9/3-9/16
- カテゴリ:
- 2017
Masaya Sawada SOLO EXHIBITION
構築された黒鉄は、白い空間を断絶し余白を可視化します。黒鉄が「作品」でしょうか、あるいは、切り取られた空間がそれなのでしょうか。澤田はラボを厳密に採寸し、緻密に計画を練っていきます。本展は、ラボの空間を彫刻し、ドキュメントとして時間をも刻む作品を企んでいます。それは《air no.1 -het Labo atrium-》が、素材=マテリアルのひとつでもある場所を移動し、インスタレーションされ増殖を続けていくからなのです。ラボを切り取ったまま記憶を内包し、次に選ばれた場所で新たな「かたち」を繰り返すことになるでしょう。ラボアトリエムが企画開催する本展では、鑑賞者の想像があたかも残像が投影された景色のように、ダブルイメージとなって存在させる期待を含んだプレゼンテーションとなっているのです。
澤田将哉
Masaya SAWADA / Ph.D.in Art
1986年生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了。
博士号(芸術)取得。専門は、金属工芸(鍛金)。
2016年より国立新美術館学芸課教育普及室研究補佐員として、
アーティストワークショップや建築ツアーの企画運営、鑑賞ガイドの作成などに携わる。
美術家として「ドイツ・アメリカ6都市巡回展」や「釜山国際彫刻祭」などに参加する傍ら、
市民を対象とした創作体験型ワークショップを行っている。
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