小野和俊のブログ

個人的なブログです。

2006年06月

ブログでアフィリエイトをやっているけれど時間がかかる割に儲からないという話は割とよく聞く話なのだが、時間をかければそれがお金になるはずだという前提がそもそも間違っているような気がするのである。

例えば次のようなことを言う人はあまりいないだろう。

  • 何日もかけて恋人にセーターを編んだがほとんどお金にならなかった
  • 学生時代のほぼすべての時間を野球に費やしたが儲からなかった
  • 昨夜は16時間も寝たのに1円ももらえなかった

世の中には「恋人にセーターを編む」ことをお金につなげる方法があるように、儲けることを目的とするのであればブログにだって「普通に」書く以外にもやり方があるはずである。

まず注目したいのは広告のクリック単価。

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このところとみに思うのは、ソフトウェアを他のソフトウェアを比較するのではなく、ソフトウェアをソフトウェアでないものとこそ比較しなければならないということである。

例えば Ajax vs. Flash を議論するのではなく、Ajax や Flash を駆使して開発された Web アプリケーションでも実現できなくて、しかし今自分の目の前にある紙と鉛筆では実現できることが何かを考えることである。ふと思いつくときというのは、編集性も保存性も高くコピー&ペースト等の各種機能を持った Word や一太郎で文章や図表を作成しながら考えているときではなく、鉛筆で思いついたことくしゃくしゃになった紙に書きなぐっているときだったりする。

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忙しい時にこそ考えなければならないのは、今まさに目の前にあるこの忙しさが本当に必要なものかどうかということで、普段は冷静に行動できる人であっても、忙しさで判断能力が低下した結果として、傍から見ればまったく意味がないことに忙しい忙しいと言って駆けずり回ってしまうことがある。

このような時にもっとも冷静さを保たなければならないのは組織を統括するマネージャーである訳だが、困ったことに忙しい時というのは、その忙しさを少しでも緩和するためにマネージャクラスの人間も現場の作業に駆り出されていることが多い。

だからそういう時には、マネージャーかどうかといった役職をこえて、一人一人のメンバーが次のような状況に陥っていないかどうか、こまめに自問自答しながらプロジェクトを進めて行きたいと思うのである。

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先日参加した、softdrink という飲み会が良かった。

洛西さんのプレゼンが良かった。この人はデジタルから発想してるのではなく、
アナログから発想してデジタルをうまく活用しているのだと思った。
同い年にして20代でマイクロソフト K.K.のCTO補佐になった楠さんの出世の刺激が良かった。
トランプのキングのような出で立ちの清水さんの毒舌トークが良かった。
その清水さんに「これ、はてななんかよりすごいんじゃないの?」と言われながら
すぐ後ろで微笑んでいる近藤さんの笑顔が良かった。
話の本質を一撃で突くアダチンの鋭さが良かった。
どの角度から見ても女性にしか見えないエジケンの細さ柔らかさが良かった。
そんなエジケンに酔って絡む私を制止する小林さんが良かった。
そういう人を集める魅力を放つ主催者の鈴木健のオーラが良かった。

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1980年代後半、私が初めてプログラミングに触れた頃、
プログラミングとは人とコンピューターとの一対一の対話であった。

プログラマーにとっての最大の関心事は、
如何に美しくコンピューターという楽器を奏でるかにあり、
鍵盤を叩いてその音色を確かめるように、
キーボードを叩いてコンピューターに指示を送り、
その実行結果を確かめ、
速度を調整し、タイミングを調整し、
CPU やメモリの負荷を考え、
気遣い、対話をする相手は、
一台のコンピューターであった。

これはいわば独奏的プログラミングである。

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私はエンプロイヤビリティという言葉があまり好きではない

たくさん資格をとって
様々な能力を身に付けて
華々しいキャリアを積んで
転職を繰り返してその給与においてさらに優遇されて

その行き着く先にあるのが
様々な証明できる能力を持った
しかし同時に同じ資格や経歴を持つ者とその能力において
交換可能な人物像なのだとしたら

そういう道に進むように彼や彼女を鼓舞して盛り上げてきた
メディアやその世代でのキャリアパスの雛形というものに
罪はないだろうか



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スーパーマリオ似の N 氏の話は私にとっていつも刺激的で、
彼はある時こんな話をしたのだった。


料理、音楽、絵画など、
数多くの芸術分野において日本は世界で通用する人物を排出している。

しかしソフトウェアの世界でこれまでそのような人物が出てきにくかったのはなぜか。


それはソフトウェアでは、味見ができないからである。


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