ライカとタンノイの日々

私の好きなライカ(モノクロ写真)とタンノイ(オーディオ)を中心に、愛車(アルファロメオALFASUD 1.5ti)や椅子(ハンス ウェグナー)やスペイン旅行(バルセロナ)のことについて徒然なるままに書き綴ります。

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私はインテリアの店を経営しているのですが、やっと店のシステムから音をだせるようになりました。
繋いだだけで特に調整はしていませんが、まあボチボチやっていきます。
システムはすべてバランス(平衡)です。  
ターンテーブル:右上、マランツの15年くらい前の製品で兄からの借り物(もらいもの)です。フォノイコはEMT155stだけを使えるように別電源で製作したものがあるんですが、まだ自宅から持ってきていません。
CDプレーヤー:tascomのプロ用、USBメモリも挿すことができてハイレゾで使えます。
プリ(ライン)アンプ:アーディオリサーチLS16 真空管(6DJ8/6922)4本使用、バランス(平衡)タイプです。
パワーアンプ:6AH4GTの全段差動平衡型 アウトプットトランスは端子を特注にしてもらったファインメットです。
スピーカー:レクタンギュラーヨーク モニターHPD 15インチ 兄からの借り物(もらいもの)です。

ケーブル類は自宅にあまっていたものを適当に使っています。
鳴らしてみて・・・低域が・・・高域が・・・まあこんなもんです。いきなり自宅よりいい音になっても困りますし・・・

私は貧乏でこの歳になっても外に出てあくせく働いていますので、いつでも好きな時に聴けるわけではありませんが、飯田にお寄りになったら顔を出してみてください。旧市街の真ん中辺です。
私の写真(モノクロ・銀塩・自家プリント)も何枚か見れるように展示しました。ライカも見れるようにしておきます。

なぜかこの頃エッセイのような文章を書いていません。ベートーヴェンのこととか吉本隆明のこととか書きたいですがまたいつか・・・
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とりあえず満足した音が出ていますので数値を公表してみます。
私の駄耳では文句がないのです。高域のコンデンサはオートグラフエンクロージャーに合わせてありますので少し小さくした方が良い場合もあります。
ポイントはいくつかあると思います。
1.コンデンサの質です。古いオイルコンも使いましたが、私はjantzenのそれなりのグレードを使いました。
2.コイルは空芯である必要はないと思いますが、線の太さはできるだけ太く直流抵抗が小さいほうが良いと思います。
3.抵抗の質。これが一番の問題でした。金っぽいキツイ高域になりがちで巻線の高級タイプでもモロに音色に表れて何ともなりませんでした。私は8WのVishayの箔抵抗を使ってビックリしました。大満足です。
音はどの帯域もこれ見よがしの音はしません。それでいてちょっとだけ酔うような音が出てきます。ヴェールのとれたリアルな音です。オリジナルのネットワークに比べて大変シンプルで、それが良いのだと思っています。
ゴールドの音に満足されていない方はお金もそんなにかからないし、元に簡単に戻せるので一度試されてはいかがでしょうか・・・

