2023年6月4日、第10回グロービス杯世界囲碁 U-20がネット対局で行われました。
からたち幼稚園の卒園生である小西理章初段が本戦トーナメントに進み対局しました。

詳しくは日本棋院のwebサイトをご覧ください。

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からたち囲碁道場は毎週土曜日の午前中、60名程の道場生が棋力別にいくつかのクラスに分かれて講座を受講したり対局をしたりしています。

一番上は中学生や小学校高学年を中心に有段者やシングル級の子どもたちのクラスで、一番下は幼稚園生や小学校1,2年生を中心に9路盤から13路盤の子どもたちが集まっています。

今年入段された小西理章初段にはこの一番下のクラスを月1回担当していただいています。

道場生にとって、上のクラスの子は目標とする憧れの先輩ですが、一番下のクラスの子にとってはとても優しいお兄さんみたいな存在です。

先日の囲碁道場で一番下のクラスの子どもたちに理章先生がワイズアカデミー杯で優勝された週刊碁の記事を紹介しました。

みんなに「週刊碁っていう囲碁の新聞知っている?」と聞いたら

「知ってる!」と元気よく答えてくれました。
(週刊碁を知っているとは「さすが!」)

「なんと、この週刊碁に理章先生が載っています!」と紹介したら

「ほんとだ!」「ほんとだ!」とみんな大喜びでした。

「理章先生がワイズアカデミー杯で優勝しました!」

「ふ~ん、、、、」

(あれっ?ここは「ふ~ん」かい?)
写真が掲載されていることは大喜びですが、掲載されている内容は今一つピンと来ていない様子でした。

「ワイズアカデミー杯という若手のプロの先生などが集まった大会で全勝優勝でした。
ほら、ここにリーグ表が載っているけど理章先生は全部〇になっているよ!」

「ふ~ん、、、」

なぜか今一つの反応なので

「理章先生は、本当は囲碁がめちゃくちゃ強いんだよ!!」と言うと、一同に

「へ~?!」とか「え~?!」とか驚きの反応ばかりでした。

「え~じゃないよ。理章先生はプロの先生ですごく強い方なんだよ!!」と言ってもまだ納得していない様子です。

そして、誰かがぽつりと

「俺、勝ったことがある」と小さな声で言い出しました。

すると周りの子も「私も」「俺も」と同じことを口にしていました。

子どものやる気を育てる為、わざと勝たせて褒める指導を行っているからです。
そこで今度は、こちらが驚いたようなふりをして

「え~?理章先生に勝ったことがあるの???この中で理章先生に勝ったことがある人?」と聞いたら、なんと殆どの子が

「は~い!!」と手を挙げていました。

理章先生はプロの棋戦で大活躍されていますが、道場生との対戦成績はそれほど芳しくないらしいです。

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囲碁道場の子どもたちの対局は20~30分で終了します。
少しは考えて、打つところを決めてから碁石を握るように指導していますが、秒速で着手が進んでいきます。

日頃は持ち時間を気にする必要はありませんので手合い時計は使っていませんが、手合い時計を使う大会に初めて出場する子どもたちは直前に手合い時計を使った対局をさせています。
大人の方が初めて手合い時計を使われる時は、時計を押し忘れたり時計に集中すれば着手が目茶苦茶に乱れたり、慣れるまではかなり苦戦される場面をよく見掛けますが、子どもたちは抜群の反射神経で「着手したら時計を押す」一連の動作を無意識にこなしていきます。
むしろ、時計を押すのが楽しくていつにも増して早打ちでどんどん着手が進行して10分も経たないで終局してしまうこともあります。
手合い時計の練習というより早打ちに磨きをかける練習になってしまいます。

先日、20級クラスの小学校1年生の子が初めての手合い時計の対局に臨みました。
例に漏れず全く何ら戸惑いもなく、着手したら反射的に時計を押してました。
初めての時間制限がある対局なので「急いで打たないといけない!」という意識が高まり、いつも以上に早打ちです。
ノータイムの着手が続いてお互いの石が攻め合いになった時に一瞬手が止まり、1手勝っていることを確認して他の所に打っていきました。
ほんの2,3秒の少考でした。
簡単な攻め合いの形でしたが、「本当に分かっているのかなぁ?」と半信半疑で見ていましたが、数手進んでいよいよお互いの石がアタリになって取らないといけなくなると落ち着いて取っていました。
初めて手合い時計を使用した対局であんなに早く打ち進めながら意外(?)にもしっかりと状況を把握して打っていることが分かりました。

先日の岩丸先生のブログで子どもたちの大会に応援に行った際に、あまりにも早く打つ子を見た保護者の方から
「あんなに早く石を置いて、あの子はちゃんと考えているんでしょうか?」と聞かれた際に
「もちろん先の手は読んでいます。しかも高速で読んでいます」と書かれていました。
正にこの言葉を目の当たりにした瞬間でした。
大人の場合は考えている時間より迷っている時間が多く、持ち時間が浪費されていきます。

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