ライカとタンノイの日々

私の好きなライカ(モノクロ写真)とタンノイ(オーディオ)を中心に、愛車(アルファロメオALFASUD 1.5ti)や椅子(ハンス ウェグナー)やスペイン旅行(バルセロナ)のことについて徒然なるままに書き綴ります。

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前回完成したレッドを参考に作ったネットワークを試聴しました。
左チャンネルだけ交換して右チャンネルは従来のゴールドのネットワークのままでモノラルのソフト聴きながらその違いを判断してみました。
良い点は、音が前に出てきて生々しさと音の抜けが明らかに向上します。
悪い点はなんだか少し枯れた音に聴こえ、古臭さも感じるところでしょうか・・・
従来のオリジナルのネットワークの方は音がこもりぎみに聴こえ、少しゴチャついているように聴こえます。ただ落ち着きはあって奥に音場が広がります。
それぞれのクロスオーバーの問題もあるので、一概にはなんとも言えませんが、結論としてレッドの音には確かに少し近づいた気もするのでしばらく両チャンネルとも自作のシンプル(レッドまがい)ネットワークで調整してみます。
微妙にコンデンサー値や種類を変えていくと果たしてどうなっていくのか?
楽しみと苦しみが待っている気もするのですが・・・
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久しぶりのブログのアップです。8月の写真展「ライカで撮ったスペイン」ですが、おかげさまで沢山の方に来ていただきました。ありがとうございました。10月になってこの写真展を見ていただいた金融機関2社がロビーに展示させてほしいとリクエストをいただき写真を計20点ほど八十二銀行とけんしんのロビーに展示させていただきました。デジカメの風景写真とは違い外国で撮影した人物中心のモノクロの銀塩写真ですから逆に興味をいただいたようです。ありがとうございました。(けんしんはまだ展示中です)

閑話休題
しばらく疎かにしていたオーディオを少しいじってみたくなり、タンノイのモニターゴールド ネットワークの交換を思いつきました。
ご存じのとおりゴールド以降同軸2WAYタイプのネットワークはロールオフとエナジーが可変できて中高域と高域が別々に調整できるようになっているのですが、そのせいで回路は大変複雑になっています。これが相当音に影響があるのは十分に想像できます。チャンデバを使ってマルチも可能なのでしょうが、レッドやシルバーの<あの音>はゴールドと比べてシンプルなネットワークであることの影響もあると思っています。
タンノイをお好きな方は「お公家様」(笑)が多く完成品のユニットに自ら手を入れる人は多くないのでググってもそのような情報はほとんど出てきません。
それでなんとか自力でレッドやシルバーのネットワークを参考にゴールドのレッド化のようなことを一度試してみようと思ったのです。もちろんインピーダンスは15Ωと8Ωと違っていますのでコンデンサやコイルの定数は8Ω換算に変換して作ってみました。後はハンダ4カ所でもうすぐ完成です。線材はウェスタンエレクトリックの黒エナメル線が余っていましたので使いました。コンデンサはほとんど手持ちのフィルムコンとオイルコンを使いましたので投資金額は12000円くらいで済みました。これで良い音がでてくれれば万々歳なのですが・・・
ダメなら元に戻すことは簡単ですのでコンデンサの定数変更をいろいろ試しながらしばらく頑張ってみます。
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夫婦展が無事終わりました。
わざわざ新潟県から来ていただいたKさん、50年前のあこがれの女性だったNさん、他、ご来場いただいた皆さんありがとうございました。
自画自賛で恐縮ですが、ウェグナーの椅子も含めた展示方法と写真一枚一枚に頑張って添えたキャプションが好評でした。来場者も400人以上来ていただいたと思います。
改めてありがとうございました。
しかし・・・
自己表現を理解いただくというのは難しいですね。
文学でも音楽でも写真でも同じですが、「作品」を<吾が事>のように理解する、即ち「心に響く」「心に刺さる」というのは決して知性の問題ではなく見る人の「心の深み」の問題であると痛感しました。理屈が判る人=学歴が高い人が意外や「心の深み」を持たない、否、むしろ理屈が判る人ほど「心の深み」を持たないのではないかなんて思いました。
一般にちょっとでも芸術性を意識した作品は形而上の世界=観念の世界の表現になってくるわけですが、形而下で生きてる人がそれを感じるのは大変難しいし不可能なのだと思い知らされました。友人のS住職、兄の友人のHさんTさんの作品の見方はちょっと悲しかったです。まあ「縁なき衆生」といってしまえばそれまでなのですが、一方でその方達も実社会では立派に生きておられるわけでして、それこそが一番大事なことですから、彼らの実行力(実生活)には常に頭が下がる思いがします。
そういう方達の実生活のエネルギーに比べ芸術表現者を目指す人はその実生活のエネルギーがスポイルされてしまうものなのか・・などと思ってしまいます。
芥川龍之介は「人生の実行的側面を主とするなら、どういう芸術も多少芸術表現者を去勢する力を持っていると言われるだろう」と言っています。
たしかに自分の実行的側面(仕事)は自分が観念の世界に立ち入ることで去勢されている部分があるかも・・・・

