私は何年か前まであの名機デッカ・デコラも所有していてオートグラフの間に置いて両方を鳴らしていました。
五味康祐氏もできなかった贅沢をしていたわけです。(笑)
このデッカ・デコラで聴いたリタ・シュトライヒの歌声の美しさとナマナマしさは生涯忘れることはできません。
今でも耳に残っています。マジで陶酔させられました。デコラはほんとうにすばらしい電蓄です。
で、ある日デコラのプリ部分の修理をしていた時、大変興味深いことに気が付きました。
それはデコラのプリ部分はわざと<電気的!>に100ヘルツ以下をカットしているということです。
デッカの技術者は、フィデリティー(HiFi)を追及すれば十分にもっと下の帯域まで再生できる技術はあるのにもかかわらず<あえて>ハイファイにしていないのです!レコードにはffrr(full freqency range recording?とかかれているのに・・)
このことが意味するものはいったい何なのでしょうか?
ひとつ確実にいえることは<聴感上のリアリティーとハイファイ再生は必ずしも一致しない>ということです。
そうです、優先されるべきは電気的なハイファイでなく<聴感上のリアリティ>なのです。
デッカの技術者は<いくら入力波形と出力波形が同じでも聴く人にとってリアリティーが感じられなければ意味は全くない>という本来当たり前のことを知って作っていたのです。
日本の音響機器のメーカーさん、オーディオマニアの皆さん、この当たり前のことが解っていますか?音決めは個人の耳と<ハート>でしてくださいネー。
その後2つの装置を両方満足に鳴らすことは不可能だということを知り(ホントは金欠だった)やむなく手放してしまいましたが、デッカ・デコラは製造から50年近くも経った今日でも掛け値なしの<名機>です。保証します!
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