2011年08月12日
母親に言わせると東京の地下鉄ほど複雑怪奇なものはないそうだ。そういえば東京で生活するようになった人たちの話を聞いていると、新宿駅ほど魔界の迷宮(ラビリンス)はないとか、いや日々進化し続けるリアル不思議のダンジョン(地下牢)は、なんといっても東京駅・大手町界隈だろうとかはよく聞く話。東京在住歴の長い人でも魔界迷宮・新宿駅派と日々進化ダンジョン派の東京駅界隈に分かれるようだが、個人的には難易度攻略度の高さはやっぱりJR東京駅及び大手町界隈だろうと思う。
昔は仕事で一日中外を回っていたこともあり、かつまた長らく東京に住んでいることもあり、新宿でも大手町でも迷うことは滅多にないが、それは日々外で生活しているからなせる技で、うちの嫁さんのように東京在住が長くても地理に疎い人間の方が実は圧倒的に多い。ちなみに東京の地下鉄路線図はこれ。一応JR路線図も薄いグレーで併記されてはいるものの、記載されているのは主要駅名だけで、かなり省略して掲載している。なので実際にJR駅名を全部記入したら、まさに複雑怪奇の路線図になってしまうわけだ。
東京地下鉄路線図

大手町駅構内案内図

で、その魔界迷宮を難なくこなす秘訣として最良のものは、なんといっても色付けによる区分け。どの駅に行くにしても、駅名称確認→路線図確認→路線の色を頭にインプット→移動中はその色を誘導標識の中で見つける、こういうコツを身につけることによりJR路線図及び地下鉄路線図を徐々に攻略していくのだ。だから外回り営業員ともなれば、地下鉄の路線図の色による区分けを暗記しているのは当たり前で、丸ノ内線→赤色、銀座線→オレンジ色、東西線→水色と即答出来なければつとまらないぐらい。つわものになってくると、先頭車両から4台目の車両が路線乗り換え時に階段に直結しているからと、主要乗り換え駅の情報は全部頭にたたき込んでいるのだ。
ちなみに世界主要都市の地下鉄の営業運転距離は2008年末時点で、ロンドン(408キロ)、ニューヨーク(370キロ)、東京(304キロ)の順で長く、ただし現在東京は上海に抜かれて第4位となっているはずで、いずれにしても東京の地下鉄は世界でも有数の営業運転距離を持っていることになり、その複雑さもそれ相応に世界有数のものなのだろう。
閑話休題、ITmediaの"開発コードネーム「メトロ」に込めた意味-Windows Phone7の戦略を聞く(前編)"を読んでいたら、面白いことが書いてあった。
お客様向けにはLive Tilesという名前を出させていただいてますが、社内では開発コードネームで「メトロ」と呼んでいます。この名前には我々の思い入れがありまして、地下鉄の経路案内表示をイメージしているのです。東京やニューヨークの地下鉄に乗っていただくと分かると思いますが、地下鉄の経路案内表示はアルファベットとカラーで整理してあって、とても分かりやすくお客様をナビゲートしている。しかもデザイン性も高いですよね。それにあやかって、ユーザーを迷わせず、目的とする機能やコンテンツに案内するUIデザインを目指すということで、メトロと名付けたのです。(引用終了)
要するにWindows Phone IS12Tを発売するにあたり、東京の地下鉄デザインを参考にして新しいユーザインターフェイス(UI)を開発していったとマイクロソフトが公言しているのだ。ということは、あのマイクロソフトがお手本にするぐらい東京の地下鉄の誘導標識デザインは優れていることになるが、言われてみるとこれは確かに一理ある。当初は戸惑うかもしれないが、どこでも路線図を色による区分けで表現することにより、利用者にイメージを植え付けて、利用者に行動意識を持たせるのだ。
迷ったらまず色で行き先(乗りたい路線図)を探させる、駅名と路線図(色)さえ分かればあとは何とかなる、そんな行動意識を利用者が持つようになれば、自ずと地下鉄路線図は克服出来る、そんな狙いなのだろう。多くの人に分かりやすい操作方法を体得させるためには、世界でも有数の地下鉄網を配備しているニューヨークと東京のデザインを参考にすればいいとは思わず小膝を打ちたくなるアイディアで、後発メーカーならではの思いが込められているような気がする。
以下の二つの資料は今回のWindows Phone IS12Tを発売するにあたり、マイクロソフト公式デザインコンセプトから取り込んだものだが、確かに日本の地下鉄と思われる写真がいくつかちりばめられている。うーん、日本の地下鉄の誘導標識のデザインはあのマイクロソフトが参考にするぐらい優れているんだと思うと、ちょっと嬉しくなった。
Windows Phoneを開発するにあたってのデザインコンセプト


