2010年07月08日

ブラウザ三国志17鯖 - プログラマー同盟の軌跡その3 (死闘編)

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北西連合は、その名前の通り、北西を中心として活動している同盟の連合だった。このことは、2つのことを意味していた。

(1) 北西地区では鉄壁の防衛体制が実現
(2) それ以外の地区では遠征砦を立ち上げて戦う必要がある

このため、ゲームの最終目的の一つであるNPC城がそびえ立ち、武帝連合の主力部隊が本拠を構える中央地区での足場確保が北西連合の各同盟の重要課題となっていた。

■ 青年Youthkeyと守護神PICSY
プログラマー同盟は中央での足場を確保すべく、小規模同盟を中心に、中央地区に領地を持つ君主に同盟への参加を呼びかけていたが、なかなか良い返事を得ることができなかった。その理由は様々だったが、一番多かったのは、「プログラマーではないので」というものだった。私は自分の同盟に、参加同盟員の職業を限定するような名前をつけてしまったことを悔いたが、既にプログラマー同盟の名前は各所で知られており、今更同盟の名前を変えるわけにもいかなかった。いっそ、同盟の名称を制御文字にして見えなくしようという提案もあったが、運営が黙っていないだろうという指摘から却下された。

そんな中、中央に領地を構えるD.U.同盟の盟主Youthkey が、私からの勧誘に応え、同盟に参加してくれることになった。

Youthkey 「なんか、同盟の名前からして頭よさそうだったんで。」

春風のように爽やかにプログラマー同盟に舞い降りたYoutykeyだったが、立地状況的に、彼の本拠が中央地区での主戦場になることは明らかだった。

ここで、プログラマー同盟員をもう一人紹介しておかなければならない。守護神PICSYである。

PICSYは、16 鯖で他の同盟員から孤立した離れ島に本拠を構えており、中規模同盟から奇襲による戦争をしかけられながら、1ヶ月半、3時間おきにアラームをセットして睡眠時間を犠牲にしながら戦い続けることで、常に防衛ランキング上位をキープしながら最後まで本拠陥落を許さなかった防衛伝説を持つ君主である。

彼は16鯖での防衛戦で疲れきっており、半ば引退している状態だったが、PICSYと私とは10年来のリアルの知り合いなので、私は書簡ではなくメールで、恐る恐る彼に「Youthkeyに防衛指導してくれないか」と問い合わせた。

PICSY 「いいよ。僕が知ってる知識は教えるよ。」

守護神PICSYが、再び大地に降り立ったのだ。

■ 武帝連合との開戦
北西連合では、毎週1回幹部による定期会合を開いており、武帝連合に対する戦略として、次のことが決まっていた。

(1) まずラビアンがAIKAに宣戦布告し、北西地区に武帝の注意をひきつける
(2) その間、大日本とプログラマーは中央での遠征砦を少しでも育て、中央での開戦に備える
(3) 劉備軍は準備ができ次第、武帝の主力砲シャハルに集中攻撃を行ない、戦力をそちらに向けさせる

X-dayはゴールデンウィーク明けに訪れた。ラビアンが陽動作戦として、AIKAに宣戦布告したのである。

ラビアンが開戦してまもなく、プログラマー同盟もAIKAに対して宣戦布告を行った。AIKAに対しては以前から別件で宣戦布告する十分な理由があった他、武帝とは引き続き皇帝とやり取りしており、先方が開戦を望んでいないことを知っていたので、中央ではすぐに開戦しないだろうと踏んでいたのである。

すぐに皇帝から、「AIKAと停戦できないか」という打診があり、ここでプログラマー同盟は「かぐや姫作戦」を実行に移した。つまり、実現が難しい条件を停戦条件として提示し、時間を稼ぐのである。

この作戦により数日間の猶予を得ることができたが、そう何日も開戦を引き延ばすことはできなかった。そして遂に、武帝連合からの宣戦布告により、中央地区で武帝連合とプログラマー同盟との戦争が始まる。足場となる砦も立ち上がっておらず、北西地区でもAIKA と戦争を継続しており、プログラマー同盟にとっては非常に厳しい状況での開戦であった。