写真のゲルニカの下の絵は兄と同じ学年の2年先輩の手塚さんの絵です。展示会で求めましたがこれが群を抜いて良い絵でした。
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昨晩ふと思ったのだけれど・・・
芸術の好みにしても個人の趣味にしても100人いれば100様だなあと・・
その領域になれば正しいもクソもない。人はそれぞれが自分のfeelingを楽しみ極めようとするしかないのだろう。そのfeelingはその個人の奥にあって観念化しているので簡単に修正などできないし修正しようとも思わないのだろう。後天的に得た知識も知性も論理も結局個人の奥にあるそのfeelingを補完する形になるだけである。その自分のfeelingを披歴したくなるのは当然なのだろうけれどもそれはPCやインターネットでは伝わらないことも多い。
私の車alfasudの快感も、オーディオの音の気持ち良さも、銀塩のモノクロのヨーロッパの写真もすべて文字通りのfeelingであって、実物に直接対面しなければわからない。例えyoutubeにアップしても肝心のことは伝わらないのである。
本人が満足していれば他人に披歴することは二の次で他人に薦めようなどと思ってはいけない。そのスタンスで淡々とブログにアップしていつかどなたかが共感してくれればそれでいいのである。
私の友人のある女史は、フェラーリ2台の後に今はランボルギーニ、ポルシェ911も今乗っているのは3台目で991だけれども、オフ会等も一切行かず他人に見せようとも思わず自分が走ることの満足だけである。立派だなあと思う。
翻って自分も淡々と自分のfeelingを追求するだけである。
オーディオでは当然様々な音を出してきたけれど真空管アンプでのバランス伝送に落ち着いた。全段差動の平衡型パワーアンプは特に情熱や抒情を強調する音ではないけれど、落ち着いた音と定位感や情報量にいつも驚かされる。オーディオリサーチのラインアンプ(LS16orLS25)のバランス出力はトロっとした音ではないけれど、真空管の良さもそれなりにあって僕にはちょうどいい塩梅である。
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未だ紹介していませんでしたが、今はこのプリアンプを使っています。真空管(6DJ8)を4本使ったバランス入力、出力のプリです。入口(thorens 101 limited)から出口(全段差動平衡式)パワーアンプまで引き続きすべてバランスになっています。6DJ8が少しノイズが出るので高信頼管も持っているのですが気にせずに聴いています。
モニターゴールドのネットワークはほぼ完成の域に近づいてきました。低域とのバランスの調整はトランス式アッテネーターも使ってみましたが、結局モニターレッド(シルバー)の回路をほぼ踏襲にしました。
シンプルな回路で低域とのバランスの調整は直列に33Ωの抵抗(8W)とコンデンサだけです。ただこの抵抗で音が全く変わります。いろいろ試したあげくVISHAYの箔抵抗(8W)を使って大満足していますが、たかが抵抗なのに1ケ3000円以上します。それ(16.5Ω)を2個直列に使って33Ωにしています。音は箔抵抗だけあってVAR(Z201naked)と同じ傾向の音です。キンキンしたキツイ高域ではなく情報量が多く繊細です。
もう一つのポイントは低域のコイルです。オリジナルは1.2mhという人がいますが、実際は3.0mh前後です。私のは現在は2.0mhですが、コイルの線材の直径は1.6mmでかなり太いです。太いので抵抗値も低く低域の厚みや力強さ、弾むような低音がしっかり出ます。
ピアノの左手の音がまことにリアルです。
近いうちに回路図と詳細をご紹介します。
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私の6AH4GT全段差動平衡型アンプの出力トランスはファインメットに変更してあります。タンゴでも問題はなかったのですが、どうせならできるだけのことはしようと思ったのです。大きな違いではないかもしれませんが、繊細で細かな音がより聴こえるようになった気がします。
交換によるこの傾向はSICショットキダイオードの時もVAR(Z201naked)の抵抗の時も全く似たような傾向になりました。
モニターゴールドのネットワークの交換で音離れが良くなりその音が緻密で繊細になるのですから文句はありません。ただまだ唯一気になるのは高域の音色です。ピアノではあまり目立ちませんが弦楽器では色が単色な感じがあります。
これはネットワークをもっといろいろやる必要がありそうです。
高域に直列で入っている抵抗はdaleの巻線抵抗に、コンデンサはmundorfの250Vのタイプに変更する予定です。JantzenAudioのコンデンサは試してみましたが優秀なのは判るのですが音が立ちすぎて高域が現代スピーカーのようになってしまいました。逆にスプラグのオイルペーパーコンはやや鈍く少し詰まったような気がしました。
今回の自作ネットワークへの交換で間違いなく言えることはスピーカー自体が敏感になったことです。アンプのインシュレーターやケーブル、その他ちょっとしたことで音がコロコロ変わります。例えば私の全段差動平衡型アンプは右側の大きなツマミ(4連ボリューム)でNF量を変えることができるようにしてあるのですが、そこを少し回しただけでも違いが判ります。(あえて傾向を言うならNFが多い方がマランツ的、少ない方がマッキン的になるような気がします)
オリジナルのゴールドのネットワークではこんなに敏感な反応ではありませんでした。
この敏感さのせいでネットワークをシンプルにするとかえってあちこち調整・交換しなければならないことが増えるとういことで結局更なる苦労をしそうです。
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前回完成したレッドを参考に作ったネットワークを試聴しました。
左チャンネルだけ交換して右チャンネルは従来のゴールドのネットワークのままでモノラルのソフト聴きながらその違いを判断してみました。
良い点は、音が前に出てきて生々しさと音の抜けが明らかに向上します。
悪い点はなんだか少し枯れた音に聴こえ、古臭さも感じるところでしょうか・・・
従来のオリジナルのネットワークの方は音がこもりぎみに聴こえ、少しゴチャついているように聴こえます。ただ落ち着きはあって奥に音場が広がります。
それぞれのクロスオーバーの問題もあるので、一概にはなんとも言えませんが、結論としてレッドの音には確かに少し近づいた気もするのでしばらく両チャンネルとも自作のシンプル(レッドまがい)ネットワークで調整してみます。
微妙にコンデンサー値や種類を変えていくと果たしてどうなっていくのか?
楽しみと苦しみが待っている気もするのですが・・・
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久しぶりのブログのアップです。8月の写真展「ライカで撮ったスペイン」ですが、おかげさまで沢山の方に来ていただきました。ありがとうございました。10月になってこの写真展を見ていただいた金融機関2社がロビーに展示させてほしいとリクエストをいただき写真を計20点ほど八十二銀行とけんしんのロビーに展示させていただきました。デジカメの風景写真とは違い外国で撮影した人物中心のモノクロの銀塩写真ですから逆に興味をいただいたようです。ありがとうございました。(けんしんはまだ展示中です)