Windows Phone IS12T

Androidのユーザインターフェイスは明らかにiPhone UIを模したもの。マネすること事態は決して否定するものではないが、問題はPC臭を排除出来なかったことだ。私のようなPCマニアはPCの類推適用で自然にAndroidワールドに入っていけるが、ごくごく普通の人や国産ガラパゴス携帯からAndroidスマートフォンに切り替えた人にとっては少々敷居が高い。排除出来なかった最大の理由は、おそらく過去OSを作り続けてきた経験のなさからくる時間的なものであり、時が経てば解決されるのかもしれない。
対照的にものの見事にPC臭を排除した端末がiPhoneであり、iPadなのだ。Windowsを含む現代OSの基礎を築いたアップルが、自らがPC臭を排除したiPhone&iPadを発売しているのは非常に興味深いが、その最終仕上げとして用意しているのが、iCloud。そしてアップル同様にPC OSを作り続けてきたマイクロソフトが活路を見いだしたのが、ニューヨークや東京の地下鉄の誘導標識などのデザイン。iPhoneの二番煎じではなく、全く新しいユーザインターフェイスを提供してくれるとなると、Windows Phone IS12Tもなかなか捨てたものではないかもしれない。先日Kスタで触ったときにはサクサクと動くのを確認しているだけに、発売がとても楽しみになってきた。
なお記事本文とは全く関係無いが、これ、面白い。男性諸氏必見!!
全速で駆け抜ける勢いでミニスカをパンチラさせる「adizero vs MiniSkirt」(1分20秒)
2011年08月11日 21時00分00秒
全力ダッシュするときに発生する風を利用してミニスカートをめくり上げ、中の下着が見えるかどうかという一世一代の大勝負「adizero vs MiniSkirt」はアディダスの「adizero」という軽量でグリップ力の強いシューズがどれだけの威力なのかというのを実験する公式ムービーとなっており、尋常ならざる気合いと執念が感じられるなかなかナイスな仕上がりとなっています。
ところでこの上記の女性、読者からのタレコミによると、スカートめくりアプリ「PUFF!」(iPhoneアプリとして大人気を博したがAppleの規約変更により現在は削除済み、代わりにAndroid版を提供中)で人気となった黒澤ゆりかだと予想されており、以下が当時のアプリの使用ムービー。こういったパンチラの実績があるからこそのCMムービーへの採用だったようです。
昔は仕事で一日中外を回っていたこともあり、かつまた長らく東京に住んでいることもあり、新宿でも大手町でも迷うことは滅多にないが、それは日々外で生活しているからなせる技で、うちの嫁さんのように東京在住が長くても地理に疎い人間の方が実は圧倒的に多い。ちなみに東京の地下鉄路線図はこれ。一応JR路線図も薄いグレーで併記されてはいるものの、記載されているのは主要駅名だけで、かなり省略して掲載している。なので実際にJR駅名を全部記入したら、まさに複雑怪奇の路線図になってしまうわけだ。
東京地下鉄路線図

