筆者の夢は、MLB全球場で野球を観ることである。現在、在米9年目に突入して、まだ、ドジャースタジアム(LA)、エンジェルスタジアム(アナハイム)、AT & Tパーク(サンフランシスコ)、アラメダ・カウンティ・コロシアム(オークランド)、US・セルラーフィールド(シカゴWソックス)、旧ヤンキー・スタジアム(NY)、フェンウェイ・パーク(ボストン)だけだ。ちなみに3Aは、サクラメント、フレズノ、ラスベガスに行ったことがある。
今年5月。たまたまバンクーバーで仕事があった。地元の空港からの直行便はなかったので、乗り継ぎをすることになった。ポートランドでもよかったのだが、どうせならということで、シアトル経由にし、1泊して、セーフコ・フィールド(Safeco Field)の試合を観に行くことにした。
シアトルは初めてだが、空港とダウンタウンはライトレールで結ばれていて快適。しかも、ホテルはその空港駅の近くということで、ナイターの後の深夜の帰舎も問題ない。旅装を解いて、カメラを確認して、いざダウンタウンへ。
ライトレールに30分ほど揺られ、セーフコ・フィールドを尻目に、電車は地下へ。地下駅ではトロリーバスも発着するというユニークなシステム。また、地下駅とデパートが地下道でつながっているというのも、LAやサンフランシスコでは見られない便利さ。地上に上がると、日本の都市のような印象で、アメリカではそんなに多くない、「歩ける」町だ。しかしいただけないのは、「一昔前の不良」がたむろしているのが目立つ。明らかにラリっていそうな連中も。観光客はちらほらいたが、これは夜はダメだなと確認。いつも球場には早く入るのが常なので、市内観光は、スタバ1号店だけと決めていた。電車の駅から歩いて10分くらいかな。観光化した魚市場の近くにそれはあった。何の変哲もない店だが、看板が緑色でなく、茶色だというのが、まぁ、特徴といえば特徴。
日本人だらけ。予想はされていたが、みやげ物に並ぶ日本人があふれていた。筆者も、マグをコレクションしている甥のために土産を購入。勿論コーヒーも。
その後、シアトル名物のにわか雨に少し打たれたが、試合はできそうな感じ。急いで球場へ。その時点で、シアトルがバッティング練習をしていた。
イチローが現役のうちに、シアトルで見てみたいということもあったのだが、ドジャースに一時いた、ミルトン・ブラッドレーを見たかった。短気で有名なトラブルメーカー。今シーズン、ドジャースで連続試合安打の記録を作ったアンドレ・イーシアーは、彼との交換で、オークランドのマイナーからドジャースに来たのだった。残念ながら、ブラッドレーはスタメンに名を連ねてなかった。あとで知ったのだが、前の試合で審判に暴言を吐いて、この日は出場停止処分だったのだという。
対戦相手はテキサス・レンジャース。何の興味もない(いつか、そのホームで試合を見たいということ以外は)のだが、お目当ての選手はいた。それは、エイドリアン・ベルトレ。ドジャースでホームラン王になった次のシーズン、あほのGMが契約をしなかった。彼はシアトルにもいたし、昨シーズンはボストンにいた。筆者はボストンで試合前の守備練習をしていた彼を目撃し、ちょっと感激した。FAになった今シーズンは、テキサスと高額契約を結び、開幕戦で確か満塁ホームランを打ったはずだ。
セーフコ・フィールド。
新しいだけあってきれいな球場だった。ギブ・ア・ウェイはない日だったのに、日程表のマグネットをもらい、毎年集めているオールスター・ゲームの投票用紙をゲットし、内野の前のほうの席に落ち着いた。ドジャースタジアムの半額程度の値段でこの席に座れるのは結構なことだ。
この時点で試合の1時間ほど前。サインペンと、買ったばかりのプログラムを用意して、ダッグアウトの後ろに陣取って、選手が出てくるのを待った。これはどの球場に行っても同じ行動だ。
と、その時、不思議な感じがした。バッティング練習が終わった後の時間帯は、選手のサインを求める人が溢れているのが常だ。ところが、殆どいない。子供さえいない。 オークランドのような人気のないチームでも、このタイミングではファンが集まり、誰彼なしにサインを求めるのだ。
これはちょっと異常だ。
そう思いながらも、数人の地元ファンと思しき連中と一緒に、暫く待っていたのだが、アッシャーに促されて自席に戻った。おとなしく。席はダッグアウトから3列目だから。動きがあったら飛び出せる。そう思っていた。
間もなく、選手が登場し始めた。すると最前列の日本人男性が、ダッグアウトから飛び出した選手にボールを投げ渡して、サインを貰った。筆者もそれに続こうとしたら、こともあろうに、アッシャーに止められたのだ。
「サインは禁止です」
「え?」
筆者は耳を疑った。試合前の野球場でサイン禁止?! そんなあほな!
