どうしても昨日までに仕上げなければならない仕事があったので、一昨日は徹夜で開発をした。一人で飲んだり、人と飲んだり、布団の中で考え事をしたり、徹夜をすること自体は悪いことではない。しかし、徹夜で仕事をするのは可能な限り避けた方が良い。

ベンチャーを始めてからの最初の2年は、年末年始を含めて365日1日も休まず仕事をした。徹夜なんて当たり前である。そんな私だったが、会社が3年目に入る頃に休息の重要性を痛感し、以来、できるだけ徹夜はしないようにしている。それは、徹夜がもたらす作業時間よりも、悪影響の方がずっと大きいということに気づいたからだ。

私の経験では、徹夜が常習化するにつれ、個人/組織には次のような症状が出てくることがある。特に、影響力のある人がこのような状態になると、組織全体が影響されて深刻な症状にかかりやすい。

症状の深さ
個人の身体的症状
個人の精神的症状
組織の症状
I度
・目がしばしばする
・節々に脱力感がある
・徹夜独特の体臭
・恩着せがましくなる
例: 朝のミーティングで「先ほどやっと完成しました」
・長時間働いている人に文句を言えない雰囲気
II度
・まぶたの痙攣が止まらなくなる
・体全体が土気色になる
・先のことを考えている人間に対する怒りが芽生える
例: 「そんなこと言っている時間があったらちょっとは手伝ってよ」
・ネガティブスパイラルに陥る
III度
・人と話をしていても時々意識が飛ぶ
・顔面が緑色/オレンジ色になる
・全身を激しい虚脱感が襲う
・被害者意識を持つ
例: 「この会社でまともに仕事している人間は自分しかいないわけですから」
・出口の見えないトンネルのような雰囲気

忙しいときはどんな会社にだってあるし、連日徹夜を余儀なくされる時期だってあるだろう。

しかしそんな時、自分は個人・会社ともに大きな危険にさらされているのだということを自覚しながら、よく気をつけながら徹夜したり、させたりするべきである。

自戒の念を込めて。