日本・皇室典範改定問題

2006年01月20日

・皇室典範改正にはっきりと懸念を示された寛仁親王殿下 〜十分な情報の下で開かれた議論を〜

女性・女系天皇「三笠宮家も憂慮」 寛仁さま、雑誌でご発言:産経
 政府が女性・女系天皇を認める皇室典範改正案の通常国会提出を目指していることについて、歴史・伝統に根差さない皇室典範改正を批判している寛仁親王殿下が24日発刊の団体機関誌で、「三笠宮一族は、同じ考え方であるといえる」と、父で昭和天皇の弟宮である三笠宮崇仁親王殿下と母の百合子妃殿下も同じ意見であることを明らかにされていることが18日、分かった。
 保守系の民間団体「日本会議」(会長・三好達元最高裁長官)の機関誌「日本の息吹」2月号で、小堀桂一郎東大名誉教授のインタビューに答えられた。題は「皇室典範問題は歴史の一大事である−女系天皇導入を憂慮する私の真意」。
 この中で寛仁さまは、三笠宮さまが昨年10月、宮内庁の風岡典之次長を呼んで、皇室典範改正に向けた拙速な動きに抗議されたことを紹介。
 寛仁さまはまた、皇室典範改正について「郵政民営化や財政改革などといった政治問題をはるかに超えた重要な問題だ」と指摘。自身のご発言に対し、宮内庁の羽毛田信吾長官らが憂慮を表明していることに関しては「私がこういうインタビューに応じたり、かなり積極的に発言しているのは国家の未曾有の大事件と思うので、あえて火中のクリを拾いに行っているようなきらいがあります」と述べ、相当の覚悟を持って臨んでいることを強調されている。
 寛仁さまは昨年、自身が会長を務める福祉団体の会報に、私見として女系天皇に異論を唱えるエッセーを寄稿。月刊文芸春秋2月号でも政府の「皇室典範に関する有識者会議」の拙速な議論を批判されている。

 ≪皇室典範改正 寛仁さまご発言要旨≫
 もしも、この平成の御代で歴史を変える覚悟を日本国民が持つならば、慎重の上にも慎重なる審議の上行っていただきたい。失礼な言い方ですが、郵政民営化や財政改革などといった政治問題をはるかに超えた重要な問題だと思っています。
 典範問題は単純な政治問題ではなく、日本国の歴史が変わるか否かという大事と理解しています。遠慮なく皆さんの前でも発言するべしと現在は思っていますが、ひとたび法案が国会にかかってしまえば、皇族は政治的発言を封じられてしまっているわけですから、私は何も話せません。
 これは絶対にあり得ないと私は思いますが、色々な人に聞くと、「これは陛下のご意思である」と言っている人がいるそうですね。陛下のお立場でああせよ、こうせよとおっしゃるわけがない。(女系だとか長子優先だとか)具体的におっしゃるわけがないということは声を大にして言っておきたい。
 本当は、私が発言するより皇族の長老である父に口火を切ってもらいたかったわけです。母の話では、父は宮内庁次長を呼んで、あまりに拙速な動きについてクレームをつけているということでした。これは去年の10月ぐらいの話です。それから「お袋は女帝・女系になったら大変なことになること、わかっているの」と聞いたら、「もちろん大変なこと」だと言っていました。その後、父が年末に来たときに、「いいことを言ってくれたね」と、一言いって、さらに『8人の女帝』(高木きよ子著)という単行本を「読んでおいてほしい」と持ってきて、それから月刊「文芸春秋」1月号に工藤美代子さんがお書きになった論文を、「私の意見はこれと同じである」と、娘の分までコピーして持ってきてくれました。三笠宮一族は、同じ考え方であるといえると思います。
 本来、われわれ皇族は黙っていないといけないということだと思いますが、にもかかわらず私がこういうインタビューに応じたり、かなり積極的に発言しているのは国家の未曾有の大事件と思うので、あえて火中のクリを拾いに行っているようなきらいがあります。
 やはり民主主義なるものは「民」が「主」と書くわけだから国民一人一人がしっかりした、確固たる意見をもって、それが大多数を形成して議会政治として実を結ぶということが原点だろうと思います。ところが、あまりにも今、皇室、あるいは皇室典範に関する情報というものが、皆さんお分かりになっていなくて、女帝と女系の違いも分かっていないような方々が多い。
 皆さんが考えに考え抜かれたうえで結論がAになろうがBになろうが、われわれにはそれに反対する理由はありませんが、もし情報がゼロの中で○か×かとやられたらたまりません。この記事はできるだけ広く読まれて欲しいし、真剣に(日本会議の)メンバーの皆さん方が考えてくださって、また周りの方々に広めて運動体にしていただいて、本当の世論を形成していただきたい。