■ Youthkey防衛戦
武帝連合と開戦するや否や、Youthkey本拠周辺は激戦区となった。プログラマー同盟員も何人も遠征してきてはいたものの、現地での兵力を十分に作れていなかったことに加え、中央地区での武帝との戦争は、プログラマー同盟にとって初めての防衛戦だった。
(プログラマー同盟の戦争は、そのほとんどが破竹の勢いで相手を一斉制圧する戦争だった)

そんな中、Youthkeyと周辺の遠征同盟員は、PICSYの指導の元、防衛戦を展開していった。
Youthkeyはシャワーを浴びる時間も惜しんで、全力で防衛に当たった。

誰もが寝静まった夜中にも、Youthkeyは少しでも目が覚めると、必ずチャットルームに姿を現した。

Youthkey 「誰かいますか?・・・誰もいない・・・俺、何か抜けてることないですかね。大丈夫かな・・・」

Youthkeyも、他の参戦者も、睡眠時間を削って全力で防衛戦に取り組み、不眠不休の2週間以上にも及ぶ大防衛戦が展開された。しかしそれでも、プログラマー同盟はYouthkey 本拠を守りぬことはできなかった。

Youthkey 「みんなの砦が・・・みんなの砦が赤く見えるよ・・・俺、落ちちゃいました・・・。兵士用意しておけってあれだけlalhaさんにも言われてたのに、俺、自分のランキング気にして内政ばかりして、それでこんなことになっちゃって・・・」

しかし誰もYouthkeyを責める者はいなかった。
彼がどれだけ真剣に防衛戦に取り組んでいたかを、プログラマー同盟の誰もが知っていたからだ。

lalha 「本拠が陥落しただけだよ。まだゲームは終わってない。」

チャットでそう打ち込む私の頬には、涙が伝っていた。胸が締め付けられるように苦しくなり、嗚咽で肩が揺れた。キーボードにぽたぽたと涙がこぼれ落ちた。

Youthkey 「この後、俺にできることがあれば言ってください。俺、プログラマー以外でやるつもりはないですから。もしその方が都合がよければ、データ削除したっていいです。」

最後に、PICSYの領地が一つだけ残った。

PICSY 「ぼくは責任をとって、できるところまでやってみるよ。」

その後、PICSYは、配下になったYouthkeyと連携し、周囲一面武帝連合の中、領地たった一つの状況から、1週間以上粘った。やはり守護神は健在だったのである。しかし、それも長くは続かなかった。何度か逆転のチャンスもあったが、数分単位のタイミングのずれにより、どのチャンスも実ることはなかった。

mzkn戦争に始まり、各地で連戦連勝を重ねてきたプログラマー同盟にとって、初の敗戦であった。
プログラマー同盟は中央での足場を失った。

■ 覚醒
Youthkey 防衛戦の途中あたりから、盟主である私自身に、現実世界でもいくつかの変化が見られ始めた。

最初に予兆が現れたのはPCのIMEだった。「へいしゃ(弊社)」がデフォルトで「兵舎」に、「かいせん(回線)」が「開戦」に変換されるようになり、通常の顧客とのメールのやり取りが、よく確認しないで送ると、物々しいメールになってしまう危険性が出てきた。ブラウザ三国志のことをTwitterでも書いていたので、「今日は、(戦争が)忙しい中、お時間を取っていただきありがとうございます」などとビジネスミーティングで感謝されるケースも出てきた。

しかし、最大の変化は、身体の変化だった。睡眠時間をほとんど取らずともまったく眠くならず、何も食べなくてもお腹が空かず、仕事においても、ブラウザ三国志の戦略立案においても、ものすごい速度でアウトプットが出るようになった。そして、ときどき体が、暑くもないのに変な汗をかくようになった。