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盆明けの写真展の前にちょっとだけレンズの話を・・・
ライカのレンズであればどれも素晴らしく、使っていくのに何も問題はないという大前提の上で・・・
私が残した3本のレンズの内35mmはこのsummicron 35mmf2 8枚玉メガネ付です。
この8枚玉も10本以上試してみましたが、ご存じのようにこの当時のライカのレンズは手作りの要素があって微妙に1本1本が違います。中心のシャープさだけなら170万台のカナダ製も良かったのですが開放での周辺光量が気になって手放しました。同じくその頃のドイツ製のパープルコーティングも問題なく特に不満はありませんでした。
8枚玉が何番からかは知りませんが、このレンズはかなり初期でドイツ製、ブルーコートです。この番号近辺ではズマロンの2.8もブルーコートがあってしばらく使いました。ズマロンはズミクロンと比べると「ナタ」の切れ味で「カミソリ」の切れ味ではありませんでしたがややポッテリした厚みのある描写です。この私のドイツ製の8枚玉はコーティングのせいなのかズミクロンなのに少しズマロンぽい「ナタ」の味があって気に入っています。
有名なsummilux35mmf1.4の初期の170万台も5年ほど使っていて何も文句はありませんでした。ただあえて言うならf2の時の中心付近の描写はなぜかズミクロンの開放より少しだけ軟らかかった印象があり、それも含めて好きでした。ただ2.8以上に絞ればこの8枚玉とほとんど違いは判りませんでした。そのsummilux35mmf1.4、専用のollux?というフード付きでしたが、金欠の時30万以下で売ってしまいました。くもりもキズもなかったのに・・・(悲)

