2005年12月11日

ITアーキテクト諸君、君は本当に姉歯建築士を笑えるか?ユーザビリティ版

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楠さんが「ITアーキテクト諸君、君は本当に姉歯建築士を笑えるか?」という、この業界で仕事をする人間が直視しなければならない問題を指摘しているが、構造設計や堅牢性だけではなく、ユーザビリティのデザインについてだって同じことが言える。建設業界では建築士の資格を持つ人が意匠のデザインを行う。ではIT業界ではどうか。

プログラム・デザイナであることを宣言している私だが、1年前の秋には@ITでユーザビリティの勉強会(1回目,2回目,3回目)を主催したりもしていた。この分野は本来、UIデザイン・プログラマーの領域だ。それでもこうやって口を出したい理由があった。

衣類に手触りがあり、食べ物や飲み物に舌触りがあるように、ソフトウェアにも手触りがある。
キーボードやマウスでアプリケーションを操作していて、予測したように動作しないことに苛立ちを感じたことのある人は多いだろう。Webサイトでも、レスポンスタイムが悪ければ、同じ情報が載っていると思われる別のサイトを探す。こうした苛立ちの蓄積は、ユーザがそのソフトウェアのファンになるかどうかに決定的な影響を及ぼす。

構造設計や堅牢性に問題があるソフトウェアがなぜ罪なのか。
それは、ユーザ企業に機会損失をもたらしたり、損害賠償請求を発生させたり、あるいは個人ユーザに不快な思いをさせたり、運用担当者に眠れない日々を強要したりするからだ。

ユーザビリティの低いソフトウェアがなぜ罪なのか。
手触りの悪いソフトウェアは、ユーザーに時間を浪費したように感じさせる。サーバーがダウンしていなくても、ファンが減っていけばユーザ企業に機会損失をもたらす。

不安定なソフトウェアの罪は、約束した機能が満足に動作しない罪である。
手触りの悪いソフトウェアの罪は、アプリケーションやサービスの提供者の今後に対してポジティブな印象を抱きにくくしてしまう罪である。

どちらの罪も重い罪だ。


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lalha at 03:47 │IT業界  │Comments(0)TrackBack(1)

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