この状態が2週間ほど続いた後、その後の一週間は頭がまったく回らず、何も手がつかない状態になった。後に調べてみたところ、これは覚せい剤を使った時の症状と似ていることがわかった。極度の興奮状態が、自然覚醒を招いたのかも知れない。

そしてこの身体の覚醒と時期を同じくして、私は「臥龍覚醒LV4」というスキルを持つ青色のカードを手に入れた。

■ ラビアン同盟との共闘
中央での戦争の後、同時並行で進んでいたAIKA戦に主戦場が移った。
拮抗していた戦況を変えるべく、私を含めたYothkey戦参戦者が遠征し、戦況を一変させる算段だった。覚醒した盟主の率いるプログラマー同盟は、やはり攻める戦争では圧倒的な強さを見せた。1週間強で近隣地区の十数の君主を陥落させ、該当地区を完全制圧し、この地区での戦争は終結した。

その頃、ラビアン同盟は別のところで、武帝連合、熊の姫との激戦を繰り広げていた。プログラマー同盟はまたしても主戦場を移し、武帝連合との戦争地区に遠征してラビアン同盟の戦争に参戦した。この地区に本拠を構える武帝君主AIKA(AIKAには個人と同盟とがある)は、プログラマー同盟参戦後、Youthkeyを彷彿させる防衛戦を展開した。

本拠隣接状態で臥龍覚醒の青いカードに援軍を撃ちぬかれた後に、車を含めた大量の敵襲が着弾していく中、AIKAは兵士が一人もいなくなっても、防御武将でない武将もすべて動員して、一つ一つの着弾にデッキコストを全部使って武将を貼りつけた。全力で防衛に取り組むその姿に、敵方ではあるもの、北西連合君主も胸を打たれた。いつからかAIKAを始めとした武帝連合の名君主に対する尊敬の感情が芽生え始めた。

AIKAの驚異的な粘りにより、1つの着弾があと5分遅いタイミングであれば本拠陥落、というギリギリのところまで持っていったものの、最終的にAIKAを陥落させることは難しそうな状況になった。一期終了が迫っていたのだ。

ここで、ラビアンが電撃作戦により、別地区で戦争していた熊の姫同盟盟主本拠への隣接に成功する。一期終了直前のこのタイミングで、プログラマー同盟は重大な判断を迫られた。ここで熊の姫盟主に兵力を向ければ、ラビアンが熊の姫に勝利する確率は格段に上昇する。しかし、熊の姫と開戦すれば、プログラマー同盟にも陥落させられてしまう同盟員も出るかも知れない。

一晩考えた末、私は熊の姫に宣戦布告し、プログラマー同盟員に全力で熊の姫盟主本拠を攻撃するよう指示した。戦争狂の同盟員たちの残存兵力のすべてが熊の姫に向けられた。

そしてまさに一期終了の数時間前、ラビアンは無事熊の姫盟主本拠を陥落し、戦争に勝利したのであった。
(厳密には盟主交代していたが、シンボルとしての元盟主の陥落がラビアンにとっての勝利の条件だった)

そして2010年6月9日19時00分、戦争に始まり、戦争に終わったプログラマー同盟の激動の4ヶ月も、一期終了と共にその幕を閉じたのだった。


■ おわりに: 17鯖の英雄たち
今回のエントリでは詳しく紹介できなかったが、大日本の4429、武帝連合の皇帝、第三勢力のお船さん、傭兵の諸葛玄、大砲・大防衛戦のシャハル、超重爆撃の専務など、 17鯖には多数の名君主がいた。プログラマー同盟の中にも、槍のTorn、バランス外交のトプカピなど、その人だけで1エントリ書けそうな君主が多数在籍していた。

たくさんの思い出を残してくれた17鯖の君主達に、そして、我々にとっては脅威ではあったものの、ブラウザ三国志という舞台を用意してくれたAQインタラクティブの運営のみなさんに、この場を借りて感謝の意を表したい。

(前の記事: 皇位継承編編)