 皇室はこの問題について意見する立場になく、黙っていなければならない。という雰囲気の中で、寛仁さまがあえてこのような発言をなされたことに、我々は注目する必要があります。当事者である皇族の方々は、この問題に大変な危機感を感じておられるのです。
 このご発言の内容は、当Blogで何度も主張してきたこととも大部分が重なっていますが、皇室典範改正問題の問題点をわかりやすい言葉で実に的確に指摘されており、そして皇族として、当事者から見た葛藤が如実に読み取ることができます。
 このご発言で指摘されている通り、2000年以上の長きにわたり続いている日本の歴史が途絶えてしまう大問題であり、一度女系天皇が成立してしまえば、世界からも敬われる日本の歴史伝統は二度と回復不能となります。しかし、わずか10名程度の名ばかりの”有識者”が、わずか40時間程度の会議を経ただけで出された稚拙な結論によって、取り返しのつかない事態に至ろうとしています。また、一部では、国民の7割以上が女性・女系天皇に賛成との報道もありますが、この文中にあるとおり国民には情報がゼロの状態です。いったい国民の何割が正確に”女系・男系”の意味と、日本の皇室の歴史、世界の王室との比較や、日本の皇室が世界にどう評価されているかという情報を正確に理解していると言うのでしょうか。その全てを正確に把握していないと、結論など出せない問題のはずです。あまりに興味を持たず、女系天皇と女性天皇の区別もつかない国民の意識の低さにも問題があるのは事実ですが、テレビ等の媒体を積極的に使い、政府の責任においてこの問題についての正確な情報を国民に伝達すべきです。

 重なりますが、私は皇室の意見を全く聞かないというのもおかしいと思いますし、2000年以上の日本の歴史伝統を、たった10人で数十時間議論しただけで方向性を決定付けるのもおかしいと思っています。皇室の方々の意見も広く取り入れ、また国民に日本の皇室の歴史伝統、男系・女系の意味、世界からの評価なども全て説明し、その上で各界において広く議論に議論を重ね、最終的には国民投票を行っても良いと思っています。最終結論が出るのに5年、10年かかったとしても、そこまで徹底して然るべき重要な問題です。この国家の根底に関わる程重要な問題について、結論を急ぐべきではありません。
 今回のこの寛仁さまのご発言を我々日本国民は真摯に受け止め、これを契機にこの問題について、時間をかけて深く考える必要があります。

 男系・女系についての詳しい内容は、当Blogでも記載しておりますので、まだお読みでない方は是非一度お読み下さい。↓
・「女系天皇」容認という問題の意味を考える 〜2600年の歴史を鑑みて〜
関連過去記事:日本・皇室典範改定問題

参考リンク:
天皇家の万世一系(男系)による皇位継承という伝統を守ろう!
日本会議
皇位の正統な継承の堅持を求める会

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参考書籍:
八人の女帝
高木 きよ子
4902385198

