「直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ」という梅田望夫氏のエントリは、読み物系のエントリとしてははてなブックマークで過去最高クラスの、1100件を超えるブックマークを記録しました。
梅田望夫氏がこれまでの書籍やブログのエントリで繰り返し発信しているように、好きなことを貫き、好きであるが故に人生のどれだけ多くの時間を使っても苦にならないような分野に身を置いて仕事をしている人というのは、本当に輝いて見えます。
しかし一方で、ひとたび社会に出れば「俺が今感じてる閉塞感をリアルな言葉にしてやるよ」に見られるような閉塞感を感じ、日本という社会においては好きなことを仕事にしていくことができるのはごく一部の環境や能力に恵まれた人だけなのではないかと感じている人も少なくないのが実際のところなのではないかと思います。
では、好きなことを貫いていくには、どのようにすればよいのでしょうか。
梅田望夫氏がこれまでの書籍やブログのエントリで繰り返し発信しているように、好きなことを貫き、好きであるが故に人生のどれだけ多くの時間を使っても苦にならないような分野に身を置いて仕事をしている人というのは、本当に輝いて見えます。
しかし一方で、ひとたび社会に出れば「俺が今感じてる閉塞感をリアルな言葉にしてやるよ」に見られるような閉塞感を感じ、日本という社会においては好きなことを仕事にしていくことができるのはごく一部の環境や能力に恵まれた人だけなのではないかと感じている人も少なくないのが実際のところなのではないかと思います。
では、好きなことを貫いていくには、どのようにすればよいのでしょうか。
交換不可能な能力に磨きをかける
好きなことを貫いている人の多くは、交換不可能な能力、つまり、こういうことをお願いするとしたらこの人以外には考えられないという種類の能力に磨きをかけることに注力しています。
それは純粋にその分野に対する情熱がそのようにさせている場合もあるでしょうし、自分戦略の一環としてそのように振舞っている場合もあるでしょう。いずれにしても彼らは交換不可能な能力を磨くことに注力しています。例えばプログラマーであれば、まだ世の中にないサービスを作り上げて普及させることは交換不可能な能力を磨くことの一つです。
好きなことを貫いている人の多くは、資格の取得や学歴による自分自身の権威付けに対して、驚くほど無関心です。ある分野のスキルを伸ばして資格を取ったところで、その資格を取得しているすべての人と交換可能であることを証明しているに過ぎないからです。
交換可能な能力を高めることが、好きなことを貫くための妨げになることも少なくありません。仕事は、その仕事をこなす能力を持つ人のところにやってきます。交換可能な能力を高めれば、交換可能な仕事が大量に押し寄せてきます。
「してはいけない」こと
私たちは小さい頃から、たくさんの「してはいけない」ことの中で生きています。
学校のテストで低い点数を取ってはいけない。遅刻したり休んだりしてはいけない。受験で失敗してはいけない。卒業したら有名な会社に入らなければいけない。会社に入ったら最低三年はいなければならない。転職する場合には空白の時間をつくってはならない。
好きなことを貫いている人の多くは、これらの「してはいけない」ことをよく破ります。「してはいけない」ことを全部守っていたら、それだけで精一杯になってしまって、好きなことに時間を割くことができなくなってしまうからです。
これらの「してはいけない」ことの多くは、実際には、ある特定状況下においてのみ当てはまるものです。例えば、大企業の古風な人事担当者は転職の際の空白を気にするかもしれませんが、スタートアップの若い採用担当者の多くは、何年か空白があったところでほとんど気にしません。守らなければならないかどうかは状況次第です。
好きなことを貫いている人の多くは、「してはいけない」ことをあるところで破り、そこで浮いた時間を好きなことに費やしています。そして自分の交換不可能な能力にどんどん磨きをかけています。
以上の内容は、私が知っている範囲で、好きなことを貫いている人の多くに当てはまる傾向を私なりにまとめてみたものです。
好きなことを貫けるかどうかは一見、環境や能力に依存するように思えますが、上記のような気持ちの持ちよう次第で、ずいぶんと状況が変わってくるように思えます。
関連エントリ
・持続可能な成長を実現する「ラストマン」という自分戦略: 八百屋になりたい人が肉屋に入ってしまったらどうするか?
・バランス感覚を身に付けると、コミュニケーションの角と同時に能力の角も取れることがある
・エンジニアの進むべき道についてエジケンのブログを読んで考える
・ベンチャー企業の始め方
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毒とはいったい何なのか?
買いですが。
好きなことを貫いている人の多くは、交換不可能な能力、つまり、こういうことをお願いするとしたらこの人以外には考えられないという種類の能力に磨きをかけることに注力しています。
それは純粋にその分野に対する情熱がそのようにさせている場合もあるでしょうし、自分戦略の一環としてそのように振舞っている場合もあるでしょう。いずれにしても彼らは交換不可能な能力を磨くことに注力しています。例えばプログラマーであれば、まだ世の中にないサービスを作り上げて普及させることは交換不可能な能力を磨くことの一つです。
好きなことを貫いている人の多くは、資格の取得や学歴による自分自身の権威付けに対して、驚くほど無関心です。ある分野のスキルを伸ばして資格を取ったところで、その資格を取得しているすべての人と交換可能であることを証明しているに過ぎないからです。
交換可能な能力を高めることが、好きなことを貫くための妨げになることも少なくありません。仕事は、その仕事をこなす能力を持つ人のところにやってきます。交換可能な能力を高めれば、交換可能な仕事が大量に押し寄せてきます。
「してはいけない」こと
私たちは小さい頃から、たくさんの「してはいけない」ことの中で生きています。
学校のテストで低い点数を取ってはいけない。遅刻したり休んだりしてはいけない。受験で失敗してはいけない。卒業したら有名な会社に入らなければいけない。会社に入ったら最低三年はいなければならない。転職する場合には空白の時間をつくってはならない。
好きなことを貫いている人の多くは、これらの「してはいけない」ことをよく破ります。「してはいけない」ことを全部守っていたら、それだけで精一杯になってしまって、好きなことに時間を割くことができなくなってしまうからです。
これらの「してはいけない」ことの多くは、実際には、ある特定状況下においてのみ当てはまるものです。例えば、大企業の古風な人事担当者は転職の際の空白を気にするかもしれませんが、スタートアップの若い採用担当者の多くは、何年か空白があったところでほとんど気にしません。守らなければならないかどうかは状況次第です。
好きなことを貫いている人の多くは、「してはいけない」ことをあるところで破り、そこで浮いた時間を好きなことに費やしています。そして自分の交換不可能な能力にどんどん磨きをかけています。
以上の内容は、私が知っている範囲で、好きなことを貫いている人の多くに当てはまる傾向を私なりにまとめてみたものです。
好きなことを貫けるかどうかは一見、環境や能力に依存するように思えますが、上記のような気持ちの持ちよう次第で、ずいぶんと状況が変わってくるように思えます。
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コメント
コメント一覧 (2)
好きなことを仕事にするのは、大変です。