といろいろ書いたのに今更ですが、レンズは何でもいいんです。それがライカなら・・・なんて今は思っています。
なんちゃって・・・
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知り合いのデザイナーに頼んであったポスター、DMが出来上がったので告知させていただきます。
妻の手作り小物展との共同開催です。
この田舎で個人での写真展というのは珍しいと思います。ほとんどは団体の写真展で滝を撮ったり桜を撮ったりした風景写真が多い中、銀塩モノクロで外国の人間を中心に撮った私の個人の写真展などほとんど相手にされないと思うのですが・・・
‏フィルムはすべてISO25の低感度フィルムで、11×14に伸ばしても粒子はあまり判らないほどで、低感度故に絞りも開けざるを得ない(F4以上)ため被写界深度が浅い写真も多く、ライカのレンズの良さも良く解るのではないかと自負はしています。
私の写真はモティーフが「人間とは・・・」「生きるとは・・・」というような訳のわからぬ(笑)究極のモティーフですので、50枚以上プリントした中から26枚を選ぶのも大変でした。
コロナで盆明けはどうなるか判りませんが、仕事もできるだけ休んで期間中は妻と会場にいるように頑張ってみます。
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諸事情があってしばらくブログをアップしていませんでしたが、久しぶりに書かせていただきます。
このところ8月の盆明けに飯田市の美術博物館で行う私の「ライカで撮ったスペイン」という写真展の準備に時間をとられてなかなか音楽をじっくり聴く時間がありませんでした。
展示する26点の写真はすべてライカM3で撮った写真で、レンズは特に拘っているわけではないのですが8回行ったスペインではその時たまたま持っていったレンズを使っていたのでsummilux 35mmf1.4の最初の型(今買うと200万くらいするらしい)やAlpa Kern Macro-switer 50mmf1.9で撮った写真も多くあります。
すべてモノクロのフィルムでバライタ紙に自分で現像し直したので大変な作業でした。
閑話休題 
先月行きつけのオーディオ店で多数のクラシックアナログレコードが格安で販売されていて格安につきその中で初期の外盤を中心に50枚ほど買ったのですが、その中にこのレコードがありました。
Aida stucki(アイダ・シュトゥッキ)という女流ヴァイオリニストのモーツァルトです。
ちょっと聴いただけでびっくりしました。素晴らしいです。情熱を内に秘めたゆるぎない端正な演奏ですが、そのトーンは見事でくっきりした音でありながら蜜の味のような甘みのあるトーンを持っています。これは素晴らしいヴァイオリニストだと感激しました。
知らなかったので調べたら1921年生まれのエジプト出身でクララ・ハスキルとしばらくデュオを組んでいたようです。あのアンネ・ゾフィー・ムターのお師匠さんだそうですが、ムターのようなわざとらしさがなく(ムターファンの方ごめんなさい)傾向の違う演奏です。
そしてカール・フレッシュに師事していたそうです。カール・フレッシュといえばヌヴーとイダ・ヘンデルが思い浮かびますが、確かに勝るとも劣らないようなナイーブさが聴き取れます。
年齢はヌヴーより2歳下、イダ・ヘンデルより7歳上らしいのですが同じカール・フレッシュ門下で同時期に一緒にレッスンを受けていたことはなかったのでしょうか?・・・フレッシュはこの独特のナイーブさを弟子の皆に教えたのでしょうか?・・・
カール・フレッシュも凄いなあ・・
このレコードを偶然手に入れることができて幸せです。period(高額なシュタルケルの演奏が有名なレーベル)のこれもおそらく希少盤だと思います。竹さん、ご存じでしたか?

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6G-B8全段差動アンプの良さに気を良くして予備のつもりでヤフオクで6AH4GT 全段差動アンプを落札したのは4か月前、そのまま鳴らしてもまずまずの音だろうとは思ったけれど、無敵?の6G-B8全段差動アンプと比べると多分相当手を入れないといけないと思い、4か月間頑張ってみました。
1、不平衡から平衡への入力の交換
単にXLR入力にするだけではダメでNFBを片側ではなく+と−両方へかけないといけない。間違えると発振するので慎重に行った。
因みにXLR入力端子はテフロン金メッキをebayで手配した。
2、入力ボリュームをやめて固定にした
その外したボリュームの穴を使い、50Kの4連ボリュームを入れNFBを若干調整できるようにした。
3、線材の入れ替え
ほとんどがAWG18のテフロン線だったが、ヒーターも含め太すぎて、中高域に張りが出すぎてしまうので、ヒーターはAWG22の普通の線材に、他はwestern electricの黒エナメル単線に、入力のシールド線はchordのRCAケーブルをバラしたのに交換、さらに増幅回路の抵抗をVAR(vishay Z201naked)に交換した。
4、スピーカー出力端子
安っぽいものから手持ちの純銅無メッキのものへと交換した。
5、真空管ソケットの交換
セラミックのタイプが付いていたのだが、死ぬほど苦労して(笑)さらに良いと思われるテフロン金メッキタイプに交換した。
6、クロス中和
高域がもっと伸びてもいいのでは・・と思い5PFのコンデンサを4個買い、ぺるけさんの本にも書いてある「クロス中和」というのをやってみた。
7、アンプの脚を初期のtaocのインシュレータに交換
ゴム脚は音が鈍い。taocは初期のハイカーボンのタイプの方がクセが少ないのでわざわざ古いインシュレータを探した。
8、カップリングコンデンサ交換
付いていたフィルムコンを6G-B8アンプでも使ったvitamineQタイプのDel Ritomoの0.39μFに交換した。

