ボーカルをイコライジングするにあたってのポイントとなる周波数帯域を解説します。
声の質感や性別によって変わると思いますので、目安にして素材に合うよう調節してみてください。
★100Hz以下
ボーカルに関してはこの帯域はまず不要です。
ばっさりフィルターでカットで良いと思います。
マイクにこの辺をカットする機能が付いていることもあります。
★100Hz-200Hz周辺
力強さや量感を感じる帯域です。
もこもこした感じが気になる場合はカットすると良いと思います。
男性ボーカルで力強さに欠ける場合や楽曲の方向性によりガッツが欲しい場合はブーストすると良いと思います。
★800Hz-1kHz周辺
声の芯がある帯域です。
声の芯があるため、存在感を出したい場合は上げると良いと思いますが、上げ過ぎると鼻声っぽくなってしまうので注意が必要です。
★2-3kHz周辺
声の倍音がある帯域です。
いわゆるツヤっぽさがあります。
ボーカルが埋もれてしまっている場合や前に出したい場合はここをブーストさせると良いでしょう。
またここがボーカルの肝になりますので、他の楽器、特にギターなどはここを調整してうまくバラけるようにすると良いと思います。
★6-10kHz以上
声の空気感を調整します。
基本的にはブーストさせることが多いと思います。
しかし設定によってはブーストさせることで子音が目立って聴こえ、耳が痛く感じることがあります。
その場合はディエッサーという便利がエフェクターがありますのでそれを併用します。
ディエッサーについてはまた機会がありましたら解説します。