カテゴリ : 日記 > 家族の話

2015年07月06日

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算数のテスト


夜中にふと体を揺すられたような気がして、深い眠りから戻ってくると、ベッドの傍らに嫁が立っていた。火照った体を持て余した欲求不満の人妻がいよいよ抱かれにきたのか、あるいは生霊が抜け出してきたのか、といぶかしげに眺めていると、息子が熱を出した、と。



すぐさま僕は、眠い目をこすり、眼鏡をかけてベッドを出た。暗闇の中で時計に目をやると、夜中の二時を少し回ったところだった。僕はいつも、夜の十一時に寝て、朝の五時に起床するのだが、とりあえず今まで何時間眠っていたのだろう?とぼやけた頭で考えた。

熱を出した、というので、心配して息子の様子をうかがってみると、しかし息子はベッドの上で、三ヶ月ほど前に覚えたばかりの寝返りで、ゴキゲンにゴロゴロと転がっていた。ライク・ア・ローリングストーン。転がる石に苔は生えないということわざは、イギリスとアメリカではその捉えられ方がまったく異なる、という小学校のときに先生が教えてくれた豆知識を、ふと僕は思い出していた。



息子は、僕の心配をよそに、僕の顔を見ていつもと変わらぬ笑顔を見せた。元気そうだ。その天使の微笑みに、思わずここに来た目的を忘れてしまいそうになったけど、気を取り直して、嫁に熱は何度だったのか、と訊いてみた。


「38度…」


そのわりには元気だなぁ!と僕は思った。つい先日、自分が熱を出したときには、これぞまさにSEKAI NO OWARIか、と思えるくらいに辛かったものだが、今の息子はどうだろう。いつもと変わらぬ笑みと行動力。これぞまさにITSUMO NO MUSUKOである。もしかしたら、赤ん坊のうちは、実はもともと体温が高くて、38度なんて誤差の範囲、ストラックアウトで五番を狙ったら二番が取れた、くらいの誤差なのではないだろうか?そう思った僕は、再び嫁に尋ねた。


「平熱は?」


ねじまき鳥には息子の平熱がわからぬ。ねじまき鳥は、仕事の人である。日々働き、ときどき息子と遊んで暮して来た。けれども息子の平熱に対しては、人一倍に鈍感であった。


「36度6分」


熱あるじゃん!平熱がそのくらいなら、今回の熱が38度程度なので、まぁ、なんだ、それなりの上がりっぷりだと思うけど、それはやはり熱がある、ということに違いない。

僕はすぐさま、キッチンの冷蔵庫に貼り付けてある、市内の救急医療機関の連絡先が書かれた広報誌の切れ端を持ってきて、薄暗い部屋のベッドの上で、どこに息子を連れていけばいいのか、寝起きで車は運転できるだろうか、などと思慮をめぐらせた。でも、今までこんな紙なんてまじめに目を通したことはなかったんだけど、夜中に連れていける医者の情報なんて、全然載ってないのな。(休日診療の情報ばかりだった)



そのことを嫁に伝え、どうしようかと二人で話し合いながら、現代のおばあちゃんの知恵袋的存在のGoogleで、子供の熱について調べた結果、熱はあるけど元気もあるから、とりあえず様子を見よう、という話になった。結局、夜中に叩き起こされて、息子の笑顔を拝んだだけ、というかっこうになったが、それでも、息子が無事でなによりだ。



このあと、目がさえてベッドの上をゴロゴロと、このまま放っておいたら熱田神宮あたりまで転がっていくのではないかと思えるほどに元気な息子を寝かしつけたのが、三時過ぎ。途中二度ほど、横たわった僕の体を山かなにかと勘違いした息子がグイグイと登り始める、というアクシデントもあったが、上出来だ。五時には起きなければならないわけだから、あと何時間眠れるのだろうか…とそんなことを考えている時間さえ惜しく、僕は即座に眠りについた。



そして翌朝。

再び体を揺すられたような気がして目を覚ましてみると、明るい天井を背にして、嫁が立っていた。朝から迸る性欲を抑えきれなくなった人妻が、いよいよ男を求めてやってきたのかと思いきや、開口一番「もう六時半だよ」と。


なん…だと…


おかしい、五時に目覚ましをかけたはずだったんだが…どういうことだろう?枕元の目覚まし時計を見てみると、アラームが止められた形跡がある…おかしい…これは神の悪戯か、国家の陰謀以外には考えられない…もしくは機械の反乱…?マトリックス的な…?