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lalha at 20:07 │ゲーム  │Comments(6)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by まさ   2010年07月09日 16:22
まとめて読ませてもらいました。
面白かったです。

やられた側なんであんまり褒めると武帝の仲間に怒られそうですが、北西連合は作戦実行力・結束力が武帝より勝っていたんだと思います。

武帝もAIKA・熊・黄竜会と共闘と謳っていましたが、結局最後まで一緒に戦ったのはAIKAだけでしたから。熊さんは最後の方でまた共闘すると言ってきてくれましたけど。

でも俺はだからこそあえて武帝のすごさを強調したいです。武帝が同盟員を増やさなかったのは、これ以上増やしてもチケット回らなくなるから、という同盟員のことを考えた理由からでした。あの少ない人数で、北西との戦いをよく戦い抜いたと思います。本当に個人個人のレベルの高い人たちの集団でした。


細かいこと、ここは実はあ〜だったんですよ。って書きたいけどそれは割愛して、お互いの健闘を賞賛します。

今期は4429さん同様のんびりモードですが、暗闇産業ともどもよろしくお願いいたします(ノω`)





2. Posted by lalha   2010年07月09日 16:33
武帝連合は本当に個人のレベルが高い人が集まっていたと思います。戦っていて強くそう感じました。

あと、Youthkey防衛戦のときに特にそう思いましたが、武帝連合内での近接地区メンバー同士の連携も見事でした。

北西連合が結束することができたのは、「武帝連合という最強の同盟があったから」というのも大きいと思います。

今回、「プログラマー同盟の軌跡」がテーマなので、情報や視点など、相当偏っていると思いますが、どうかご容赦を m(__)m

最後のお船さんラジオをはじめ、17鯖は色々と戦争もありながら、最後にお互い健闘を讃え合える形で終われたのは本当に素晴らしかったと思います。

それでは、二期もよろしくお願いします :)
3. Posted by スタ   2010年07月12日 21:43
プログラマ同盟のエントリーを読んで感動しちゃいまいした!
18鯖メインでやっていたのでプログラマ同盟さんのような同盟と関われず、少し残念でした。
しかし、二期は17鯖出身の同盟に加入したことにより、旧ラビアン・プログラマさんとは近い関係になりそうです。
何かありましたらどうぞ宜しくお願いします。
4. Posted by お船   2010年07月28日 02:35
読ませてもらいました!
刺激を受けました!
ちょこっと最後に登場させて頂いて感謝^^
1期のラストで、戦いがあってもお互いを尊重できる土壌は出来たと思うので、お互い2期も何があっても、なくても切磋琢磨しましょう!

いつか共に同じ相手に戦う事もあるかもしれませんし、もしかしたらお互いの刃を交える事もあるかもしれませんが、知略と武力を競いましょうね!
5. Posted by あすか   2010年07月31日 00:23
プログラマー同盟を敵にしなくてよかったです・・・。
ラビアンの撫子城周辺で色々と助けていただいてありがとうございました!

そして今期はぷーあんでお世話になってます。
今後ともよろしくお願いいたします。
あと、24鯖も・・・w
6. Posted by JUN   2010年09月05日 17:33
じっくり読ませて頂きました。

私は17鯖からブラ三を始め理解度も低かった為あまり目立たない存在でしたが、武帝元帥府の雲南地区にてYouthkey氏との戦いに参加していました。

雲南地区には沢山の名君主が居て、その方たちのアドバイスの下かなりの苦戦を強いられた事を今でもハッキリと覚えています。

その戦争のさなか、ここに書かれているようなドラマがあったとは・・・。

武帝も素晴らしい同盟でしたが、プログラマー同盟も素晴らしい同盟だったんですね。
一緒に戦えて良かったと思いました。

2期は18鯖がメインだったので18鯖同盟で盟主としてスタートしましたが、リアル多忙につき盟主を降り現在はいろいろな流れで大日本の支部同盟として【竹馬】の一員で活動しています。

今期もよろしくお願いします。

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