災害から1ヶ月が過ぎました。
被害の状況について、11/10の信濃毎日新聞に概要が掲載されました。
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精神保健医療的には、1ヶ月辺から衝撃から立ち直れる人とそうでない人との差が出てくるそうです。

確かに、最初の3週間くらいは他人事というか、目前の問題を何とかしないといけないので体を動かしているうちは深く考えないからか、それほど辛くはありません。それが1ヶ月くらい経つと、実際の被害が生活上(経営上)の課題として、あるいは経済的な損失として「確定」するので、辛くなるように思います。特に自宅を被災した方々の被害は深刻で、急に寒くなってきたこともあり、心のケアが不可欠だと思います。

最も被害が深刻な穂保の国道18号沿いでは連日、ボランティアの方々の姿が見られます。
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全国からお手伝いに来られている方々の姿勢には頭が下がります。
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あれから晴れている日が多く、土埃が尋常ではありません。
農家さんは泥に浸かった収穫前の稲穂をコンバインで刈り取っては破砕して田んぼに撒いています。
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育苗から手掛けている農家さんは早春から仕込んだ苗を春に植えて半年育てたのに、その稲を収穫せずに肥料として撒くわけです。この作業に従事されている方の気持ちを考えると、やるせなくなります。

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背後に見えているのが例の新幹線基地です。この近辺にはキノコで有名なホクトさんの工場や研究所があり、今朝の新聞記事によると「年度内の再開は困難」とありました。
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当社のファクトリーも、まだ電気が200Vしか来ていません。

業務提携している静岡のホクレア・システムズさんが分電盤のやりかえをやってくださっていますが、昨日の段階で復帰したのは200Vのみ。中電のメーター類も全部やられているので、とにかく部品が足りません。

これが撤去した古い盤。
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こちらが新しい盤。
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市役所には被害の報告書を提出し、先日、罹災証明書が届きました。
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11/13には「被災の現況を踏まえた今後の中小企業政策の方向性に関する説明会」が長野商工会議所で開催されました。長野県が主催しており、長野市エリアは長野商工会議所との共催です。
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私は出席しなかったので、今後の対策に関する詳細は来週の社内会議でスタッフから説明してもらう予定です。関係者の話によると、当日の説明は過去の事例について触れただけで、長野県としてのガイドラインがまだ出ていないので、詳細はガイドラインが出てからだそうです・・・。

おそらく、県や市などの行政では連日対応に追われているのでしょうけれど、工場周辺の瓦礫の除去もまだまだ足りていませんし、企業などの今後の対策、特に買替に対する補助などの要件が皆目不明なので、事業が再開できません。

外注に回せるものは回していますが、当社の場合、開発事業は外注するわけにもいかず、待ったなしなので実験器具だけでも買い替えたいのですが、申請の方法すら明確でない為、見積だけ取得した段階でもう2週間以上も足踏みしている状況です。

来週中にガイドラインが出なければ、11月の最終週に必要な機材を発注してしまおうと思います。
役所を待っていてグズグズしていたら、年度内は再開不可、となりかねないので。

長野はこれまで大規模な災害に見舞われていないからか、準備が全くできていなかった感じがします。災害が少なかったことは幸せなことなのですが、一大事となると機能不全です。自分の会社も含め、万が一の場合の対策や考察をしておかねばならないのでしょう。平時は難しいですけれど。

とはいえ、このような当社の状況に対して、様々な方からお見舞いを頂戴しております。ブログで詳細を書くわけにはいかないのですが、12団体(個人を含むと21)から50万円以上の見舞金を頂戴しました。グループでまとめてくださった方も多く、全ての方には電話できていないのですが、この場を借りて御礼申し上げます。来週、会計士さんがお越しになるので、会計上もきちんと処理したいと思います。
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具体的な何かでなくても、気遣ってメールや電話をくださった方も多く、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
嬉しいのですが、正直なことを書くと、ちょっと、情けなくもなります。
お気持ちに応えるのは唯一、事業を本格的に再開することだとはわかっているのですが・・・。