僕は即座に出発の準備をして、家を飛び出した。通常よりだいぶ遅い出発になってしまったので、道がだいぶ混んでいて、いつもなら三十分程度で着くところが、一時間以上かかってしまい、会社のデスクで仕事を始められたのが、八時半だった。いつもは七時過ぎには出社して仕事を始めているので、これだけでもずいぶんな損失である。



そして、それよりもさらに辛かったのが、やはり睡眠不足。この日は一日中、眠くて眠くて仕方がなかった。

いつもは六時間睡眠を心掛けているけど、この日は途中で一時間ほど起きていたわけだから、まったく足りていない。目はシパシパと二週間くらい天日干しした干し芋のように乾き、頭はどんよりと鉛を含んだように重く、それもそのはず、夜の十一時に眠りに就き、夜中の二時から三時まで起きていて、朝五時に起きようと思っていたところを、六時半まで寝坊してしまったのだから、いつもより全然足りて…足り…て…あれ?



あれ?

(息子はただの風邪でした)



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2011年2月8日 インフルエンザノススメ。
(ときどき高熱を出します)


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2015年06月28日

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ニート感


少し前のことなんだけど、仕事の都合で実家に帰っているときに体調を崩して、一週間ほどなにもせずに母親の世話になったことがあった。

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2015年05月23日

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いずれこうなる


もうすぐで八ヶ月になる息子の、ひもに対する情熱がすごい。

この時点で今日の日記のオチみたいなものがだいたい予想できるだろうけど、時としてみなさんの予想に沿った日記を書くというのも、我々日記書きには求められる素養なので、構わず進めたい。

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2015年02月14日

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父と子


ちょうど一年前の2月14日に他界した父はそのとき68歳で、世間的に見ればまだまだ若い方かもしれなかったけど、ずっと病気に苦しんでいる姿を見てきた僕には、父を若いとは、とても思うことはできなかった。

僕にとって最も身近な68歳だった父は、じん肺という肺の病を患っていたため呼吸に不自由を抱えていて、ここ数年は酸素吸入器を付けていても満足に歩くこともままならないほどだった。そのため心肺や筋肉が衰え、余計に歩けなくなるという悪循環に陥っていて、すべてが終わった今になって思えば、あれは、終わりに向かって緩やかに坂を転がり落ちていく様そのものだったのかもしれない。

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2015年02月03日

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めんどくさい女も中にはいる。


涙は武器だ。

それは時として、使い方次第でなによりも強い攻撃にもなりうるし、なにものにも耐えうる防御にもなる。これは僕の完全な偏見だが、涙をそのように意図的に用いるのは男性よりは女性に多いように思える。今これを読んでいる女性諸君は、自分の胸に手を当ててみてほしい。胸の豊かな人はその大きな胸に、控えめな人はその小ぶりな胸に手を当てて、これまでにそういった経験がなかったか、自問してほしい。そして胸の豊かな方は、そのあと各自スマホなどでその胸部を撮影し、僕のTwitterアカウントもしくはメールアドレスまで送付してほしい。

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2014年11月10日

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あんまりかわいくない。



恥ずかしながら、帰って参りました。

こんにちは、僕です。



(ロシアの話はまた今度、今日は少し前に書いておいた日記をアップしたいと思います)

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2014年10月17日

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赤ん坊の手って、すごく小さいんだよね。



前編からの続き。

うまくいけば二日目に、と言われていた出産が、なんだかんだ三日目までずれこむことに。

だがしかし、出産初夜をソファで過ごしたねじまきさんの肩や腰は、すでに限界に近く、

アリナミンでもさじを投げて諦める域にまで達していたのであった。

もうやめて!ねじまきさんのライフはゼロよ!

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2014年10月14日

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手



母子ともに、無事退院しました。

こんにちは、僕です。


というわけで、先日お伝えした通り、10月8日に子供が生まれた。

その過程を延々とTwitterで垂れ流していたので、それを見ていた方ならご存知の通り、

破水の一報があって、病院に呼び出されてから生まれるまで、およそ六十時間ほどかかった。

その間はずっと病院(陣痛室)にいて、結果として二泊三日をそこで過ごすことになったので、

今日はその間にあったこと、思ったことを、長くなったので前後半に分けて書きたいと思う。

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ブログ開設:2005年8月15日
自己紹介

ねじまき鳥

出身…愛知県名古屋市
年齢…松坂世代
性別…ついている
趣味…読書登山、おっぱい
連絡…感想、依頼、ネタなど。
nejiwomake●gmail.com
(●→@、題名には「ねじまき」)

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