大手町駅構内案内図

で、その魔界迷宮を難なくこなす秘訣として最良のものは、なんといっても色付けによる区分け。どの駅に行くにしても、駅名称確認→路線図確認→路線の色を頭にインプット→移動中はその色を誘導標識の中で見つける、こういうコツを身につけることによりJR路線図及び地下鉄路線図を徐々に攻略していくのだ。だから外回り営業員ともなれば、地下鉄の路線図の色による区分けを暗記しているのは当たり前で、丸ノ内線→赤色、銀座線→オレンジ色、東西線→水色と即答出来なければつとまらないぐらい。つわものになってくると、先頭車両から4台目の車両が路線乗り換え時に階段に直結しているからと、主要乗り換え駅の情報は全部頭にたたき込んでいるのだ。
ちなみに世界主要都市の地下鉄の営業運転距離は2008年末時点で、ロンドン(408キロ)、ニューヨーク(370キロ)、東京(304キロ)の順で長く、ただし現在東京は上海に抜かれて第4位となっているはずで、いずれにしても東京の地下鉄は世界でも有数の営業運転距離を持っていることになり、その複雑さもそれ相応に世界有数のものなのだろう。
閑話休題、ITmediaの"開発コードネーム「メトロ」に込めた意味-Windows Phone7の戦略を聞く(前編)"を読んでいたら、面白いことが書いてあった。
お客様向けにはLive Tilesという名前を出させていただいてますが、社内では開発コードネームで「メトロ」と呼んでいます。この名前には我々の思い入れがありまして、地下鉄の経路案内表示をイメージしているのです。東京やニューヨークの地下鉄に乗っていただくと分かると思いますが、地下鉄の経路案内表示はアルファベットとカラーで整理してあって、とても分かりやすくお客様をナビゲートしている。しかもデザイン性も高いですよね。それにあやかって、ユーザーを迷わせず、目的とする機能やコンテンツに案内するUIデザインを目指すということで、メトロと名付けたのです。(引用終了)
要するにWindows Phone IS12Tを発売するにあたり、東京の地下鉄デザインを参考にして新しいユーザインターフェイス(UI)を開発していったとマイクロソフトが公言しているのだ。ということは、あのマイクロソフトがお手本にするぐらい東京の地下鉄の誘導標識デザインは優れていることになるが、言われてみるとこれは確かに一理ある。当初は戸惑うかもしれないが、どこでも路線図を色による区分けで表現することにより、利用者にイメージを植え付けて、利用者に行動意識を持たせるのだ。
迷ったらまず色で行き先(乗りたい路線図)を探させる、駅名と路線図(色)さえ分かればあとは何とかなる、そんな行動意識を利用者が持つようになれば、自ずと地下鉄路線図は克服出来る、そんな狙いなのだろう。多くの人に分かりやすい操作方法を体得させるためには、世界でも有数の地下鉄網を配備しているニューヨークと東京のデザインを参考にすればいいとは思わず小膝を打ちたくなるアイディアで、後発メーカーならではの思いが込められているような気がする。
以下の二つの資料は今回のWindows Phone IS12Tを発売するにあたり、マイクロソフト公式デザインコンセプトから取り込んだものだが、確かに日本の地下鉄と思われる写真がいくつかちりばめられている。うーん、日本の地下鉄の誘導標識のデザインはあのマイクロソフトが参考にするぐらい優れているんだと思うと、ちょっと嬉しくなった。
Windows Phoneを開発するにあたってのデザインコンセプト


Windows Phone IS12T

Androidのユーザインターフェイスは明らかにiPhone UIを模したもの。マネすること事態は決して否定するものではないが、問題はPC臭を排除出来なかったことだ。私のようなPCマニアはPCの類推適用で自然にAndroidワールドに入っていけるが、ごくごく普通の人や国産ガラパゴス携帯からAndroidスマートフォンに切り替えた人にとっては少々敷居が高い。排除出来なかった最大の理由は、おそらく過去OSを作り続けてきた経験のなさからくる時間的なものであり、時が経てば解決されるのかもしれない。
対照的にものの見事にPC臭を排除した端末がiPhoneであり、iPadなのだ。Windowsを含む現代OSの基礎を築いたアップルが、自らがPC臭を排除したiPhone&iPadを発売しているのは非常に興味深いが、その最終仕上げとして用意しているのが、iCloud。そしてアップル同様にPC OSを作り続けてきたマイクロソフトが活路を見いだしたのが、ニューヨークや東京の地下鉄の誘導標識などのデザイン。iPhoneの二番煎じではなく、全く新しいユーザインターフェイスを提供してくれるとなると、Windows Phone IS12Tもなかなか捨てたものではないかもしれない。先日Kスタで触ったときにはサクサクと動くのを確認しているだけに、発売がとても楽しみになってきた。
なお記事本文とは全く関係無いが、これ、面白い。男性諸氏必見!!
全速で駆け抜ける勢いでミニスカをパンチラさせる「adizero vs MiniSkirt」(1分20秒)
2011年08月11日 21時00分00秒
全力ダッシュするときに発生する風を利用してミニスカートをめくり上げ、中の下着が見えるかどうかという一世一代の大勝負「adizero vs MiniSkirt」はアディダスの「adizero」という軽量でグリップ力の強いシューズがどれだけの威力なのかというのを実験する公式ムービーとなっており、尋常ならざる気合いと執念が感じられるなかなかナイスな仕上がりとなっています。
ところでこの上記の女性、読者からのタレコミによると、スカートめくりアプリ「PUFF!」(iPhoneアプリとして大人気を博したがAppleの規約変更により現在は削除済み、代わりにAndroid版を提供中)で人気となった黒澤ゆりかだと予想されており、以下が当時のアプリの使用ムービー。こういったパンチラの実績があるからこそのCMムービーへの採用だったようです。
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この記事へのコメント
1. Posted by 輪音 2011年08月12日 23:30
以前、六本木ヒルズに立ち寄って乗り換えするため地上をてくてく歩き、自動階段でひたすら東京の底に向かって進み、やっとの思いで大江戸線に乗ったことがあります。それ以来、大江戸線には乗らないようにしています。
ちなみにこれは一番か二番くらいの、乗り換えてはいけないやり方だったらしいです。
さすが、エロ代官様の選んだ動画なのです。
もっともらしい理屈とはかないエロスの組み合わせはなんだか刹那的で、瞬間的な執念に微笑ましささえ感じられます。
ふふふ。
ちなみにこれは一番か二番くらいの、乗り換えてはいけないやり方だったらしいです。
さすが、エロ代官様の選んだ動画なのです。
もっともらしい理屈とはかないエロスの組み合わせはなんだか刹那的で、瞬間的な執念に微笑ましささえ感じられます。
ふふふ。
2. Posted by Lancer2000 2011年08月13日 18:17

