我が家は小学生の子供が3人おり、みな近所の公立の小学校に通っている。
一番上の長男が生まれたばかりの頃はうちの子供はみんな中学校までは公立がいいんだろうなぁ、と思っていたのだが、長男については友人の親からも「私立の方が向いているのかも」と言われることがあり、親としても何となくそうかもねぇ、などと話し始めたのが小学6年になった昨年の春。そして直後に友人もたくさん受けていた無料学力テストの結果を受け取りに近くの学習塾に行った際、そこで言われた言葉が「あのね。今からは無理ですよ。お子さんはずっと塾や家庭教師なしで学校の授業だけ受けてきたようですけれど、もう小6に入ってしまっていますから。塾では5年生までに6年生までの勉強を全部終わらせて、6年生はひたすら応用問題を解くんです。それに今回のテストは受験しない生徒も多数受けるごく一般の学力テストで、そこで現在偏差値40台ですし・・・。ですから、私たちからご案内できるのは、中学ではなく高校受験に向けて、いまから塾に通うことです。」というものだった。
一番上の長男が生まれたばかりの頃はうちの子供はみんな中学校までは公立がいいんだろうなぁ、と思っていたのだが、長男については友人の親からも「私立の方が向いているのかも」と言われることがあり、親としても何となくそうかもねぇ、などと話し始めたのが小学6年になった昨年の春。そして直後に友人もたくさん受けていた無料学力テストの結果を受け取りに近くの学習塾に行った際、そこで言われた言葉が「あのね。今からは無理ですよ。お子さんはずっと塾や家庭教師なしで学校の授業だけ受けてきたようですけれど、もう小6に入ってしまっていますから。塾では5年生までに6年生までの勉強を全部終わらせて、6年生はひたすら応用問題を解くんです。それに今回のテストは受験しない生徒も多数受けるごく一般の学力テストで、そこで現在偏差値40台ですし・・・。ですから、私たちからご案内できるのは、中学ではなく高校受験に向けて、いまから塾に通うことです。」というものだった。
そうなのか。近頃、中学受験が過熱しているとは聞いていた。6年生から始めるのではもう無理なほどまでに難易度が高いものなのか、そうか、、。
だが待てよ。不可能だと言われるくらい難しいのであれば、その難しいというゲームを、知恵と工夫とでクリアできたら、これはちょっとおもしろいのではないか。そう思い息子の意見も聞いてみると、息子も、そうか、たしかにそうかもね、などと言う。
一方で、多感な小学生時代。勉強よりも大切なことの方が多いはずだ。だから勉強漬けには絶対にしたくない。息子も塾や家庭教師は嫌だと言っている。家でゆっくり本も読みたいし、友達ともたくさん遊びたいし、ゲームもしたいし、家族で旅行に行ったりもしたい。温泉にも行きたい。時間を気にせずゴロゴロする時間も好きだと言っているし大切だ。息子がのめり込んでいるガンプラ制作も好きなだけやらせてあげたい。そんな諸々を踏まえて私たち親子が行き着いたのは、「小6のGW明けから、遊びや旅行の時間は減らさず、塾にも行かずに家庭教師もつけずに中学受験にチャレンジする。勉強は家で親が教える。」というものだった。
この方針が決まってすぐに、私は算数、理科、社会の3教科の自由自在を購入し、目指すとすればこのくらいかな?という偏差値60+(首都圏模試合格率80%)くらいの学校の過去問を見たりし始めた。(これより上を目指すと上記方針では実現不可能だと考えた。というかこのレベルでも開始当初は無理ゲーに思えた)
勉強のスタイルとしては、子どもの勉強の予定を立ててやりなさいと言うのではなく、親が隣に座って一緒に学び、教え、一緒に問題を解いていくスタイルとした。GW明け当初は一番時間がかかりそうな算数だけにフォーカスして私が教えた。夏頃からは理科を追加で教え始め、秋に入ってからは奥さんに国語と社会を担当してもらい二人で息子と一緒に勉強した。おかげで私たち夫婦は小学生学力が上がった。我が家は夫婦とも中学受験していないので、中学受験固有のつるかめ算などは親にとっても初めて学ぶ内容だ。
