先程、クレディセゾンの来期組織のプレスリリースが出ましたが、3/1からクレディセゾン CTOの仕事をメインの仕事にしていくことになりました。
(立場は変わりますが技術顧問という形でセゾン情報システムズ/アプレッソの仕事も継続しますので、引き続きぜひ何かありましたらお声がけください。昨年秋にはAmazon Alexaスキルアワードで法人部門優勝&特別賞のダブル受賞もしたりしてだいぶ面白くなってきています!)。

で、クレディセゾンで何をやっていくか?
エンジニアリングチームの立ち上げをします。

具体的には2つのことをしようとしています。

1. 事業戦略とITの一体化
クレディセゾンは金融の会社です。ITの世界の枠組みで言うと、いわゆるユーザー企業です。

少し前までは、多くのユーザー企業にとって、ITは「社内業務の効率化」のためのものであり、重要ではない、とまでは言わないまでも、今日のような重要性を持つものではなかった。

それが、この数年、いわゆるデジタル・ディスラプションの流れの中で、ITの使い方如何によって事業競争力そのものが決まる状況になってきている

そんな中、何でもかんでもという訳にはもちろんいかないけれど、少なくともITを戦略的に事業そのものに活かしていく領域については、やはりある程度自分たちでシステムを作っていかないといけない。まず、スピードとコストの問題、機動性高くユーザー体験を改善していくことの重要性がある。加えて、間に色々な企業間のやり取りや組織間のやり取りが発生することで、コンセプトと実際につくるものとの間にギャップが生まれやすい状況ができてしまう。技術特性の理解から生まれる事業のアイデアもあって、事業戦略とITとを切り離さずに一つのユニットでやっていかないといけない領域が出てきている。

もちろんこれからも、ベンチャーと組んでやっていくべき領域はあるだろうし、SIerに依頼すべき領域もあるだろうけれど、「ここは自分達で作ろう」という選択肢がない、という状況はまずい。

あとは個人的に一番大きいのは、少し前にダイヤモンド社の記事で、「平成元年と平成三十年の世界時価総額ランキング50位」が発表されたのを見て、平成元年には50社のうち32社が日本で、それが平成三十年にトヨタ自動車一社になった、というのを見て、いろいろと考えるところがあったんですね。

クレディセゾンはクレジットカード事業だけで年間5兆円近いトランザクションを捌いていて、関連カードも含めるとお客様基盤は3700万人にも上り、ここにITやデジタルの力を本気で事業の力として取り込んでユーザー体験をまっすぐに見据えた取り組みをしていくことができれば、絶対面白いことができる。

一般的に、ある程度の事業規模と長い歴史とがあると、そこにはたくさんの成功体験もあって、「デジタルの時代だ」と言ったとしても、簡単に変わることができないし、逆に言うとそれだけのものを背負っている。でも、もし本気で会社の経営レベルで技術戦略を打ち立てて、その戦略を体現するシステムを自分たちで作り上げることができたら。これは、取り組むべき価値のあるチャレンジになる。

なので、クレディセゾンの中にエンジニアリングチームを作ろうと思っています。3/1時点ではCTOとして私一人しかおらずまったくのゼロなのですが、2000年にアプレッソでDataSpiderを企画して作り始めたときも、2013年にセゾン情報システムズの仕事を始めたときも、その後2016年にテクノベーションセンターを立ち上げることになったときも、いつも最初はひとり。ゼロから始めるからこそ無限の可能性があるし、もし大企業に本気のエンジニアリングチームができて、それで事業が大きく変わったら、面白いと思いませんか。

2. 事業部門の技術支援
それから、事業部門の技術支援も重要な仕事だと考えています。

「この領域でAIを使って・・・」、「ブロックチェーンを使ってこういう仕組みを・・・」、「こういうテックベンチャーがあるんだけど技術の専門家から見るとどうなの?」

といった相談事はかなりたくさんあろうかと考えています。

さらに、「HRTの原則」や「心理的安全性」等の文化的な発信基地としても機能させていきたい。

というわけで、仲間を募集します。3/1から動き始めるのでちゃんとした募集はまた別途になるのですが、ちょっとでも興味あり、という方、まずは一度軽く私とお話だけでもしませんか。技術スタックを決めるのもこれからではありますが、少なくとも、多くのユーザー体験はスマホが入り口になっていくので、スマホアプリの開発、その裏側のサーバーサイド、それから当然クラウドを前提に作りますし、UI/UXデザイナーもユニットの中に必須だと思っています。当然、アーキテクトも必要だし、テストもあるし、運用の観点もあるし、AIの活用領域も幅広くあるし、データサイエンティストも無限の活躍の幅があるだろうし、その他「いやいや、私みたいな人がいた方が絶対いい!」というような提案も大歓迎です。「まだ自分にはあまり自信が・・・」という方も、まずは気軽にご連絡ください。私はCTO的な話とかエンタープライズ向けミドルウェアの開発とかオブジェクト指向設計とかこれまでやってきた領域はありますが、今回のような取り組みは初めてなので、あらゆるお話について、雑談レベルでも良いので、まずはお話させてもらいたいと思っています。

話してみても良いよ、という方は、ぜひこちらのフォームからメッセージをお願いします!願わくば、ぜひ大企業の事業を、ユーザー体験を、技術を使って一気に良くしていくチームで、ご一緒できればと思います。