これで一先ず音出しをしてみたのだが、十分とは言え6G-B8の完成度には追い付かない。最後の手段、タンゴのFE-25-8をファインメットに交換することも考えたが、某先輩のブログでドライバー段の6sn7GTで音がけっこう変わるらしいので、付いていたsylvaniaから評判の良いFOTON 6N8Sに変えてみたら確かに変わり、上品なクラシック向きのやや細身の音にはなった。
しかし6G-B8アンプと比べると何かものたりない。もう出力トランスの交換しかないのかと思ったが、6sn7でいろいろ検索すると、究極はこれだという「1578ホールプレート」のブログを見つけたのでebayで探し思い切って落札してみた。半信半疑ダメなら出力トランスの交換しかないと思い昨晩入れ替えてみたら(足がやや太く、写真のようにテフロンのソケットに全部が入らないのが悲しいのだが)何と大正解。いきなり6G-B8を超えるような文句のない音が出たのだ。低域は弾むし、どこにも引っかかるところがなくずっと聴いていられるしなやかで繊細な音である。この何とも言えぬ「品位の高さ」は何なのだ・・
ドライバー段の真空管を変えるだけでこんなに違うのか・・・とア然とした。
凄い球である。
しばらくはこの音で十分だ。予備にこの素晴らしい真空管「1578ホールプレート」をもう2本買っておきたいのだが、6sn7というありふれた球にペアで3マン!はキツイなあ・・・
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写真でもお判りのように予備のアンプ6AH4GT全段差動(店に置いてレクタンギュラーヨークを鳴らす予定)もヤフオクで落札して大改造したのだけれど、その前に左側の6G-B8全段差動平衡型アンプにまた少し手を入れてみた。
特に不満はあったわけではないけれど、若干のハム音と鳴らす音楽に緊張感伴いすぎるのが少し気になっていた。ハムが完全に消え低域がもう少しだけふっくらすれば更に良いのではと考えたのだ。

1.配線材が電源もヒーターもすべてAWG24だったので机上では十分なのだろうがいくら何でも細すぎる。やたらな銀メッキテフロン線では高域にクセが出るのが判っていたのでオヤイデのちょっと高級な配線材を使って太さも電源は18AWG、ヒーターは20AWGくらいに入れ替えてみた。
2.少し気になるハム音は安っぽいチョークのせいかと思い、ラックスのチョーク(パラ接続で1.2H・400V)をツヤありのブラックに塗装して載せ替えてみた。
3.入力から初段までwestern electricの24AWGエナメル単線(スズメッキなし)だったのをノイズ対策で思い切ってchordのRCAケーブルをバラして2芯シールド線として使ってみた。

この時点でもハム音未だは消えず、あきらめの境地になりながら、はらわた(配線)を見ていてふと気が付いたのだが、何とアース線がシャシーに落ちていないではないか!ド素人の私でもこれはおかしいと思いアースを落してみたら一発でハム音は消えた。全段差動らしい恐ろしいまでのSN感になった!!

何だよ〜。カンベンしてほしい。このアンプを作った元の製作者さーん、ハムに随分悩まれて某掲示板にも相談されていたようでしたが、原因は初歩の初歩のコレですよー。

その後、高域にまだ若干キツさがあったのだけれど、12AU7のソケットをセラミックのタイプからテフロン・金メッキに交換したら、これもウソのようにしなやかになった。
テフロンを金メッキと組み合わせるというのは一番良い気がするが意外に製品は少ない。銀メッキや純銀線との組み合わせが多いのだが、これは高域におかしなクセが必ず出ると思う。
今の音は、ぱっと聴きだと高域が伸びていないように聴こえるけれどちゃんと伸びている。
私の駄耳は長年の習い性で高域にキャラクターが乗っていないと伸びた感じがしない、ということなのだろうけれど、ほんとうの高域というのは変なキャラクターのないこのような自然な高域なのだと思い知った。