この勉強方法をしながら私は「解答を間違えた時に、それがいかにありえない面白い状況かを子供に伝え、大笑いさせながら勉強を進めていく」という小野メソッドとでも呼ぶべき方法を編み出した。例えば流水算。静水時に時速6kmで進むボートがある。6km離れたA地点とB地点の移動に要した時間は上りが〇〇分、下りが〇〇分、さて川の流れは時速何kmでしょうか、というような問題。息子が出した答えは計算ミスにより、川の流れは時速60kmとなった。ボートがエンジンを全開にして川を上っていこうとしても、その約10倍の速度で下流へと流されていくのである。なんという恐ろしい川・・・殺人河川とでも言うべき川だ。時速60kmで走る車の動画をYouTubeで探してきて見せながら「この川やばすぎるでしょ・・・」などと説明する。息子は大笑いして笑い泣きして、もう一度問題を見直す。今度は正解する。正解後もまだ笑いが止まらない。あるいは理科で人の胎児が生まれた時の問題。ア.オギャーと産声を上げて肺呼吸が始まる イ. 目を見開くと肺呼吸が始まる ウ.。。。というような問題がある。イ.のあかちゃんがいたらこんな感じだと演技する。息子があまりにも笑っているので妹二人もなになに楽しそうなんだけどと集まってくる。いや、実はね、、、と話すと妹たちも爆笑する。終始こんな感じで勉強を進めていくと、もう勉強が面白くて仕方なくなる。最近はついに息子が「次いつ一緒に勉強できるかな」「友達と遊ぶより楽しいんですけどw」などと言い始めたくらい笑い転げながら勉強する。
……っという風にして、塾なし家庭教師なしで9か月間勉強をしてきた。そして2/1から始まった本番。このやり方なので開成とか超難関校は当然無理である(9か月中学受験の勉強を一緒にした私が問題を見てみてもこりゃ無理だと思った)。受ける気もないし受かる可能性もない。基本的には近くの公立でも全然問題ないので、滑り止めなどは受けずに、当初想定したレベルの学校で家から遠すぎない学校のみに絞って4つの学校の受験本番がいよいよ始まった。そしてまずは初日の一校は合格!塾の先生からは無理だと言われたが、親子で不可能を可能に変えた良い思い出ができた。夫婦が無駄に小学生学力が上がったことは特に意味はなかったが、休みの日に息子と9時間とか勉強する日もあり、脳のいつも使わない部分が刺激されてある種のストレッチをしているようでもあり不思議な気持ちよさがあった。なにより、息子とたくさんの時間を共に過ごして同じ目標に向けて取り組んできたことは息子にとっても私たちにとってもプライスレスな時間になったと思う。そして、笑わせながら勉強する方法はかなりおススメである。家で教えようかと思っている方はトライしてみる価値があるかもしれない。
だが待てよ。不可能だと言われるくらい難しいのであれば、その難しいというゲームを、知恵と工夫とでクリアできたら、これはちょっとおもしろいのではないか。そう思い息子の意見も聞いてみると、息子も、そうか、たしかにそうかもね、などと言う。
一方で、多感な小学生時代。勉強よりも大切なことの方が多いはずだ。だから勉強漬けには絶対にしたくない。息子も塾や家庭教師は嫌だと言っている。家でゆっくり本も読みたいし、友達ともたくさん遊びたいし、ゲームもしたいし、家族で旅行に行ったりもしたい。温泉にも行きたい。時間を気にせずゴロゴロする時間も好きだと言っているし大切だ。息子がのめり込んでいるガンプラ制作も好きなだけやらせてあげたい。そんな諸々を踏まえて私たち親子が行き着いたのは、「小6のGW明けから、遊びや旅行の時間は減らさず、塾にも行かずに家庭教師もつけずに中学受験にチャレンジする。勉強は家で親が教える。」というものだった。
