2007年11月10日

東野圭吾 「夜明けの街で」

2007.11.10
東野圭吾「夜明けの街で」読了。

「容疑者Xの献身」での直木賞受賞。最近では「探偵ガリレオ」のテレビドラマ化もあり、もしかするといま日本でいちばん人気のある作家かも知れない東野圭吾
人気の秘密は、なんたっておもしろい!それに文章が平易で簡潔。そのくせ表現力は抜群。作品はミステリを中心に多彩にして多作。こんな豊かな才能に出会えただけでも、文学の神様に感謝しなければなりません。

そんなステキな東野圭吾ですが、こんなことを言うと全くもって数多の東野ファンにお叱りとブーイングを受けそうなのだけれど、僕はよく東野作品を読書のペース調整に使います。
例えば今回は重松清にかなりダメージを与えられてしまい、どうにもこうにも読書はおろか、本を見るのもつらい状態が続きました。この読書拒絶脱力状態を放置すると、読書という素晴らしい習慣がしばらく僕の生活から消え失せます。僕の人生の損失です。

さあ、こんなときは名医 東野圭吾先生の出番です。
処方はカンタン。とにかくどれでもいいから読んでいない東野作品を買います。そしてすぐ読み始めます。たったこれだけ。
活字を見るのも億劫?心配いりません。東野先生の作品はとにかく1ページ目から夢中になること請け合い。さあ、先生の本を読んで浮き世の疲れを取り除き、スカッと明日につなげましょう!ってな具合です。

で、今回選んだのは「夜明けの街で」。
たまには新刊でも読んでみるかぁってのと、本の帯に踊る「東野圭吾の最高傑作」文字に惹かれたのがその理由。まあ、帯に書かれてることが本当だった試しはないのですが、大丈夫、東野作品はどれを読んでもハズレはないと言う思いが……

…え!?これ、不倫の話!? ま、いっか。でもなぁ……

1ページ目を開けます。いきなり引き込まれます。さすが東野圭吾。
どんどん読み進めます。本を読めなかった自分が嘘のようです。読書ペースが戻ってきました。これぞ東野マジックです。

読み進めるうち…
ありゃ、これマジ不倫の話だ。しかもリアルだ。

参ったなぁ。家族構成一緒じゃん。不倫して無いのに不倫してるような気になってきたし。明日から出張なのに、しかも珍しく休日出発だし、しかもまた福岡だし…
怪しまれない?
いやいや!不倫してないし!!ちゃんと仕事だし!!!
何の言い訳を、いったい誰にしてるのでしょう、僕は…。
あーだからヤなんだよな〜不倫の話って。隣で娘が「ドリトル先生」読んでるし。一生懸命読んでるし、あ、こっち見た。笑顔だし、かわいいし。この娘を不幸にはできないし…。
ちっがーう!!!!
だから僕の話じゃないんだって!!

嗚呼。東野先生のおかげで楽しく(!)バーチャル不倫体験できました。
あー疲れた。
でも、おかげで読書ペース復活。しかもなんか妙な元気も出ました。
やっぱり東野先生は名医です。

さて作品はと言えば、「東野圭吾の最高傑作」はあまりに大袈裟にしても、充分楽しめます。ちょっと他の作品と毛色が違うかも知れませんし、ミステリ的要素はかなり少ない内容ですが、そのかわり不倫は盛り沢山です(笑)

ちなみに東野圭吾の最高傑作は、誰がなんと言おうと「白夜行」だと思います。
あんなにシンプルな描写で、あんなに重厚な内容で、あんなに悲しい作品を僕は見たことがありません。

まあ、ともあれ読書ペースも戻ったことだし、めでたし、めでたし。


夜明けの街で 夜明けの街で
東野 圭吾


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lakko at 21:21│Comments(4)TrackBack(1) 【読書日記】 | 東野圭吾

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1. 「夜明けの街で」東野圭吾  [ つれづれっぽく読書雑記??気ままにブックレビュー ]   2007年11月15日 15:48
 東野圭吾が描く恋愛物って、どんな感じだろう? そんな疑念を持ちつつ手にしたの...

この記事へのコメント

1. Posted by ia.   2007年11月11日 01:05
こんばんわ。
読書ペースが戻られて良かったですね〜♪
女性にはイマイチ評判がよろしくないようなので、
この作品は未読なんですけど、
バーチャル不倫が体験できる本なんですね(笑)
私も東野圭吾さんの作品で1番好きなのは「白夜行」です。
2. Posted by ラッコカメラ   2007年11月11日 08:10
ia.さん
おはようございます。この本、女性に評判悪いのですか?
確かに全く持って男のご都合主義的な展開ではあります。奥田英朗の「マドンナ」くらい可愛いオヤジの話だと、もう少し女性受けも良いのでしょうが。

>バーチャル不倫が体験できる本なんですね(笑)

いや、もちろんちょっと違いますよ…(笑)
まあ、「マドンナ」もこの本もそうだけど、男の考えることは大体こんな感じで…
いやはや、なんかあせるなぁ(^_^;)

「白夜行」は僕の心のベスト10に入ってます。それにしても、傷つく話で、重松清はダメージ受けるのに、東野圭吾で感動するのは何故なんだろう。うーん。
3. Posted by tOkO   2007年11月11日 23:09
あははははは!
すみません。吹き出してしまいました(笑)
ラッコさんの書き方がうまいんですよねえ。お子さんとの可愛い時間が目の前に浮かんでしまいました(*^_^*)
私は何故か、東野さんのものを読んだことがないんですよ。
何故か……それはきっと流行ってるから?(笑) 
ええ、天邪鬼なんです。つい違う人の本に手が伸びて。
一度読んでみようかな(笑)
4. Posted by ラッコカメラ   2007年11月12日 00:37
tOkOさん
わー、いっぱいコメントありがとうございます!
今でもまだそうですが、僕もやっぱり流行りものには拒絶感があります。
でもようやく少しずつですが、そういうのも受け入れられるようになりました。
楽しいものは楽しいですし、受け入れたほうが自分にとってプラスなこともありますね。
でも意地張るのもステキで僕は好きですよ♪

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