ロストロポーヴィッチやシュタルケルのチェロが未だかつてどこでも聴いたことがないような朗々と自然な音で鳴り響いている。幸せである。(笑)
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手を入れて良くなってきたこのアンプだけれど、さらに良い音を求めて2回ほど手を入れた。
1回目は
1.主なナット類のワッシャーをM2052の制振ワッシャーに変えたこと
2.負帰還を調整できるように前面にNFB調整ボリュームを設けたこと
3.電源部の電解コンデンサB1+,B2+のところに手持ちのオイルペーパーコンデンサを、B3+にスチコンをパラってみたこと
4.ドライバー段の12AU7のプレート抵抗を39Kから47Kに変えてもう少しロードラインを寝かせ、動作点の電圧を少し下げたこと
5.出力管をいろいろ変えてみたこと(マツシタ6CA7、スヴェトラーナEL34、スヴェトラーナ6550と東芝6G-B8)
結果は繊細さも増して透明感も出てきたような気がするけれど、高域は伸びてはいるもののほぐれてはいない。一度に色々な変更をしたので、何が原因かも良く分からない。負帰還は多くかけた時はスリムになりすぎて高域がキツくなるのは確かなのだけど・・・。
出力管はマツシタの6CA7が繊細でバランスも良かったが東芝6G-B8はもう少し音が厚く、サックスもチェロも気持ちが良かったので当分はこれに決定。6550はさらに太くてニブイ感じがして大味すぎてダメであった。
その後しばらく聴いていたのだが、どうしても高域が気になる。伸びていても弦楽器がイマイチほぐれないのだ。
昨晩、意を決してB1+に手持ちのマイカコンを、B3+のアルミ箔のスチコンを外してビタミンQと銅箔のスチコンをパラってみた。電源を入れて30分もしたら、うっとりするような音が流れてきた。電解コンにパラるのは高域に効くだけかと思ったら中域にも低域にも効くのだ。ライブ演奏のレコードでは聴衆のかすかな足音まで聴こえてくる。本当に聴こえなかった音が聴こえるのである。
全段差動アンプは電源部と信号回路が一切干渉しない?ので電源部にいろいろと手を入れても無意味と書いてあることが多いが、そんなことはない、すごく変わる。
こうなると最終のアップグレードとして電源部のブリッジにしてあるダイオード等もSIC SBDにいつか変えてみたい。でも電圧も若干変わってくると思うのでド素人の私には難しい作業になりそうだけど・・・
書き忘れたけれど電源ケーブルもshunyata researchに変えた。shunyataとは仏教用語で「空」(くう)の意味であるらしい。「色即是空」の「空」である。<「空」の研究>?すごい名前の会社だけど、音は自然で色付けもなく大変素晴らしかった。
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イダ・ヘンデルが最初に契約したdeccaが発売したSP(チャイコフスキーV協)
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演奏家にとってテクニックやトーンはもちろん大切だけれども、イダ・ヘンデルの凄さは「間」である。
彼女の「間」は内省的だ。彼女の音符と音符の「間」の取り方は全く必然的・自然的であるように聴こえながら、しかしその「間」が聴き手の内省意識のようなものを触発し続ける。意識のベクトルを内側に向けさせ、聴き手に何か自らの生(せい)を顧みることを強いるのである。しかし、それはおそらく「彼女自身が観念的な何かを自分に言い聞かせるように演奏していること」の結果に過ぎない。
このような「間」を持つ演奏家は決して多くはないと思う。ジネット・ヌヴー、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、グレン・グールド・・・・
「間」には演奏者の強い想い(観念)が込められ、それがコントロールされて聴き手に届けられる。それをもし聴き手が恣意的に感じ、必然的・自然的に感じられなかったら、それでその演奏は一巻の終わりである。そして、その「間」に込められたその弾き手の観念(想念)が深ければ深いほど多分その想いは個人的なものから普遍的なものへと上昇するのだろう。individualからuniversalに昇華されていくのである。そこまで行ってこそ初めて作品は「永遠性」を手に入れるのではないのだろうか。
我々が聴きとらなければならないのは正にこれなのだろう。聴くべきは演奏者の「音」だけではなくその「間」即ち音と音の間の刹那の無音(沈黙)なのだ。
それこそが吉本隆明の名著「言語にとって美とは何か」に書かれている芸術の核心=「自己表出」そのものなのではないだろうか・・・。

イダ・ヘンデルは生涯独身、孤独であったけれども、ずっとdeccaという名のかわいい室内犬(チワワ?)を飼っていた。二十歳前に最初に専属契約ができたのが嬉しかったのでそのレコード会社のレーベル名をとって愛犬にずっとdeccaという名をつけていたそうである。その愛犬deccaは飼い主のいない今どうしているのだろう・・・。
そんなことを想いながら、今夜は久しぶりに70年以上前に彼女が初めて契約しリリースされたであろうそのdeccaのSPレコード(チャイコフスキーのV協)を聴きながらビール片手に冥福を祈ろう・・・
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