「それはおかしいよ。ここはボールパークでしょ? 今までいくつもMLBの球場に行ったけど、試合前のサイン禁止なんか聞いたことないよ」
アッシャーに言っても仕方はないのだが、怒りに任せて、周囲にも聞こえるようにそう言った。
誰も同調しない。ひとりで国旗・国歌賛成を職員会議でアピールして、組合のバカタレどもに否決された、遠い昔がフラッシュバックした。サイン禁止は、ここでは常識だったのか?
「よその球場は知りません。とにかくこの球場はダメなんです。座っていてください」
筆者はあきれてしまった。
「OK。ここはとーーーっても"special"な球場なんだ。ばかばかしい。」
と大声でいやみを言ったけど、一気に気分がぶち壊された。
MLBは、このブログにもずいぶん前に書いたのだが、試合前の雰囲気で盛り上がって観戦する、そして余韻を楽しむという、トータルなエンターテインメントである。それなのに、こともあろうに、驚くべきことに、球団が、球場が水を差す。ありえない話だ。
野球を観ないで帰ってやろうかとも思ったが、ドジャースタジアムより安いとはいえ、50ドルも出しているのだ。しかも、コンビニエンスフィーとか言うわけのわからん料金も加算されて、都合70ドル近くになっている。意地でも観てやる。その代わり、1セントも銭落とすもんかと、ビールも飲まず(寒くて飲む気もなかったけど)、ホットドッグも食わず、7回で帰った。
繰り返すが、試合前の自由な雰囲気こそMLB観戦の楽しみのひとつだ。それを球団側が規制するというのは、いったいどういう了見なのだろう。親会社の任天堂は、銭儲けは知っていても、MLBのMの字も知らないのではなかろうか。恥ずかしい話だ。
筆者は、このブログでしばしば書いているように、もともとドジャースのファンだ。しかし、MLBのファンとも言える。球場の雰囲気が大好きだ。それは日本の野球との大きな違いのひとつでもある。
ドジャースのマネジメントは馬鹿だ。勝つ気がないのかと言いたくなる。しかし、このシアトル・マリナーズのマネジメントは、それ以前の問題だ。最悪だ。
鳩山由紀夫が馬鹿だと思っていたら、菅直人は能無しだったというレベルのお粗末さだ。
15ドル前後でMLBの試合は見られる。自分で言うのも何だが、それなのに、50ドルも100ドルも出して、内野席に座るのは上客だ。それに対して、選手がサインをするかしないかはその選手個人の自由だが、球団・球場が、観客がサインをねだるのを止めさせるというのは、ありえない話だ。
球団やめろ。そういうレベルの話だ。
察するところ、イチローがサインをしない主義だから、それを悪く思わせないために、わざと規制しいるのではなかろうか。他の選手もしないことで、イチローのスノッブさが目立たない。そんな穿った見方もしたくなる。図星じゃないか?