閑話休題
しばらく疎かにしていたオーディオを少しいじってみたくなり、タンノイのモニターゴールド ネットワークの交換を思いつきました。
ご存じのとおりゴールド以降同軸2WAYタイプのネットワークはロールオフとエナジーが可変できて中高域と高域が別々に調整できるようになっているのですが、そのせいで回路は大変複雑になっています。これが相当音に影響があるのは十分に想像できます。チャンデバを使ってマルチも可能なのでしょうが、レッドやシルバーの<あの音>はゴールドと比べてシンプルなネットワークであることの影響もあると思っています。
タンノイをお好きな方は「お公家様」(笑)が多く完成品のユニットに自ら手を入れる人は多くないのでググってもそのような情報はほとんど出てきません。
それでなんとか自力でレッドやシルバーのネットワークを参考にゴールドのレッド化のようなことを一度試してみようと思ったのです。もちろんインピーダンスは15Ωと8Ωと違っていますのでコンデンサやコイルの定数は8Ω換算に変換して作ってみました。後はハンダ4カ所でもうすぐ完成です。線材はウェスタンエレクトリックの黒エナメル線が余っていましたので使いました。コンデンサはほとんど手持ちのフィルムコンとオイルコンを使いましたので投資金額は12000円くらいで済みました。これで良い音がでてくれれば万々歳なのですが・・・
ダメなら元に戻すことは簡単ですのでコンデンサの定数変更をいろいろ試しながらしばらく頑張ってみます。
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夫婦展が無事終わりました。
わざわざ新潟県から来ていただいたKさん、50年前のあこがれの女性だったNさん、他、ご来場いただいた皆さんありがとうございました。
自画自賛で恐縮ですが、ウェグナーの椅子も含めた展示方法と写真一枚一枚に頑張って添えたキャプションが好評でした。来場者も400人以上来ていただいたと思います。
改めてありがとうございました。
しかし・・・
自己表現を理解いただくというのは難しいですね。
文学でも音楽でも写真でも同じですが、「作品」を<吾が事>のように理解する、即ち「心に響く」「心に刺さる」というのは決して知性の問題ではなく見る人の「心の深み」の問題であると痛感しました。理屈が判る人=学歴が高い人が意外や「心の深み」を持たない、否、むしろ理屈が判る人ほど「心の深み」を持たないのではないかなんて思いました。
一般にちょっとでも芸術性を意識した作品は形而上の世界=観念の世界の表現になってくるわけですが、形而下で生きてる人がそれを感じるのは大変難しいし不可能なのだと思い知らされました。友人のS住職、兄の友人のHさんTさんの作品の見方はちょっと悲しかったです。まあ「縁なき衆生」といってしまえばそれまでなのですが、一方でその方達も実社会では立派に生きておられるわけでして、それこそが一番大事なことですから、彼らの実行力(実生活)には常に頭が下がる思いがします。
そういう方達の実生活のエネルギーに比べ芸術表現者を目指す人はその実生活のエネルギーがスポイルされてしまうものなのか・・などと思ってしまいます。
芥川龍之介は「人生の実行的側面を主とするなら、どういう芸術も多少芸術表現者を去勢する力を持っていると言われるだろう」と言っています。
たしかに自分の実行的側面(仕事)は自分が観念の世界に立ち入ることで去勢されている部分があるかも・・・・

