咲-Saki-でプロの世界が描写されたとき、なんて理想郷だと思いました。アングラでギャンブルな麻雀じゃなくてクリーンでメジャーな麻雀。野球やサッカーみたいなプロチームがあって試合が放送される…麻雀がこんなクリーンに盛り上がれたらいいなぁ…まあ夢物語だけど…と思ってたら、それがまさか実現するとは。去年の10月に始まったMリーグが面白いです。
 初年度で手探り状態なので3人×7チームと規模は小さいですが、雀風的にもビジュアル的にも多彩な面子で飽きずに見てられます。おそらく最も盛り上がった一局がこれ↓なんですが、オーラスで四暗刻相手にダンラスの親がチンイツで追いかけるという漫画のような展開。右下のワイプではパブリックビューイングが映っています。

●麻雀・Mリーグ 12/20 ハイライト(Youtube)●


 このときの会場の様子を公式が動画で上げてくれてました↓

●Mリーグ公式Twitter(@m_league_)●


 麻雀みんなで観戦して盛り上がんの?と懐疑的だったんですが…めちゃくちゃ盛り上がってる!

危険牌のドラを引いて天を仰ぐ→わああああぁぁぁぁ!
ドラ切り勝負→うおおおおおぉぉぉぉ!
四暗刻ツモれず→ああ~~~………
フリテンだけど聴牌→おおおぉぉぉ!
暗槓→うおおおおおぉぉぉぉ!
嶺上ツモれず→ああ~~~………
痛恨の和了り逃し→ああああぁぁぁぁ!
赤五索でハネツモ→うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!


 世間に認識されてるのかとか放送してるのが大赤字のAbemaTVだとか不安要素もありますが、今現在行われてるプロの試合で最も一般人でも楽しめそうなのでどんどん大きくなって続いてほしいです。正直言ってこれまでのプロ麻雀って小部屋でスーツ着たいかにも堅気じゃないおじさんたちがギリギリ盲牌してバチバチ強打するようなイメージで、見たいと思えなかったんですよね。女流は女流でキャバ嬢みたいな格好してるし。これライト層とか女性ファン取り込めないだろうなーって。Mリーグはチーム毎にスポーツウェア風のユニフォームだし牌の扱いも乱暴な人ほとんどいないし、安心して見られます。
 毎週月・火・木・金の夜7時から(対局が始まるのは20分ぐらいから)ネット環境があれば無料で見られるので、興味があればお試しあれ。特に咲で麻雀に興味持ったけど実際の対局の雰囲気知りたいとか、もっと戦術とか詳しくなりたいという人にはおすすめです。解説は試合のない他チームの選手がするんですが、一人一人の打牌の意図を細かく説明してくれるのでものすごく勉強になります。「こういう場合はこっちを切った方がいいんだ」とか「河からそういうところを読むのかぁ」と感心しっぱなしで。とはいえ試合数が多くて全部は見てられないですが、見た中で圧倒的におもしろいと思ったのがこの二人です。

園田賢プロ(赤坂ドリブンズ)
 積極的に喰い仕掛けを入れる通称“魔術師”。「そんなとこから仕掛けるの!?」とか「それ鳴く意味あるの!?」みたいな驚きを提供してくれる。さすがにかなり運も味方してるだろうけど、個人成績ぶっちぎり首位も納得。

近藤誠一プロ(セガサミーフェニックス)
 打点を追求する感覚派。「なんでそっち切るの!?」という謎の打牌が散見され、解説者すら困惑することがある。しかしそれがピタリとはまり高打点に仕上げることも。珍しいサウスポー。

 そうは言ってもおじさんばっかじゃ華がなーという人は、美人雀士として売り出されてるプロも参加してるのでそこを足がかりにしてみては。もしくは大人気麻雀漫画の主人公と同じ名前の沢咲プロを応援してみては。この人も“セレブ”の通り名がつくほど豪快でおもしろい麻雀です。女流だと個人的には森早香プロが好きです。基本的にはオーソドックスな門前牌効率スタイルなんですが、肝の据わり方が尋常じゃないところとか摸打の滑らかさとかチャンスでもピンチでも冷めたような表情なところとか。




 そんなわけでMリーグに倣って咲の高校生で何かしら縛りをつけて三人組を作ってみようと試みたところ、髪色別でバランスよく分けられました。

宮永照/獅子原爽/愛宕洋榎

天江衣/大星淡/福路美穂子

荒川憩/宮永咲/ネリー・ヴィルサラーゼ

辻垣内智葉/神代小蒔/姉帯豊音


 優勝はどのチームだ!? 私は当然赤推しです。

red

 この触角じみた赤毛集団…監督は名前も赤いあのレジェンドしかいない。他にもチームパープルは末原と加治木が意気投合しそうだなーとか、控えに龍門渕や桧森もいるチームゴールドのわがまま率すごいなーとか。
 実際は智葉も豊音も紫だけど、あれはキャラの区別つけるための漫画アニメ的演出ではないかと。濃いめの紫・青・緑は黒髪だと勝手に脳内変換してます。赤とか金とか銀とかはまあ咲の時代には異文化交流がダルくなくなって増えたと。ピンクだけはどうにも変換できないのでチームが組めない。


咲-Saki-リーグ編 第11局
 予選も残り試合わずかとなり、チームパープルは苦境を迎えていた。これまで戒能監督のバックアップを生かし、加治木と末原がその知略でなんとか他の強豪チームに食らいついてきたがトータルポイントは-189。決勝進出が懸かった大一番、奇しくも相手は優勝候補の三チーム。宮永照・宮永咲・天江衣を相手に、これまで温存していた三人目の雀士がついに卓に着いた。本内成香の闘いが幕を開ける――――