しかし、どのチームでもスター選手はめったにサインなんかしない。中堅選手も殆どしない。それを百も承知で、ファンは集まり、選手に声をかけるのだ。それが楽しいのだ。しかも。メジャー昇格したての若い選手や他チームから移籍したばっかりの選手が、熱心なファン、特に子供たちにサインをすることがどれだけ経営にプラスの影響を与えることか! それを、数年で引退することが確実なビッグネームの主義主張に合わせているとしたならば、愚かな、とことん愚かなことだ
仮にイチローが無関係だったとしても、試合前の自由を極端に規制することで、ベースボール・パークの雰囲気を球団がコントロールしようというのがその意図なら、セーフコ・フィールドは、もはやMLBの球場を名のる資格はない。シアトル・マリナーズは、MLB球団ではない。
もう二度と行くもんか。たぶんシアトルにも。それぐらい、失望した。
▼撮影=03/25/09 「モチベーション・セミナー」というのに参加した。ラジオのCMでやっていたので、面白そうだと思っていたのだが、偶々義兄も興味があったらしく、誘われたので、2家族4人で参加することにした。実は、一人が参加しても、家族単位4人で参加しても、料金は同じ。これは、オフィス単位で、例えば20人で参加しても同じだというから驚きだ。料金は19ドルだったっけ、忘れた。
トップバッターは、オリンピックで金メダルを7つ(だったっけ?)取った、マイコー・フェルプス。彼はしゃべるプロではないから、司会者がインタビューするという形式だったけど、それなりに面白かった。
メインスピーカーの一人は、ズィグ・ズィグラーという老人。この人は、「モチベーター」と言って、人にモチベーションを与えることを、長年業としてきたという。ちょっとボケてきてるということで、娘に付き添われての登壇だったが、それでも2万人の聴衆を前に、冗談を交えながら、大いにモチベーションを振りまいた。彼の原点は聖書だそうだ。実際、この主催者も、聖書の教えに基づいて、このセミナーをやっていると語った。
国務長官をしていたパウエルには、いつも、当然のことながら護衛が付きまとう。まぁ、ブッシュのあと、米国史上初の黒人大統領になるのはこの人だと言われていた頃のことだから、暗殺を警戒して、かなり物々しく、SPがついていったことだろう。ある日彼は、屋台のホットドッグを食べたくなった。それで、とある屋台に行ったところ、その店主(ヒスパニック)が、SPと国務長官の姿を見て、慌てふためいた。「俺は不法移民じゃない。ほら、グリーンカード(永住権証)を持ってるんだ」と叫んだ。パウエルは笑いながら、「逮捕に来たんじゃない。ホットドッグを食いたいだけだよ」、と言うと、店主は安堵の表情で、パウエルに商品を渡した。代金を支払おうとすると、この店主は、「これはお返しだよ。アメリカは俺に、この国に住むというプレゼントをくれたじゃないか。」と言ったそうな。
日本でもアメリカのテレビドラマ、『24』や『プリズンブレイク』が人気だったと聞く。
私の大好きな"Seinfeld"が『となりのサインフェルド』という名前で放映されていたらしい。しかも、日本で住んでいたころに視聴可能だった西日本テレビで。
プリズンの中は、サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズで見たことはあるが、あれは廃刑務所というか、刑務所跡なので誰でも金さえ払えば見にいける(観光シーズンは船のチケットが取れないが)。まだそのころは、カリフォルニアに住むとは思っていなかったので、不覚にも、刑務所使用のスプーンを土産に買ってしまった。
勿論、そんなところに入ったことはないし、何らかの許可を得て入れても、勿論写真はだめだろうね。
監視塔に有刺鉄線(は見えないけど)のある高い壁。あの『プリズンブレイク』でおなじみのシーナリーでしょ?

























































▼撮影=05/01/07 店を出たと思ったら、銃声のような音が聞こえた。


