本当に女帝を認めてもいいのか
八木 秀次
4896919270

皇統断絶―女性天皇は、皇室の終焉
中川 八洋
4828411909

2005年12月08日

・平沼衆議院議員、「日本会議」様等からメールを頂きました 〜皇室典範問題に関して〜

 『首相官邸』、『皇位の正統な継承の堅持を求める会』、『日本会議』宛に、当Blogの記事における、皆様のコメントについて紹介する内容のメール(過去記事参照)を送っておりましたが、首相官邸からは「内閣官房、宮内庁へも送付します」という定型返信メールが届き、そして『皇位の正統な継承の堅持を求める会』のHP上で当Blogの該当記事が紹介していただいています。また、『日本会議』と、日本会議国会議員懇談会の会長である平沼赳夫議員より返信メールを頂きましたので紹介します。
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ご意見、ありがとうございます。
この問題についての関心が急速に高まっていることを感じています。
日本会議国会議員懇談会に所属する与野党の国会議員とともに、この問題について伝統に基づいて対応するよう奮闘していきたいと思っています。
日本会議 担当○○
なお、アジアの真実はときおり拝見しています。
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600を越えるコメント数ということに吃驚し、同時に力強く感じました。
小生今後共同士と力を合わせ努力して参ります。
衆議院議員 平沼赳夫
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 当Blogがインターネット上の多くの国民の声を届けるという形にて、少しは役に立ったのではないかと思っています。この問題に対し積極的な活動をしておられる方々を応援すると共に、今後もこういった形等で、協力できたらと思っております。

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女性天皇:神社本庁が「女系天皇論議は拙速」と見解:毎日
 全国約8万社の神社を統括する神社本庁は2日、「皇室典範に関する有識者会議」が先月、女性・女系天皇を容認する報告書を小泉純一郎首相に提出したことについて、論議が拙速などとする基本見解を発表した。父方が皇族の「男系」で継承してきたとする皇室の歴史を強調し、戦後に皇籍を離れた旧宮家の復帰などの方策を具体的に検討するよう求めている。
 見解では、皇室典範の見直し議論をすることには賛意を述べる一方、報告書について「現代の表面的な価値観にとらわれ過ぎている」と指摘。「女子皇族の配偶制度をはじめとする諸課題についての具体的議論を経ないままに、机上の論のみをもって新制度を『安定的』と断ずることは甚だ疑問。改変が性急に進められようとしている事態を深く憂慮する」などと記している。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで
 上記の神社本庁の見解、全くその通りだと思います。当Blogでも何度か書きましたが、国民の声も聞かず、旧宮家の声も聞かず、肝心の皇室の声も聞くことのない中、ここ数年の価値観と専門外を多く含むたった10人程度の人数で、わずか合計40時間ばかり行われた会議のみにて、世界にも誇るべき日本の創世記からの歴史伝統が性急に変えられようとしている事実に疑問を持たない方がおかしいです。
 この問題に関して、当Blog上にてもたくさんの意見を頂いていますが、朝日新聞等の行った世論調査とはかなりの意見の開きがあります。読者層の対象が違うというのが一番の理由ではあると思いますが、男系女系に関する理解度の差がその一因にもなっていると思っています。少なくとも、国民に対してこの問題について明確な説明をし、広く意見を求めるべきで、それは他ならぬ政府の責任です。あまりに一方的かつ性急に事が運んでいる感がありますが、今すぐにでも決めなければいけないというわけでもないはずです。時間をかけ、国民が全てを理解した上で、納得のいく結論を出して欲しい。切にそう思います。

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参考書籍:
本当に女帝を認めてもいいのか
八木 秀次
4896919270

皇統断絶―女性天皇は、皇室の終焉
中川 八洋
4828411909

2005年11月27日

・「女系天皇」問題に関する当Blogの議論を首相官邸に紹介しました

・「女系天皇」容認という問題の意味を考える 〜2600年の歴史を鑑みて〜
・「女系天皇」容認という問題の意味を考える2 〜女系と女性をすり替えて世論をミスリードするマスコミ〜
 この二つの記事には非常にたくさんのコメントを頂きました。その数はわずか一週間足らずで合計550を越えており、この問題に対する皆さんの関心の高さを改めて実感しました。実はこの問題に関して、記事へのコメント以外にも直接メールで多くの意見を頂いています。その中には悲鳴にも似た声が書かれているメールもいくつかありました。他の記事や問題に対するメールも良く頂きますが、正直このような差し迫った声のメールを複数頂いたのは初めてです。

頂いたコメントやメールには、万世一系の歴史に対する思い、海外への誇り、そして男系を維持する為の具体的な方策なども多数あり、私自身非常に勉強になった点もあると同時に、とても貴重で建設的な議論だと感じました。そしてここだけの議論で終わらせるのはもったいないと考え、是非これを国民の声として政府関係者の方にも知って頂きたいと思い、皇室典範に関する有識者会議の窓口である首相官邸(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/)に意見メールを送信しました。内容は以下の通りです。

