2008年05月22日

スティーブ・ジョブズ風プレゼンは使いどころが肝心

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昨日、ZDNetに「Steve Jobs氏のようにプレゼンテーションをする方法」という記事が掲載されており、これはとても良くまとまっているし面白い記事だったわけですが、このプレゼン手法は使いどころが結構難しいな、とも思ったので、マーケティング担当の斉藤君とアルバイトの佐藤君という2人の架空人物を通してケーススタディを考えてみました。

まずマーケティング担当の斉藤君のケースを考えてみます。

- 某日、マーケティング部定例会議にて -

部長 「では次は、斉藤君から先週のイベントの報告をお願いします。」
斉藤 「...われわれは今日、共にある歴史をつくることになる。」
部長 「斉藤君...!?」

 ざわめく会議室。

斉藤 「人類はこれまで3つのリンゴを手にしてきました。アダムとイブのリンゴ、
ニュートンのリンゴ、そして、アップルのリンゴ。」
斉藤 「われわれは今日、4つ目のリンゴを手にすることになります。」

 静まり返る会議室。
 一体、何が始まろうとしているんだ...

斉藤 「イベントの来場者数は、目標1500人に対して...」
斉藤 「1400人でした。」

 息を飲み次の発言を待つ参加者たち。
 先ほどまで退屈そうに携帯をいじっていた課長も
 思わず手を止めた。

斉藤 「以上です。」

え!? っていうか4つ目のリンゴの話は...。

次にアルバイトの佐藤君の事例を見てみましょう。

部長 「佐藤君、さっきお願いしたコピー、どうなってるかな?」

佐藤 「現在のコピー機は、賢くもなければ、使いやすくもありません。
私は、これまでのどんなコピー機よりも賢く、非常に使いやすい画期的な
製品をつくりたいと考えています。」

部長 「...いや、それはいいんだけど、コピーを...」

 - 数分後 -

佐藤 「これから、驚くべきものをお見せします...」

部長 「...普通にコピーしてきただけのようだけど。」

佐藤 「私はコピー機がこれまであった場所ではなく、これからいく場所に向かって...」

部長 「もういい。仕事に戻ってくれ。」

この二つの事例はちょっと極端かもしれませんが、スティーブ・ジョブズ風プレゼンは場の空気をドラマチックに演出する反面、その演出に見合った内容が伴わないと、パロディーにしかならないところがありますね。使いどころが肝心なんだろうと思いました。

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心に残るプレゼンは、必ずと言っていいほど事前に用意周到に準備されている


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lalha at 11:03 │仕事  │Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by S   2010年07月11日 02:58
プレゼンを検索→ジョブスのプレゼン方法からコメント欄にトラックバックが張っていて来ました。入念なリハともにどうどうと自信をもってプレゼンでは発言しなければなりません。日本人には向いてないかも。平の社員が、この手法を用いて突然やりだしたら他の人はびっくりするでしょうね。

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