Web の更新を検知するためのツールとして RSS リーダーが当たり前のものになってからも、私にははてなアンテナの方が安心して使えるように感じられて、RSS リーダーと平行してはてなアンテナを今でも愛用している。というより、はてなアンテナと平行して RSS リーダーも使っている。気持ちがどちらに向いているかと言われれば、はてなアンテナの方に向いているのである。

はてなアンテナにはいくつかの問題があって、時々更新を見逃してしまったり、月初にはブログのカレンダープラグインが切り替わったことをコンテンツの更新と勘違いしてしまったり、同じコンテンツの更新が何度も検知されてしまったり、意味に基づいてマークアップされた RSS を解析する RSS リーダーと比べると、正確さという意味ではまったく勝ち目がない。

それでも私がはてなアンテナを好んで使っているのは、はてなアンテナが私に送ってくるメールが、まるで情報に比較的通じている知人から送られてくるメールのように感じられるからである。

プログラムから伝えられる情報という枠にとらわれずに、自分がどのようにして情報にたどり着きたいかということを考えると、少なくとも私の場合、別に関心があるブログやニュースサイトのすべての記事を網羅的に把握しておきたいというわけではない

例えば友人と久しぶりにあって、酒でも飲みながらこのところ考えていたことなどを話し、話の途中で「そういえばこういう話もあってさ、面白かったよ。Web にも出てたよ」「へえ、面白そうだね。見てみるよ」といった会話が多少出てきて、家に帰って Web で見てみるという程度がちょうど良い。もしそこで友人が情報を並びたてようものならそれだけでウンザリしてしまう可能性が高いし、彼/彼女の中での重要性に基づいて重み付けしてほしいわけでもなくて、何となく出てきた言葉で十分である。

同じように、ニュースサイトやブログについても、時々更新を見逃してしまったりするくらいがちょうど良いし、むしろランダムピックアップ機能などがついてもう少し情報の量を絞り込んでくれても良いくらいである。内容と直接関係ない更新を誤って検知してしまうのも、人と飲んでいるときに、酔って同じこと何度も言ってるなあというのと似ていて愛らしく感じるし、それでもがんばって情報を取りに行こうとするプログラムに対して健気さを感じるときさえある。

結論として、もしこのエントリをはてなの人が、しかもはてなアンテナに深く関係している人が見てくれていたら、間違ってもはてな RSS への一本化なんて考えないでくださいということである。上述のような理由で、精度を上げることも必要なくて、むしろ今のままの方が良いと思う。

はてなアンテナユーザーからの、1ユーザーとしての感想と要望ということで。