小野和俊のブログ

個人的なブログです。

2006年01月

ちょっと前のエントリになるけれど、新しくソフトウェアを作っていくときのスタイルとして、
伊藤さんのこのエントリにはとても共感できる。共感度120%。

DataSpider を最初に開発したときにも、
1年半くらい前に Galapagos 開発チームでミーティングツールを開発したときにも、
同じような感じだった。

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会社で問題が起きたとき、なぜそんな問題が起こったのかと詳しく話を聞いていくと、
問題を構成するほとんどすべての項目について、ミスコミュニケーションがその根本の原因となっていることがある。

誰かが手を抜いているわけではない。誰もが前向きに一生懸命やっていこうとしている。
それでも、ミスコミュニケーションが重なると、問題が次第に大きくなり、修復することが難しくなっていく。

場合によってはその積み重ねが相手に対する不信感を生み、人間関係に悪影響を及ぼすこともある。

ミスコミュニケーションは人の問題であり、簡単には解決できないようにも思える。
しかし、対策の打ちようはある。

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小学校四年生の頃だったろうか。
毎週決まった曜日に、
10点満点の漢字テストがあった。

連休明けか何かでテストのことをすっかり忘れていた私は、
これまで9点か10点しかとったことのなかったテストで、
0点をとった。

親に言うことはできなかった。
答案用紙が返される日に
母親から結果を聞かれて、
漢字のテストはなくなったと答えた。

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UIデザイン・プログラマーの話を書いたときに、何人かの方からそもそもUIデザイン・プログラマーはプログラマーではないのではないかという指摘をいただいた。

プログラムが書けるデザイナー
今となっては信じられないことだが、HTMLが普及し始めたばかりの頃にはHTMLを書くのはプログラマーの仕事で、その素案を作るところまでがデザイナーの仕事だった時代がほんの少しだけあった。すぐにデザイナーがツールの活用やスキルの習得によってHTMLを自分で書くようになって、動きのないWebページのデザインはデザイナーが、掲示板のようなCGIプログラミングが必要な箇所はプログラマーが担当するようになった。そしてさらにその後すぐに、JavaScriptやCGIを自分で書くことができるデザイナーが現れた。

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プログラマー35歳定年説の論拠は一般的に次の2点だと思う。

1. 若いプログラマーでないと徹夜で仕事することができない

言語道断。徹夜が当たり前になっている業界の体質自体がそもそもおかしい。

スケジュールを守らなければいけないという真面目さは良い。

予測できない突発的な問題が発生する。
バッファを取っていても解決の目処が立たない問題が発生したらどうにもならない。
人員補充をしようとしても良い人が見つからなければ少人数で取り組んだ方が解決が早い。
良い人を探そうとしても見つからない。または他のプロジェクトで手一杯になっている。
そういう難しさは、刃物で身が切られるように、痛いほどわかる。

しかし、
そうならないようにするのがマネージャの仕事であり、
問題が起こってしまった時にスケジュールを調整したり機能が削れないか交渉したり、
何とか良い人を探してきたりするのもマネージャの仕事である。
それができない自分の無能をプログラマーに押し付けてしまっていないか。

私自身、徹夜ですごい速度でソフトウェアが完成していくのを、
これぞベンチャーと思っていた頃もあった。
それで連帯感が生まれたことも多くあったと思う。

それでも、
短期的な成果と同時に、
個人の精神や組織の雰囲気を蝕むものはジワジワと染み渡っていく。
今ではとてもではないが徹夜や過度な労働を当然のものとして受け入れることはできない。

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何を始める場合にも、新しいことを始めようとするときには、すでに世の中にある何らかのものと競合する場合がほとんどだ。そして、すでにあるものに対して、不足することが一切なく、しかも優れていることまである、という完璧なものを新しくつくろうとすることは、絶望的に難しいものであるように思えることが多い。

しかし、ある一点でのみ勝つことができるものをつくることは比較的簡単である。

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