産経新聞)
<新聞検閲>占領下の実態「証言」呼びかけ…早大メディア研(毎日新聞)