こういうものをつくりたいと思います。

それはすでに世の中にある別のものでも十分なのだ。
他の会社は先駆けてその分野に着手している。
差別化ポイントは?


調べに調べつくして、
他の人がもうやっていることだったのかと落胆して
何も始めずに終わる人もいる。
何も知らずにトップに躍り出る人もいる。

陸上部の頃を思い出す。
誰よりも速く走れた人。
誰よりも遠くまで飛べた人。

彼らは、躍動する筋肉を楽しんでいた。
風を切って風景がみるみる変わっていくことに興奮していた。

明日もこのことについてずっと考えていたい。
そう思えるものがある人には、知識なんて不要なのだ。

それをやっている人はもういますよ。
それは今からやったって難しい。
最先端の研究ではこうなっている。

速く走ろうとしている者の前に、
そんな指摘がどれほどの意味を持つのか。

彼らが無邪気でいられなくなったときには、
過去に同じ境遇にあった人の話を、しみじみと眉をひそめて聞くだろう。
壁を感じたときには、専門家の知識が明日への希望をつなぐだろう。
そういうものが必要になったときに、はじめてそうすればいい。

何を始める場合でも、必ずすでに世の中にあるものと競合する。

しかし、要約してしまえばまったく同じものに見えるものでも、
細部に宿るこだわりが、同じように見えるものをまったく別のものにする。