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盆明けの写真展の前にちょっとだけレンズの話を・・・
ライカのレンズであればどれも素晴らしく、使っていくのに何も問題はないという大前提の上で・・・
私が残した3本のレンズの内35mmはこのsummicron 35mmf2 8枚玉メガネ付です。
この8枚玉も10本以上試してみましたが、ご存じのようにこの当時のライカのレンズは手作りの要素があって微妙に1本1本が違います。中心のシャープさだけなら170万台のカナダ製も良かったのですが開放での周辺光量が気になって手放しました。同じくその頃のドイツ製のパープルコーティングも問題なく特に不満はありませんでした。
8枚玉が何番からかは知りませんが、このレンズはかなり初期でドイツ製、ブルーコートです。この番号近辺ではズマロンの2.8もブルーコートがあってしばらく使いました。ズマロンはズミクロンと比べると「ナタ」の切れ味で「カミソリ」の切れ味ではありませんでしたがややポッテリした厚みのある描写です。この私のドイツ製の8枚玉はコーティングのせいなのかズミクロンなのに少しズマロンぽい「ナタ」の味があって気に入っています。
有名なsummilux35mmf1.4の初期の170万台も5年ほど使っていて何も文句はありませんでした。ただあえて言うならf2の時の中心付近の描写はなぜかズミクロンの開放より少しだけ軟らかかった印象があり、それも含めて好きでした。ただ2.8以上に絞ればこの8枚玉とほとんど違いは判りませんでした。そのsummilux35mmf1.4、専用のollux?というフード付きでしたが、金欠の時30万以下で売ってしまいました。くもりもキズもなかったのに・・・(悲)

といろいろ書いたのに今更ですが、レンズは何でもいいんです。それがライカなら・・・なんて今は思っています。
なんちゃって・・・
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知り合いのデザイナーに頼んであったポスター、DMが出来上がったので告知させていただきます。
妻の手作り小物展との共同開催です。
この田舎で個人での写真展というのは珍しいと思います。ほとんどは団体の写真展で滝を撮ったり桜を撮ったりした風景写真が多い中、銀塩モノクロで外国の人間を中心に撮った私の個人の写真展などほとんど相手にされないと思うのですが・・・
‏フィルムはすべてISO25の低感度フィルムで、11×14に伸ばしても粒子はあまり判らないほどで、低感度故に絞りも開けざるを得ない(F4以上)ため被写界深度が浅い写真も多く、ライカのレンズの良さも良く解るのではないかと自負はしています。
私の写真はモティーフが「人間とは・・・」「生きるとは・・・」というような訳のわからぬ(笑)究極のモティーフですので、50枚以上プリントした中から26枚を選ぶのも大変でした。
コロナで盆明けはどうなるか判りませんが、仕事もできるだけ休んで期間中は妻と会場にいるように頑張ってみます。
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