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E6%9C%AC%E6%9C%A8%E9%A7%85
内回り(1番線)ホームは日本の地下鉄の駅では最深となる地下42mに立地していて、地下7階に該当するとのことらしいですが、でも42mって普通は確か10階建ての建物と同じぐらいのはず。っていうことは地下10階から一気に駆け上がるわけだから、大江戸線の六本木駅は乗り換えに苦労するんでしょう。
>ちなみにこれは一番か二番くらいの、乗り換えてはいけないやり方だったらしいです。
今調べて確かにその通りだと分かりました。
さて動画ですが、なんだ、こいつ、なにまじめにやろうとしているんだと思ったら、スカートめくりのために一生懸命頑張っているという、こういう人、大好き!!!!
出だしの真剣さと最後のオチとの対比が際立っているから、こういうのたまりませんww
エロ代官で充分!!
様など付けられるような偉い人間ではありませんからw
3. Posted by milfoil 2011年08月16日 01:12
「スカートめくりダッシュ」爆笑(≧∇≦)
こんなバカバカしい事に全力を注ぐアディダス△ww
東京駅に行った時、色分けさえ理解すれば田舎モノの私でもかろうじて目的の路線に乗れる事は分かりましたが、面喰らったのはその移動距離。
乗り継ぎの為に通常のバス停4~5つ分歩かされる事などザラで、クルマ移動に慣れた脚にはツラかった記憶がww
「Windows Phone 7.5」メトロUIの出来が良いという事は、マイクロソフトと提携したノキアの将来をも左右するでしょう。
それに本格対決するかのようなビッグニュース、
「Google、モトローラ・モビリティを買収へ。総額125億ドル」
(http://japanese.engadget.com/2011/08/15/google-motorola/)
約1兆円の大決断。
この先も目が離せません。(Xoomの投げ売りにどう影響するのかが。(←そこかい!ww))
milfoil
こんなバカバカしい事に全力を注ぐアディダス△ww
東京駅に行った時、色分けさえ理解すれば田舎モノの私でもかろうじて目的の路線に乗れる事は分かりましたが、面喰らったのはその移動距離。
乗り継ぎの為に通常のバス停4~5つ分歩かされる事などザラで、クルマ移動に慣れた脚にはツラかった記憶がww
「Windows Phone 7.5」メトロUIの出来が良いという事は、マイクロソフトと提携したノキアの将来をも左右するでしょう。
それに本格対決するかのようなビッグニュース、
「Google、モトローラ・モビリティを買収へ。総額125億ドル」
(http://japanese.engadget.com/2011/08/15/google-motorola/)
約1兆円の大決断。
この先も目が離せません。(Xoomの投げ売りにどう影響するのかが。(←そこかい!ww))
milfoil
4. Posted by Lancer2000 2011年08月16日 14:20

>Google、モトローラ・モビリティを買収へ。総額125億ドル
これには本当にビックリ。一兆円投資して果たしてうまくいくのか興味津々で見守っています。過去マイクロソフトはあくまでもソフトに専念してハードにはついぞ手を出さなかった。対照的にアップルは一時期門戸開放して自ら端末を作りながら、他の会社にもその製造を認めたんですけれど、結局はうまくいかず・・・
話は全然変わりますが、たぶんXoomの在庫、相当ふくれあがっているような予感が・・・www一月後に何かが起こりそうな気がしてなりませんww