東シナ海で石油天然ガス開発、石油資源と帝石が着手へ
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今日はちょっと興奮してしまいました。私がずっと追いかけていた問題に大進展です。このニュースは、裏に協力な意味が隠されているのです。この問題は皆さんご存じかと思いますが、簡単に経緯を書きます。
昨年5月28日、中日新聞においてスクープ記事が書かれました。東シナ海の日本EEZ内には大量のガスや石油が眠っていることが1960年代から明らかになっていますが、その東シナ海の日中中間線のギリギリの場所で中国がガス田を建設しているという内容です。ガスや石油というのは国境で仕切られているわけではないので、この結果日本のEEZ内に眠る大量のガスや石油を吸い取られてしまうわけです。驚くことに、当時日本政府は「日本は干渉する立場にない」と表明したのです。理由は中国を刺激するから。私はこの日本政府の態度に激怒しました。
この問題には、石油を盗掘されるという問題以上に重大な問題があります。それは海洋力で劣る中国が、これを機に東シナ海を掌握し、さらにはグアムー小笠原ラインまでを行動範囲に収め、来る台湾侵攻への足がかりを作ろうという意図が裏にあります。つまり東アジア地域の重要な安全保障問題にも関わるのです。
それを日本政府は中国に媚びへつらい、中国様がやることに手は出せませんという態度を取ったのです。
私は、中国の横暴ぶりよりも、日本政府の情けなさに恐怖を感じました。このBlogを始めようと思ったきっかけでもあります。
その後、この問題の第一人者である杏林大学の平松茂雄教授とコンタクトを取ったり、政府に意見メールを書いたり、2Chのスレッドでこの問題を長く議論したり、まとめサイトの作成に協力するなど、具体的に行動を起こし、経緯を見守って来ました。(この草の根の動きは、正論の昨年8月号にも掲載されました)
その後、日本政府の態度は少しずつ変わってきました。経産省の中川大臣を中心として、中国政府に正式に抗議を行ったり、日本側も海洋調査を始めたりと、具体的な行動を始めたのです。さらには自民党内に武見敬三議員を座長とするワーキングチームが結成され、さらには国会内に桝添議員の提案で「海洋権益関係閣僚会議」が出来ました。
当然中国は自分のやっていることを棚に上げ、日本政府がやっていることは不当である。このままでは日中関係が悪くなると抗議をしてきましたが、日本政府はひるむことは一切ありませんでした。このような動きを見ながら、「日本が少しずつ変わってきたな」と実感していたものです。
そしてある情報筋によると、この問題に関して日本がこのような強硬姿勢に転換したのは、国民からの抗議メールなどであまりに反響が大きかったのも要因の一つであるという情報もあります。
今までは中国への抗議や、海洋調査のみの行動でしたが、とうとう、日本も実力行使に入るというのが今日のニュースです。
少なくともこの問題に関しては、昨年5月の弱腰政府の姿はもう見られないではないですか。このニュースは単に石油を開発するという事実以上に、中国に対する日本政府の態度の大きな変化という強烈な意味を持っています。
がんばれ日本政府!
参考書籍
中国の戦略的海洋進出
平松 茂雄
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