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内閣官房内閣総務官室御中

 私、「アジアの真実」というBlog(http://blog.livedoor.jp/lancer1/)を運営しております、lancer1と申します。先日、皇室典範に関する有識者会議におかれまして、女性・女系天皇を認めるという内容の報告書が提出されたという報道を耳にしました。この中で、「女系天皇」を認めるという点に関し、2600年以上続いている「万世一系」という日本が誇るべき歴史と伝統が断絶し、二度と回復不能になることに強い懸念を感じています。

この問題をテーマに私のBlogで二つの記事を書き、その中で読者の方々にも多数のコメントを頂いています。コメント数はわずか一週間足らずで合計550を越えています。この問題に対する国民の意識が高いことをご理解頂く意味でも、また国民の率直な意見として、是非内容をお読み頂きたく思っております。
以下が記事のURLです。

・「女系天皇」容認という問題の意味を考える
http://blog.livedoor.jp/lancer1/archives/50224530.html
・「女系天皇」容認という問題の意味を考える2 
http://blog.livedoor.jp/lancer1/archives/50230792.html

報告書の「女系天皇容認」に懸念を示す意見や、万世一系の歴史に対する思い、海外への誇り、そして男系を維持する為の具体的な方策なども多数あります。短時間と極少数の方で話し合われた今回の報告書だけではなく、国民のこのような声も多数あることを是非ご理解頂き、今後のこの問題に対する政策の一考として頂きたく思っております。
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以上です。当然ですが、女系に反対する意見も賛成する意見も、その他の意見もすべて削除することなくそのままの状態です。

 首相官邸以外にも、『皇位の正統な継承の堅持を求める会』に対してほぼ同内容のメールを送りました。この他にも連絡した方が良いと思われるところがあれば、ご指摘下さい。
 政府官邸や各省庁へ個人として意見メールを出すことはよくありますが、「アジアの真実」として出すのは初めてです。せっかく皆さんから頂いた意見や貴重な議論です。この声が政府関係者にもし届いたとすればこんなにうれしいことはありません。このBlogの存在もより価値あるものになる気もします。今後も様々な問題に対し、必要があれば皆さんの意見を国民の声として関係各所に紹介していきたいと思っています。