この方針が決まってすぐに、私は算数、理科、社会の3教科の自由自在を購入し、目指すとすればこのくらいかな?という偏差値60+(首都圏模試合格率80%)くらいの学校の過去問を見たりし始めた。(これより上を目指すと上記方針では実現不可能だと考えた。というかこのレベルでも開始当初は無理ゲーに思えた)
勉強のスタイルとしては、子どもの勉強の予定を立ててやりなさいと言うのではなく、親が隣に座って一緒に学び、教え、一緒に問題を解いていくスタイルとした。GW明け当初は一番時間がかかりそうな算数だけにフォーカスして私が教えた。夏頃からは理科を追加で教え始め、秋に入ってからは奥さんに国語と社会を担当してもらい二人で息子と一緒に勉強した。おかげで私たち夫婦は小学生学力が上がった。我が家は夫婦とも中学受験していないので、中学受験固有のつるかめ算などは親にとっても初めて学ぶ内容だ。
この勉強方法をしながら私は「解答を間違えた時に、それがいかにありえない面白い状況かを子供に伝え、大笑いさせながら勉強を進めていく」という小野メソッドとでも呼ぶべき方法を編み出した。例えば流水算。静水時に時速6kmで進むボートがある。6km離れたA地点とB地点の移動に要した時間は上りが〇〇分、下りが〇〇分、さて川の流れは時速何kmでしょうか、というような問題。息子が出した答えは計算ミスにより、川の流れは時速60kmとなった。ボートがエンジンを全開にして川を上っていこうとしても、その約10倍の速度で下流へと流されていくのである。なんという恐ろしい川・・・殺人河川とでも言うべき川だ。時速60kmで走る車の動画をYouTubeで探してきて見せながら「この川やばすぎるでしょ・・・」などと説明する。息子は大笑いして笑い泣きして、もう一度問題を見直す。今度は正解する。正解後もまだ笑いが止まらない。あるいは理科で人の胎児が生まれた時の問題。ア.オギャーと産声を上げて肺呼吸が始まる イ. 目を見開くと肺呼吸が始まる ウ.。。。というような問題がある。イ.のあかちゃんがいたらこんな感じだと演技する。息子があまりにも笑っているので妹二人もなになに楽しそうなんだけどと集まってくる。いや、実はね、、、と話すと妹たちも爆笑する。終始こんな感じで勉強を進めていくと、もう勉強が面白くて仕方なくなる。最近はついに息子が「次いつ一緒に勉強できるかな」「友達と遊ぶより楽しいんですけどw」などと言い始めたくらい笑い転げながら勉強する。
……っという風にして、塾なし家庭教師なしで9か月間勉強をしてきた。そして2/1から始まった本番。このやり方なので開成とか超難関校は当然無理である(9か月中学受験の勉強を一緒にした私が問題を見てみてもこりゃ無理だと思った)。受ける気もないし受かる可能性もない。基本的には近くの公立でも全然問題ないので、滑り止めなどは受けずに、当初想定したレベルの学校で家から遠すぎない学校のみに絞って4つの学校の受験本番がいよいよ始まった。そしてまずは初日の一校は合格!塾の先生からは無理だと言われたが、親子で不可能を可能に変えた良い思い出ができた。夫婦が無駄に小学生学力が上がったことは特に意味はなかったが、休みの日に息子と9時間とか勉強する日もあり、脳のいつも使わない部分が刺激されてある種のストレッチをしているようでもあり不思議な気持ちよさがあった。なにより、息子とたくさんの時間を共に過ごして同じ目標に向けて取り組んできたことは息子にとっても私たちにとってもプライスレスな時間になったと思う。そして、笑わせながら勉強する方法はかなりおススメである。家で教えようかと思っている方はトライしてみる価値があるかもしれない。
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