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2005年11月25日

・「女系天皇」容認という問題の意味を考える2 〜女系と女性をすり替えて世論をミスリードするマスコミ〜

皇室典範報告書:宮内庁の反応 愛子さまの教育は…:毎日 
 女性・女系天皇の容認という皇室の長い歴史に転換を迫る報告書が24日、提出された。「皇室典範に関する有識者会議」の報告通りに法律が改正されれば、皇太子ご夫妻の長女、敬宮(としのみや)愛子さま(3)が皇太子さまの次に、歴史上9人目の女性天皇となる。毎日新聞の世論調査では、87%が女性天皇を支持している。世話をする宮内庁職員はどうみるのか。そして、天皇としての今後の教育は−−。
 □宮内庁の反応
 「今後は政府としての対応に移っていく。小泉首相は次期国会に法案提出ということですので宮内庁としても必要な対応をしていく」。有識者会議の報告について、宮内庁の羽毛田信吾長官は24日午後の定例会見でそう語った。
 報告に対し、宮内庁では「お仕えする立場なので天皇が男性でも女性でも変わりはない」と冷静に受け止める職員が多い。昭和天皇時代を知るベテラン職員は「独特の威厳、近寄りがたさのあった昭和天皇を知る世代からすると『時代も変わったな』とも思います」と感慨深げだった。ある職員は「男女同権の時代、女性天皇も当然の時代の流れだ」と話した。  
       ◇
 男系男子継承の維持を求めて活動している団体は、それぞれ有識者会議の報告内容に反対する声明を出した。
 「皇室典範を考える会」(渡部昇一代表)は「なぜこれほど急いで決めようとするのか。答申にみられるのは単に目先の事象に振り回される姿でしかない。有識者というならば、曇りなき伝統を守るためにこそ知恵を出すべきではないか。政府は拙速を避け、慎重に対処することを強く求める」。「皇室典範問題研究会」(小堀桂一郎代表)も「11カ月を費やした論議で、この程度の結論しか出せなかったことは会議の力不足を証明するものだ。有史以来の不動の伝統に致命的な傷を負わせる拙速な姿勢に怒りを禁じ得ない」などとした。(一部略)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで
 この毎日の記事を読んで真っ先に思うことは、読者をミスリードしようとしていないかということです。記事中では女系天皇と男系天皇について一切説明をしておらず、それどころか”女性天皇=女系天皇”であるという印象すら読者に与えかねない書き方になっています。女性・女系天皇を容認する報告書をまとめたという記載の後に、「世論の87%が女性天皇を支持している」というアンケート結果をこれ見よがしに持ってきています。しかし、この数字は単に女性天皇に対する支持だけであり、女系天皇を支持している数字ではありません。この数字をこういう配列で持ってくるのは明らかに不適当です。さらにその次には、宮内庁職員の「男女同権の時代、女性天皇も当然の流れ」という発言を紹介していますが、これも単に”女性天皇”に対する発言であり、”女系天皇”を支持する発言ではありません。
 最後に男系男子に反対する声明を紹介してはいますが、男系と女系の説明が一切されていない為、この流れで読む読者は、この声明が単に「女性天皇への批判」と読み取ってしまう可能性も高いです。
 今回、様々な方面からも出ている議論の最大の争点は間違いなく、「女系天皇を容認することにより、2600年以上にわたって続いてきた、世界的にも誇るべき万世一系の皇統を断絶させても良いのか」という点です。それをしっかり説明した上で、それでもこういう理由から女系天皇は認めるべきだと書くならまだ話はわかります。しかしそれらについて一切説明することなく、女系天皇を女性天皇を容認するかという問題に覆い被せて焦点をぼかそうとする一部マスコミは大罪を犯していると言わざるを得ません。

 結局、予想通りと言うか予定通りと言うべきか、有識者会議の報告書が小泉首相に提出されましたが、これで終わりというわけではありません。マスコミや政府は、最大の焦点である”男系・女系”について国民にわかり易く的確な説明を行う責任があります。その上で、天皇家を含む大半の国民が2600年続いた万世一系の伝統を捨てる覚悟があるというのであれば、女系天皇を認めるというのも良いでしょう。しかし焦点をぼかし、国民を半分だましたような状態の中、たった10人程度の畑違いの専門家を集めた会議が一年も経たない時間の中で決定した案が採用されては、2600年間の日本とい国家の伝統を自ら侮辱し、否定する行為と等しいと言えるでしょう。
 
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参考書籍:
皇統断絶―女性天皇は、皇室の終焉
中川 八洋
4828411909

天皇家の歴史
高瀬 広居
4309224423

2005年11月22日

・「女系天皇」容認という問題の意味を考える 〜2600年の歴史を鑑みて〜

「女系」天皇容認に批判も−愛子さまの「次」で:サンスポ
 皇位継承順位が男女を問わず天皇の長子(第1子)を優先する「長子優先」案に変更された場合、皇太子さまの次に愛子さま、さらにそのお子さまが皇位を継ぐ道が開ける。将来、愛子さまが民間男性と結婚、そのお子さまは男女の別なく父方に天皇を持たない「女系」として、史上初めて即位する可能性が高い。このため「男系」維持を求める一部の学者らからは「皇室の男系継承の伝統に反する」との批判は避けられそうにない。
 皇室の伝統を重視する「男系維持派」が注視するのは、愛子さまのお子さまが「男系」か「女系」かという点だ。こうした学者らの間では、これまで維持されてきた男系継承を断ち切ることに抵抗感が強く、女系天皇が即位すると「皇統は断絶する」と受け止める専門家さえいる。
「男系の伝統を理解していない」「愛子さまが外国人と結婚したらどうするのか」。男系維持派が18日、東京都内で開いた集会では、出席者から女系容認に反対する意見が相次いだ。
 男系維持策として、政府の「皇室典範に関する有識者会議」は旧皇族の復帰や養子を皇室に迎える案も検討したが「国民に受け入れられるのは難しい」と判断した。
 吉川弘之座長は「世論が2分されるような事態は避けなければならない」と、男系維持派にも理解を求めていく考えだが、両者の溝を埋める作業は難航しそうだ。

★皇位継承は長子優先−皇太子の次は愛子さま

 小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大学長)は21日、16回目の会合を都内で開き(1)皇位継承順位は男女に限らず天皇直系の長子(第1子)を優先(2)女性皇族は結婚後も皇室にとどまり宮家を創設−の方針で一致した。女性、女系天皇を認める報告書の骨格が固まり、議論は終了。報告書の文案を最終調整した上で24日の会合で首相に提出する。
 政府は報告書に基づき皇室典範改正案を次期通常国会に提出する。改正が実現すると、現行の「男系男子」に限定した皇位継承資格が女子やその子どもの「女系」皇族にも拡大、皇太子さまの次に愛子さまが皇位を継ぐ道が開けるとともに、伝統的な皇位継承制度は大きく転換する。 (一部略)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで
 私はこの問題に対してあまり詳しくなく、最近この話題がマスコミに登場するまで、「男系」と「女系」の違いもよく知りませんでした。現在諮問機関によって行われいる議論も、最初は単純に「女性天皇」を認めるかどうかくらいにしか捉えておらず、時代の流れから言っても男性に限る必要は必ずしもなく、歴史上にも女性天皇は存在したはずであり特に問題ないのでは?と、お恥ずかしい話、これくらいの認識しかありませんでした。
 しかし最近の報道やネット上での議論を見ているうちに、そう単純な話ではなく、むしろ日本という国の歴史と伝統の根幹に関わる重要な問題であることがわかりました。
 この問題の最大の焦点である、「男系」「女系」とはそもそも何か。これはわかり易く言えば、「男系」とは、Y染色体を継承しているかということです。高校の生物の授業で習ったと思いますが、男性はXYという染色体を持ち、女性はXXという染色体を持ちます。そしてその子供は、男性側と女性側から一つずつの染色体を受け継ぎます。そのとき、男性側からY染色体を受け継げば子供は男性となり、Xを受け継げば女性となります。つまり「男系」を維持してきた現在の日本の皇室は、天皇制という制度が出来たはるか古代から、現在までずっとY染色体を継続してきているのです。これは単純に血が繋がっているというレベルの話ではなく、世界中見てもこれほど一貫した由緒のある王朝は他に存在していません。
 しかし、もし「女系」が認められれば、神武天皇以来2600年以上(確実に確認できるだけで1400年以上)にわたり受け継がれてきた由緒あるY染色体の継承は平成のこの時代で途切れてしまうことになるわけです。
 
 ここで注意しなければいけないのは、「女系天皇」と「女性天皇」の違いです。「女性天皇」は過去の歴史においても、男系男子がまだ若すぎる等の理由で即位することはありました。現代においてもこれは問題がないと思われるのですが、多くの日本人が、この「女性天皇」と「女系天皇」を正確に理解しておらず、現在行われている議論が単純に「女性天皇」を認めるかどうかだと勘違いしている方が多いと思われます。これは非常に問題であり、日本という国家の歴史と伝統の根幹に関わるこの問題について、政府の責任でこの問題は正確に国民に説明するべきではないでしょうか。
 私は、2600年以上続いているこの日本の由緒ある伝統を、この我々の時代にたった数人の諮問機関によって、天皇家の意見も一切聞かず、また国民の意見も一切聞くことなく途切れさせてしまっても良いのか大変疑問に思います。 2600年以上も続く日本の古来からの伝統です。少なくとも、この問題は天皇家を含め国民の意見を広く取り入れ、時間をかけて議論されるべきです。そして最終決定には国民の真意を問わなければいけないくらいの重要問題だと感じます。

参考サイト:天皇家の万世一系(男系)による皇位継承という伝統を守ろう!

参考書籍:
皇統断絶―女性天皇は、皇室の終焉
中川 八洋
4828411909

天皇家の歴史
高瀬 広居
4309224423


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